関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。皆さん、元気に馬券やってるかな!
今週末の注目重賞は日経新春杯。“新春”というワードが入っているように、このレースは創設された1954年から、ずっと変わらず1月に行われている。これだけ歴史がありながら、施行時期が変わらない重賞も珍しいよな。
さて、この新春恒例の重賞はハンデキャップ戦である。ハンデ重賞は荒れやすいイメージがあると思われるが、それもそのはず。JRAのホームページ上ではハンデ戦のことを『各出走馬に勝つチャンスを与えるよう決められた重量を負担させるレース』と説明しているんだ。
例え近走不振な伏兵でも、斤量を調整して勝つチャンスがあるように設定するんだから、そりゃ波乱が起きて不思議ないよな。
今年エントリーしてきたメンバーを見渡してみると……メイショウタバルやショウナンラプンタのような、昨年のクラシック戦線でも健闘してきたような4歳馬や、ホールネスのようにG1でも好走してきた実績ある馬。
長期休養明け初戦を快勝して勢いに乗っての参戦となるタッチウッドや、既に重賞を複数勝利しているヴェルトラゼンデにサトノグランツ。とにかく様々な路線から参戦してきた馬が集結しており、こりゃどう見ても人気は割れるだろうな。
しかし!今年の日経新春杯で馬券的に抑えておきたい“ポイント”は至ってシンプル。このポイントを意識しておくだけでも、単勝二ケタ人気の伏兵をいとも簡単に買えるかもしれないぞ。
まずはその“2025年だからこそ見逃せない馬券のポイント”から説明していこう!
馬名 | 性齢 | 調教師 |
---|---|---|
エヒト | 牡8 | 森秀行 |
キングズパレス | 牡6 | 戸田博文 |
グランスラムアスク | 牝6 | 矢作芳人 |
ケイアイサンデラ | 牡5 | 小林真也 |
サトノグランツ | 牡5 | 友道康夫 |
サリエラ | 牝6 | 国枝栄 |
サンライズアース | 牡4 | 石坂公一 |
ショウナンラプンタ | 牡4 | 高野友和 |
タッチウッド | 牡5 | 武幸四郎 |
バトルボーン | 牡6 | 林徹 |
プラチナトレジャー | 牡7 | 国枝栄 |
ホールネス | 牝5 | 藤原英昭 |
マイネルエンペラー | 牡5 | 清水久詞 |
マイネルメモリー | 牡5 | 宮徹 |
メイショウタバル | 牡4 | 石橋守 |
ロードデルレイ | 牡5 | 中内田充正 |
ヴェルトライゼンデ | 牡8 | 池江泰寿 |
ヴェローチェエラ | 牡4 | 須貝尚介 |
“今年”だから使える
約9割が馬券になるパターン
そもそも本来、日経新春杯って京都競馬場で施行される重賞なんだよな。
1954年以降にこれまで71回行われているが、阪神で2回、中京で3回行われた年以外の66回は、京都で行われている。
中京芝2200m戦で行われるのが今回が4回目。2021年~2023年は京都が、今年2025年は阪神競馬場が改修工事中とあって日程に変更が生じているため、こうして開催地が変わっているという流れ。
で、今年のポイントは『舞台が中京芝2200m戦である』という部分なんだよ。
過去に3回行われている中京芝2200mの日経新春杯では、100%毎年好走しているパターンがある。
それが、上がり3ハロンを最速でまとめた馬(※以下、このパターンの馬は『上がり最速』と表記する)。
(※中京芝2200m戦のみ)
21年・13番人気②着ミスマンマミーア
22年・3番人気①着ヨーホーレイク
23年・4番人気③着プラダリア
1番人気の馬は1頭も該当しないのに、そしてミスマンマミーアのような大穴が含まれているにもかかわらず、複勝率100%という凄まじい成績を残しているんだよ。
実はこれ、中京芝2200m戦における一つの大きな特徴なんだ。
注目してみたいのが、昨年2024年の中央競馬における芝中距離戦(1800~2400m)の成績。上がり最速の馬の勝率が高いコーストップ5を見てみると……
コース | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
中京芝2200m | 8- 2- 5- 2/17 | 47.1% | 58.8% | 88.2% |
阪神芝2400m | 7- 3- 1- 4/15 | 46.7% | 66.7% | 73.3% |
札幌芝1800m | 12- 5- 6- 4/27 | 44.4% | 63.0% | 85.2% |
福島芝2000m | 12- 5- 4- 8/29 | 41.4% | 58.6% | 72.4% |
中京芝2000m | 24-19- 3-14/60 | 40.0% | 71.7% | 76.7% |
中京芝2200m戦が堂々のトップなんだよ!
