中山最終週の“裏”でうごめく関係者の思惑(推奨レースのキーワードは『ドジャース』!?)


どうも、美浦の佐山です。
早いもので今週末で1回中山開催は終了となる。この開催はいつもより1日だけ多い9日間の開催だったのだが、始まってしまえばあっという間という感じだったな……。
“あっという間”というのは、現場の関係者としても同じ感覚みたいだぞ。例えばダート1200m戦を得意としている馬を管理している側からすると「連闘とか無理をすれば何回も使えるかもしれないけど、現実的に考えて1開催で1、2鞍使えればいいかなという感じでしょ。権利を外しちゃったら一発で終わりかもしれないしね」という感覚。
例えば古馬1勝クラスであれば、5着以内に入れば以降4節(≒4週間)は優先的に出走できる立場となる。ただ、6着以下の馬に関しては『出走間隔が空いていれば空いているほど優先される』というルールなので、連闘、中1週のように間隔を詰めて使いたい馬の優先出走順は下位になってしまう。
裏の話もあって、次の1回東京開催を狙っている陣営ってのは、中山開催の間で“節を稼ぐ”という動きもあるんだ。
前述の通り『出走間隔が空いていれば空いているほど優先される』のだから、目当てではない中山開催の間に出走間隔を大きく空けてしまうということ。
休み明けの馬は仕上がりなどを気にして食指が伸びづらいかもしれないが、実は『確実に出走するためにあえて休み明けで参戦している』というパターンもあるので、しっかりと内部事情を把握しておかなければならないところだ。
佐山の推奨レース

佐山
栗東から美浦へ…ライバル陣営の情報は任せろ
ビッグボス堀江を師と仰ぎ、かつては同じく記者として栗東で活動していたベテラン。栗東を出たことのない根っから地元民だったが、ある時に関東情報の収集のため美浦に派遣されたことをキッカケに、今では『ライバル陣営』にあたる関東圏の勝負情報を一手に引き受けるリーダー的存在となった。
本人曰く『向こうの水が合っていた』とのことだが、実際は“遊び”の環境が揃う関東圏の生活が楽しくて仕方がないらしい。しかし、仕事には一途であり、その“遊び”も含めて関係者からの本音を引き出す技術は一級品である。