
関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。皆さん、元気に馬券やってるかな!
今週は皐月賞!牡馬クラシックのスタートだな。
今年の中心は、何と言っても3戦3勝、無敗でホープフルSを制したクロワデュノールだろう。実は、今年の出走馬のほとんどが、このクロワデュノールがすでに負かした馬たちだということをご存知だろうか?
新馬戦 1着
東スポ杯 1着
ホープフルS 1着
【主な前哨戦とその勝ち馬】
・若葉S
1着:ジョバンニ
→ホープフルS2着
・スプリングS
1着:ピコチャンブラック
→ホープフルS13着
・弥生賞
1着:ファウストラーゼン
→ホープフルS3着
・共同通信杯
1着:マスカレードボール
→ホープフルS11着
・きさらぎ賞
1着:サトノシャイニング
→東スポ杯2着
このように、クロワデュノールがすでに負かした馬たちが、各前哨戦を勝ち上がってきている。そして当のクロワデュノールは、前哨戦を使わずともその評価を高め続けているのだ。
そんな注目のクロワデュノールが、皐月賞の好走データに当てはまるのかどうか、詳しく掘り下げていこう。
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ニシノエージェント | 牡3 | 57.0 | 津村明 | 千葉直 |
2 | エリキング | 牡3 | 57.0 | 川田将 | 中内田 |
3 | キングスコール | 牡3 | 57.0 | 藤岡佑 | 矢作芳 |
4 | ジュタ | 牡3 | 57.0 | 坂井瑠 | 矢作芳 |
5 | ジョバンニ | 牡3 | 57.0 | 松山弘 | 杉山晴 |
6 | マスカレードボール | 牡3 | 57.0 | 横山武 | 手塚貴 |
7 | フクノブルーレイク | 牡3 | 57.0 | 松岡正 | 竹内正 |
8 | ジーティーアダマン | 牡3 | 57.0 | 岩田望 | 上村洋 |
9 | ピコチャンブラック | 牡3 | 57.0 | 石橋脩 | 上原佑 |
10 | クロワデュノール | 牡3 | 57.0 | 北村友 | 斉藤崇 |
11 | ミュージアムマイル | 牡3 | 57.0 | Jモレ | 高柳大 |
12 | ドラゴンブースト | 牡3 | 57.0 | 丹内祐 | 藤野健 |
13 | アロヒアリイ | 牡3 | 57.0 | 横山和 | 田中博 |
14 | カラマティアノス | 牡3 | 57.0 | 戸崎圭 | 奥村武 |
15 | ヴィンセンシオ | 牡3 | 57.0 | Cルメ | 森一誠 |
16 | サトノシャイニング | 牡3 | 57.0 | 西村淳 | 杉山晴 |
17 | ファウストラーゼン | 牡3 | 57.0 | 杉原誠 | 西村真 |
18 | マジックサンズ | 牡3 | 57.0 | 佐々木 | 須貝尚 |
クロワデュノールに死角はあるのか!?
皐月賞の舞台である中山芝2000mは、最後の直線が310mと短いレイアウトになっている。
当然、直線距離が短い競馬場では後方から一気に差し切る競馬への難易度が上がってしまう。実際、皐月賞も4コーナーの時点である程度前目に付けていないとなかなか好走は難しい。
特に、4コーナーでまだ10番手以下に居るような馬が勝ち負けに加わるには、かなりの脚を使わなければならない。
※過去10年分
[2-1-2-67/72]
勝 率:2.8%
連対率:4.2%
複勝率:6.9%
◆皐月賞・4角9番手以内の成績
※過去10年分
[8-9-8-75/100]
勝 率:8.0%
連対率:17.0%
複勝率:25.0%
こんな感じで、10番手以下の馬はここ10年で6.9%しか馬券に絡めていない。
一昨年こそ4角10番手以下の馬が1、3着と複数好走したのだが、当時は極端な道悪かつ超ハイペースの影響を受けたもの。
2016年も後方待機馬がワンツーと好走しているが、当時はかなりの強風が吹いていた影響もあっての超ハイペース。何かしらの外的要因が絡んでオーバーペースになった時にようやく差し込めるって感じなんだよ。
実際、常識的なペースだった年に4角10番手以下となって負けている馬は……
→4角14番手から3着
・18年ワグネリアン(1人気)
→4角12番手から7着
・17年レイデオロ(5人気)
→4角14番手から5着
・14年ワンアンドオンリー(4人気)
→4角12番手から4着
気付いたか?これ全部ダービー馬なんだよ。
逆に言うと、皐月賞で後方から強烈な脚で追い込んだ馬はダービーで面白いということでもあるよな。
更に遡れば、10年3着のエイシンフラッシュ(4角10番手)、02年3着のタニノギムレット(4角14番手)も日本ダービーを制している。皐月賞で買いにくい馬こそ、ダービーで買う必要がありそうだ。
さて、クロワデュノールのデビューから3戦の通過順はというと
新馬戦 ②②②②
東スポ杯 ③③②
ホープフルS ⑦⑦④③
全て4角3番手以内で勝ち切っている。
同じ中山芝2000mで行われたホープフルSでは、ファウストラーゼンの捲りにも対応し、勝負所でしっかりと位置取りを押し上げる機動力を見せている。現時点では、死角らしい死角はなさそうだ。
ちなみに、無敗でホープフルSを制して、そこから皐月賞に臨んだ2頭は20年コントレイルと19年サートゥルナーリアのみ。どちらもそのまま無敗で皐月賞も制しているデータも後押しとなるな。
あとは、休み明けでの仕上がり面と、道悪になった際にどうかという点だろう。まぁ、無敗の三冠を目指すような馬は、それぐらいの逆境は跳ね返さないといけないけどな。
天気次第で内外の優劣が!?
皐月賞の枠順が確定したな。ここまで無敗の2歳王者のクロワデュノールは5枠10番のど真ん中。3戦3勝でこちらも無敗のエリキングは1枠2番に入ったな。
まずはここ10年の皐月賞での枠順別成績を見てみようか。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 2- 0- 0-17/19 | 10.5% | 10.5% | 10.5% |
2枠 | 1- 1- 2-16/20 | 5.0% | 10.0% | 20.0% |
3枠 | 0- 1- 0-19/20 | 0.0% | 5.0% | 5.0% |
4枠 | 2- 3- 3-12/20 | 10.0% | 25.0% | 40.0% |
5枠 | 0- 0- 2-18/20 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
6枠 | 2- 1- 2-15/20 | 10.0% | 15.0% | 25.0% |
7枠 | 2- 3- 0-22/27 | 7.4% | 18.5% | 18.5% |
8枠 | 1- 1- 1-23/26 | 3.8% | 7.7% | 11.5% |
内回りの中山芝2000mで、しかも2ヶ月連続開催の最終週という馬場の荒れた時期に行われるレースだが、枠順別成績には大きな偏りは生まれていない。
近年は技術の進歩もあって、最終週でも時計が速かったりするし、平気で内の馬場も良かったりするからな。ただ、これを稍重以上の道悪に絞ると
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 2- 0- 0- 6/ 8 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
2枠 | 0- 0- 1- 7/ 8 | 0.0% | 0.0% | 12.5% |
3枠 | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
4枠 | 2- 1- 1- 4/ 8 | 25.0% | 37.5% | 50.0% |
5枠 | 0- 0- 1- 7/ 8 | 0.0% | 0.0% | 12.5% |
6枠 | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
7枠 | 0- 3- 0- 7/10 | 0.0% | 30.0% | 30.0% |
8枠 | 0- 0- 1- 9/10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
と内枠から好走馬が多く出ているんだ。逆にこれを良馬場限定にすると
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 0- 0-11/11 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
2枠 | 1- 1- 1- 9/12 | 8.3% | 16.7% | 25.0% |
3枠 | 0- 1- 0-11/12 | 0.0% | 8.3% | 8.3% |
4枠 | 0- 2- 2- 8/12 | 0.0% | 16.7% | 33.3% |
5枠 | 0- 0- 1-11/12 | 0.0% | 0.0% | 8.3% |
6枠 | 2- 1- 2- 7/12 | 16.7% | 25.0% | 41.7% |
7枠 | 2- 0- 0-15/17 | 11.8% | 11.8% | 11.8% |
8枠 | 1- 1- 0-14/16 | 6.3% | 12.5% | 12.5% |
と外枠に好走馬が偏ったりする。今週末も天気が不安定なだけに、馬場状態に応じて重視する枠も変えてみるといいかもな。
では、今年の皐月賞で好枠を引き当てたのはどの馬か?
クロワデュノールは5枠10番をゲット。デビューからここまで真ん中の偶数番しか引いていないんだ。三冠馬になるような馬は運も兼ね備えているだけに、この馬も歴代の名馬と比べても遜色ない“幸運の持ち主”なのかもしれないな。
今回は間違いなく全馬の目標になる存在だ。それだけに、内すぎても外すぎても競馬がしづらかったはずだ。だからこそ、内と外を見ながら運べるこの枠は申し分なし。今のところ週末の天気も何とか保ちそうな予報が出ているだけに、少し外目という点もプラス材料だろう。
実際に関係者に話を聞いてみても……
スタートも速いし、自分から良いポジションを取れる“競馬が上手な馬”だけど、今回は間違いなくマークはキツくなるはず。
最終週ということもあるし、内枠で閉じ込められてずっと馬場の悪い所を走らされた場合は、いくらこの馬と言えども盤石とは言えなかったよね。
でも、こんな良い枠をもらってしまったら、勝ち負けにならない方がむしろ難しいんじゃないかな。
ぶっつけ本番のローテは、コントレイルやサートゥルナーリアが無敗で皐月賞を制しているように、全く問題じゃないし、追い切りに乗った北村友一も『言うことなし!』と自信を持っていたからね。これからの日本競馬を引っ張って行くような存在になってほしい。