特筆すべくは勝率だけでなく、複勝率も88.2%とほぼ9割が馬券内に好走している。『9割が馬券になる』なんて言われたら、その馬の馬券を買わないヤツはいないよな。
しかし……さっきの表を見て「アレ、こんな感じなんだ」と思わなかったか?
『上がり最速』って簡単にイメージすると、直線でズバッと差してくるような馬が浮かばないかね。新馬戦で上がり3ハロン31秒4という異常な数字を記録したリバティアイランドとか、古い話をするとブロードアピールとか、ああいう馬ね。
要は、ワンターンかつ直線の長いコースこそ上がり最速の成績が良さそうに思えるが……先ほどの表では中京、福島、そして札幌の中距離戦という舞台がランクインしているのだから、ちょっと意外だよな。
どうしても『上がり最速』と聞くと瞬発力に長けた馬をイメージしてしまうかもしれないが、真に上がり最速が強いコースは、タフさを問われる舞台なんだ。
今年の日経新春杯の舞台である中京芝2200m戦は、4コーナーのポケット地点からの発走となる。つまりホームストレッチ(4コーナー~1コーナーまで、スタンド前の直線)を2回通過するレイアウト。
そして中京の芝コースには、ホームストレッチに上り坂が設置されている。この上り坂の勾配は約2%で、阪神や東京よりも急な角度となっているんだ。
繰り返しだが、中京芝2200m戦ではホームストレッチを2回通過する。つまり急坂をレース中に2回上るんだよ。タフなコース設定とあって、レース後半までいかに長く脚を使えるかがカギということ。
当舞台で上がり最速をマークする馬は、キレッキレの瞬発力タイプではなく、実は持続力に長けた馬なんだよな。
この“意外性”を裏付ける面白いデータを補足でご紹介。昨年2024年の中京芝2200m戦では計17頭が上がり最速をマークしているのだが、この中で『前走でも上がり最速をマークした馬』はたったの4頭しか居なかった。前走で上がり最速を使ってる馬だけを買っておけば良い訳じゃないんだよな~。
さて、今年の日経新春杯で上がり最速を叩き出すのは一体どの馬か。まずはここを予想していくのが面白いかもしれないな。
次回は1/10(金)に更新予定。このコースにおいて非常に重要な枠順を、関係者のリアクションと共に確認していこうじゃないか!
そしてレース当日には
オレの最終結論(予想印)を全て余すことなく公開しよう!
「どの馬が上がり最速を出すんだろう?」
「で、どんな馬券を買えばいいんだろう?」
と考えている方は多いことでしょう。
では、何を買う?
頼れる本物の情報と分析を、オレは持っているぞ!
昨秋はエリザベス女王杯にて、単勝12番人気の大穴であった◎ラヴェルから馬連&3連複のダブル万馬券を含めた的中をお届けしたぞ!
更にジャパンカップでは、単勝8番人気の◎シンエンペラーを本命に抜擢した上で、単勝7番人気の▲ドゥレッツァを含む◎○▲での決着!
日経新春杯の最終結論(予想印)はレース当日に無料公開するぞ!
◎本命馬から、不動の○対抗馬、そして絡めば高配当が期待できる大穴馬までコッソリお教えするからな。この先の重賞も一緒に獲って喜びを分かち合おう!
山川レオ
重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流
1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。
なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。