アイツ……すっかり関西でも可愛がられるようになっちまった……。
どうも、ドラフト会議が気が気じゃない佐山です。これを書いている時点では会議直前なモンでね。
我が千葉ロッテマリーンズはくじ運こそ強い印象はあるが、ちょっと前まではなかなか獲得選手が実らないなんて言われることも多かったように思う。
ただ、2019年は佐々木朗希(1位)、佐藤都志也(2位)、高部瑛斗(3位)、横山陸人(4位)と輝かしいラインナップ。2023年は5位指名の寺地隆成が今年二軍で凄まじい活躍を見せていて、来年が楽しみなんだよな。
競馬界にも言えることだが、やはり若手たちの突き上げがそのサークルを面白くする側面は往々にしてある。今年はどのようなドラフトになるのやら……。皆さんがこの記事を読む頃には、色々と結果が出ていることだろう。
さて、ここからは真面目に競馬の話。
関東の有望株としてすっかり名が知られるようになった佐々木大輔騎手の話をしよう。
個人的には2年目を迎えた昨年の早い段階からコラムで何度も採り上げてきて、その昨年は68勝と大ブレイク。一躍、美浦所属ジョッキーでも上位の立ち位置になった。
▼過去の佐々木大輔記事
そして今年は先週終了時点で66勝を挙げ、騎手リーディング11位・美浦3位は優秀と言ってイイ。これでまだ3年目というのだから、将来有望だよな。
ただ、これだけ活躍していることで、ココ最近は関西の厩舎からもかなり声がかかるようになってきたんだよな。昨年の成績と比較すると一目瞭然だ。
【昨年成績】
合 計:68-58-72-606 勝率8.5%
関東馬:51-43-52-478 勝率8.2%
関西馬:17-15-20-128 勝率9.4%
【今年成績】(※先週10/20時点)
合 計:66-54-69-471 勝率10.0%
関東馬:39-32-37-306 勝率9.4%
関西馬:27-22-32-165 勝率11.0%
この通り、関西馬への騎乗数・そして勝利数の比率が上がっていることが分かる。それだけ多くの栗東関係者に認められつつあるということだ。
応援している身としては嬉しいが、美浦でずっと気にかけてきた人間としては、関東から離れていくような気がして寂しい気もしないでもない(笑)。まあ、馬券で返してくれることを願うよ。
佐々木大輔騎手
という感じで、佐々木大輔を馬券で狙うなら関西勢が見逃せない状況となってきた中でも、特に彼を重用しているのが須貝尚介厩舎だ。
昨年は計4度の騎乗機会で(1-0-1-2)の成績だったんだが、今年は先週終了時点で騎乗機会はなんと57回。そして成績は(15-5-6-31)と勝利数を稼ぎに稼ぎまくっている。
中には、札幌シリーズの終盤~サウジアラビアRCのアルテヴェローチェまで、佐々木×須貝尚のコンビ機会で5連勝なんてこともあった。
アルテヴェローチェ
サウジアラビアRCを制覇
まあ、須貝尚厩舎に『気に入った騎手をガンガン使う時期がある』(熱しやすく冷めやすい)という傾向もあるんだろうが、良い馬を回してもらっているとはいえ、ここまで勝っているのは大したモンだよ。
大輔の場合、美浦では堀厩舎のローカル要員(※前も言ったように、父親が現在は堀厩舎で助手を務めている)としても立ち位置を確保しているし、東西それぞれで有力厩舎の支えがある。
このままさらに伸びてほしいし、特に近年は若手騎手絡みの騒動が多くて悩ましいから、アイツについては良い意味で変わらずいてほしい……というか、そうでないと困っちまうな(苦笑)。
今週の天皇賞・秋では、その須貝尚厩舎が管理するステラヴェローチェに騎乗。大輔にとってはこれが生涯2度目のGI参戦となる。
相手は強力だけど、何かしら爪痕を残してくれるんじゃないか……という期待感はあるような気がするけどな。馬券云々とは別で、陰ながら応援しているぞ!
佐山
栗東から美浦へ…ライバル陣営の情報は任せろ
ビッグボス堀江を師と仰ぎ、かつては同じく記者として栗東で活動していたベテラン。栗東を出たことのない根っから地元民だったが、ある時に関東情報の収集のため美浦に派遣されたことをキッカケに、今では『ライバル陣営』にあたる関東圏の勝負情報を一手に引き受けるリーダー的存在となった。
本人曰く『向こうの水が合っていた』とのことだが、実際は“遊び”の環境が揃う関東圏の生活が楽しくて仕方がないらしい。しかし、仕事には一途であり、その“遊び”も含めて関係者からの本音を引き出す技術は一級品である。