と、関係者は自信たっぷりだったし、ここもあくまで通過点といった口ぶりだったぞ。

次回はレース前日の4月19日(土)に更新予定。競馬新聞には載らないような関係者情報をここだけでお伝えするので、お楽しみに!
そしてレース当日には
オレの最終結論(予想印)を全て余すことなく公開しよう!
「クロワデュノールはここでも強そうだな」
「でも、どんな馬券を買えばいいんだろう?」
と考えている方は多いことでしょう。
では、何を買う?
頼れる本物の情報と分析を、オレは持っているぞ!

昨秋はエリザベス女王杯にて、単勝12番人気の大穴であった◎ラヴェルから馬連&3連複のダブル万馬券を含めた的中をお届けしたぞ!


更にジャパンカップでは、単勝8番人気の◎シンエンペラーを本命に抜擢した上で、単勝7番人気の▲ドゥレッツァを含む◎○▲での決着!
そして暮れの大一番の有馬記念まで、しっかり獲り切ることができた。



皐月賞の最終結論(予想印)はレース当日に無料公開するぞ!
◎本命馬から、不動の○対抗馬、そして絡めば高配当が期待できる大穴馬までコッソリお教えするからな。この先の重賞も一緒に獲って喜びを分かち合おう!

山川レオ
重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流
1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。
なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。