個性派記者の本音トーク 佐山

【大事なことだから…】まずは一歩リード!この先も要注目だ!

個性派記者の本音トーク 佐山
佐山

どうも、関西情報社の中のハミダシ者・美浦の佐山です。

「オイオイ、そんなこと無いだろう」というフォローがあれば御の字だが、実際に関西情報を扱う会社でシコシコと関東馬に関する情報を集めている俺は、きっとハミダシ者なんだろう(遠い目)。

冗談はさておき、先週加藤クンが触れてくれていたと思うが、俺が以前に取り上げていた新人騎手の舟山瑠泉が同期の中で最初の勝利を飾った。

▼当時取り上げていた記事がコチラ

普段から馬券を買っている皆さまなら共感してくれると思うが、自分が身銭を切って勝負する馬券を「新人騎手に託したくはない」という意見は少なからずあると思う。

かくいう俺も、それは当然だと思うし、関係者から「コレは買っておけ」とでも言われない限りは軽々しく手を出したくはないな。加藤クンなら「そんなことは無い、買える若手もいますよ!」と反論してきそうだが(笑)

ただ、以前にも話したように、この舟山クンはバックアップがハンパじゃないんだよ。

本当に大事なことだから、新たにコンテンツを設けて紹介している次第だ。


先週の初勝利は、この先のジョッキー人生に大きく関わってくるだろうし、騎乗馬の質も上昇する可能性は想像に難くない。

さらに、その翌日に11番人気(3/9中山1R・ピラニアキッス)を2着に持ってきたのには正直驚いた。自厩舎ではなく嘉藤貴行厩舎の馬ってところもポイントだな。

実際に勝ったレースは、自厩舎(田中博康)の馬とはいえ、最終的に1番人気に支持されていたほどの有力馬。

それをしっかり勝たせたことは、周囲に対して「アイツはキッチリ乗ってくれる」ということをアピールしたことと同意義だろう。

そして、翌日にはフタ桁人気の穴馬を馬券に絡ませたというのは、勝利よりも価値の高い2着と言ってもいいんじゃないか?

デビュー後間もない時期なら、減量の恩恵に与れるし、中途半端なジョッキーを乗せるよりも計算は立ちやすいと考え、他の陣営からも声が掛かる可能性は高まる。

ただ、今は昔に比べて牧場の力も大きくなっているから、新人を乗せようと思っても障害は少なくは無いのだが……。とはいえ、人気馬でキッチリ勝利したことと、穴馬を馬券圏内に持ってきたことは紛れもない事実で、馬主サイドも他の新人と見比べた時に優先するのは実績になるから、現状では一歩リードした形になったんじゃないかと個人的には思うね。

そんな舟山クンが今週騎乗するラインナップがこれだ。

舟山瑠泉騎手
今週の騎乗予定馬

3/15(土)中京1R
キャッチーラン
厩舎:浜田多実雄(栗東)
馬主:岡村善行

3/15(土)中京5R
アラベスク
厩舎:浜田多実雄(栗東)
馬主:KAJIMOTOホールディングス

3/15(土)中京6R
リープアップ
厩舎:田中博康(美浦)
馬主:G1レーシング

3/15(土)中京7R
ラジエル
厩舎:嘉藤貴行(美浦)
馬主:シルクレーシング

3/15(土)中京12R
レッドロスタム
厩舎:国枝栄(美浦)
馬主:東京ホースレーシング

3/16(日)中山4R
レッドアトラーニ
厩舎:国枝栄(美浦)
馬主:東京ホースレーシング

3/15(日)中山5R
ダングラール
厩舎:田中博康(美浦)
馬主:橋元勇氣

このラインナップを見て着目すべき点はやはり国枝栄厩舎だ。

デビューしてから2週間で一度もタッグを組んだことはないが、先週の初勝利および穴馬を2着に連れてきた結果、騎乗する機会に恵まれたと見るのが自然。

しかも、土曜のレッドロスタムは前走を含めて現級で2着5回と、勝ち上がりまであと一歩まで迫っている馬。減量の恩恵があるとはいえ、これは期待の表れと言っても差し支えないだろう。

今週も先週に続いて結果を残せれば、その先も自ずと騎乗馬は集まるだろうし、今のバックアップ体制を最大限に活かして、トップジョッキーの仲間入りを果たしてもらいたいものだね。

余談にはなるが、中央競馬だけじゃなく地方競馬でもデビュー済み。厩務員である父が担当するマーゴットビートで地方競馬での初騎乗を初勝利で飾る快挙。こんな孝行息子がいたら父親も誇らしいだろうなあ。

皆さんも舟山クンの今後の騎乗には是非、注目してみて欲しい。

佐山

栗東から美浦へ…ライバル陣営の情報は任せろ
ビッグボス堀江を師と仰ぎ、かつては同じく記者として栗東で活動していたベテラン。栗東を出たことのない根っから地元民だったが、ある時に関東情報の収集のため美浦に派遣されたことをキッカケに、今では『ライバル陣営』にあたる関東圏の勝負情報を一手に引き受けるリーダー的存在となった。

本人曰く『向こうの水が合っていた』とのことだが、実際は“遊び”の環境が揃う関東圏の生活が楽しくて仕方がないらしい。しかし、仕事には一途であり、その“遊び”も含めて関係者からの本音を引き出す技術は一級品である。

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