
関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。元気にしてるか!
春のG1シーズンも終盤戦。今週はマイル王決定戦の安田記念だ。
今年の安田記念には白毛馬ソダシ(牝5・須貝尚厩舎)も参戦。ファンの多い馬だけに、当日の競馬場や一般マスコミの報道なんかは、ソダシの参戦でまた一段と盛り上がることだろう。
そんな中、前哨戦であるマイラーズCを勝ったのが関東馬のシュネルマイスター(牡5・手塚厩舎)。21年にNHKマイルCを制したG1馬で、昨年の安田記念でも2着に好走。今年もルメール騎手とのコンビで当レースへと駒を進めてきた。
マイラーズCでは4コーナーではまだ後方の位置取りながら、上がり3ハロン32秒9という末脚を行使しての差し切り。見た目にも派手なレースだったので、実際にご覧になった方の印象にも強く残っているのではないだろうか。
そして今回はシュネルマイスターが4戦2勝、2着1回、3着1回と得意にしている東京でのレースだ。ルメール騎手騎乗も相まって人気を集めるだろうが……この馬、実は“マズい”ことになってるぞ。
何が“マズい”のか。そして俺が聞き集めてきた関西馬の勝負情報も含めて、週末まで随時更新していくのでしっかり見てくれよ!
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ナランフレグ | 牡7 | 58.0 | 丸田 | 宗像 |
2 | メイケイエール | 牝5 | 56.0 | 池添 | 武英 |
3 | ジャックドール | 牡5 | 58.0 | 武豊 | 藤岡健 |
4 | セリフォス | 牡4 | 58.0 | レーン | 中内田 |
5 | ソダシ | 牝5 | 56.0 | 川田 | 須貝尚 |
6 | ダノンスコーピオン | 牡4 | 58.0 | Mデム | 安田隆 |
7 | ガイアフォース | 牡4 | 58.0 | 西村淳 | 杉山晴 |
8 | ドルチェモア | 牡3 | 54.0 | 坂井瑠 | 須貝尚 |
9 | シャンパンカラー | 牡3 | 54.0 | 内田博 | 田中剛 |
10 | ソウルラッシュ | 牡5 | 58.0 | 松山 | 池江寿 |
11 | イルーシヴパンサー | 牡5 | 58.0 | 岩田望 | 久保田 |
12 | ナミュール | 牝4 | 56.0 | 横山武 | 高野 |
13 | レッドモンレーヴ | 牡4 | 58.0 | 横山和 | 蛯名正 |
14 | シュネルマイスター | 牡5 | 58.0 | ルメール | 手塚 |
15 | マテンロウオリオン | 牡4 | 58.0 | 横山典 | 昆 |
16 | カフェファラオ | 牡6 | 58.0 | 浜中 | 堀 |
17 | ウインカーネリアン | 牡6 | 58.0 | 三浦 | 鹿戸雄 |
18 | ソングライン | 牝5 | 56.0 | 戸崎 | 林 |
勝率たった2.7%!?
シュネルマイスターが“マズい”理由

前哨戦のマイラーズカップを勝ったシュネルマイスター
タイトルにもなっている『勝率2.7%』。なんの数字だと思う?
これは、過去10年の安田記念に出走した【前走:マイラーズC組】の成績。10年間で37頭が出走してわずかに1勝のみだ。
前走マイラーズC組の成績
勝率2.7%・連対率2.7%……
ちなみに、この1頭の勝ち馬というのがインディチャンプ。というか、過去5年の安田記念でマイラーズCから参戦して馬券になった馬というのが、インディチャンプしか居ない。
インディチャンプと言えば、グランアレグリアやアーモンドアイといったスーパーホース相手にも首位争いが出来ていた強力な関西馬。2019年は安田記念・マイルCSの両方を同一年に制覇。マイル王者に君臨したほどの実力馬なんだよな。
直近の安田記念では、マイラーズCを経由して参戦してきた馬ってのは、そういうかなり強い馬しか馬券に絡めていないのが事実。
一方でシュネルマイスターは昨年は安田記念が2着、マイルCSが5着。前述したグランやアーモンドアイといった強い馬も居ない、今の群雄割拠のマイル戦線でも勝ち切れていないのが事実。戦績を見たら、インディチャンプとは比べものにならないよな。
ちなみに。どうしてマイラーズC組がここまで目立たないのか?この点は現場の人間に言わせてみれば……
安田記念は左回りの東京マイル。でもマイラーズCは右回りの京都でしょ(※21、22年は阪神)。特に京都ともなると直線は平坦だから本番とは全く違うレイアウトになるから、あまり関連性のないコースなんだよね。
しかも中5週ってのがポイント。レース間隔を考えるとノンビリ調整が出来るほど長くもない。それだったらもっと長い休み明けだったり、間隔が詰まっていて速い追い切りが要らないようなパターンの方が調整しやすいんだよな。

とのこと。なるほど、こういった成績になっている理由が明確にあるというのならば、シュネルマイスターにとってこのデータは間違いなく“マズイ”というもの。これでシュネルマイスターは人気もするというのだから、だったら違うレース出身組を狙った方がいいだろう。
シュネルは最強馬も負けた枠
他にも枠が“マズい”馬が!
さて安田記念の枠順が決まったな。前述の通り、勝率2.7%しかない前走:マイラーズC組であるシュネルマイスターは7枠14番に入った。
安田記念は少頭数で行われる年も少なくはないが、過去10年で12番枠より外に入った馬はたった2勝しかしていない。この14番枠は過去10年で9頭出走して1勝。
勝ち馬が出ているだけマシには見えるが、19年にはアーモンドアイが14番枠から出走して3着に敗れている。あの世代最強馬をもってしても勝ち切れなかった枠に入ってしまったのだから、歓迎とは言えないわな。
ただシュネルマイスターに関しては、馬の個性を踏まえると、別に外枠OKのタイプ。この枠順だけでそこまで大きく割り引く必要はないかもな。
反対に、世間一般ではあまり採り上げられていないが「この枠はマズイかも……」という話になっている馬が居る。
先に言っておくと、セリフォスという馬にとっては、内枠が大きな割引材料ではない。2歳時には1番枠から内を捌いて重賞勝利なんていうシーンもあったように、器用さも備えているからな。
ただし今回は『今のダミアン・レーン騎手が乗るから』という理由で内枠が不安材料となる。
どいうことか?関係者に解説してもらうと……
今年からムチの使用ルールが変更になって、レーンはその対応に苦労している。かなり多くの制裁を受けていて、もう一つ制裁を受けてしまうと、来年は日本での短期免許が取得できない可能性が高いんだ。
賞金の高い日本はレーンにとって大事な稼ぎどころだろ。来年も日本に来るためには、できるだけ安全策で乗りたい。ゴチャつく枠だけはイヤだと言っていたら、この内枠だよ。難しいレースになるのは間違いない。

とのこと。昨年はクリスチャン・デムーロ騎手が制裁を受け過ぎてしまい、今年の短期免許取得がNGとなっている。同じような途を辿らぬためにも、レーンとすれば無理はしたくないところ。この枠で思い切った騎乗ができるかな?
【6/3(土)更新】
新聞には載らない関係者情報を公開!

最後に直前情報のチェックだ。CHECKMATEが日々入手している関西関係者とのパイプから、スポーツ紙や専門紙では公開されないような裏ネタや関係者の感触、さらには独自の分析を元に、有力馬を中心にお送りしていく。ぜひ馬券に役立ててくれ!
(藤岡健/武豊)
これまでは中距離戦にこだわったローテを組んできたが、今回は初めてマイル戦へと矛先を向ける。そのための対策として、この中間は追い切りの内容を変えているという話。「今までは馬を落ち着かせることがメインだったんだけど、距離が詰まる今回は思い切って攻めてみた。多少馬に気が乗っても大丈夫だろうからね」と関係者。
マイル戦に向けての準備は整っているようだが、あとは本当の意味で適性が問われて対応できるかどうか。関係者が気になるのは、CHECKMATEが3万1240円的中を仕留めた大阪杯について。いわく「今年、ユタカさんはハナを譲りそうなぐらい慎重な感じで入って行ったんだよね。あれ以上に強気に出して行ったらヤバいという考えがあったんだと思う。マイル戦で同じような入り方をすると、今回は位置が下がる可能性もあるな……」。良いバランスで走れるかどうかがカギだな。
(中内田/レーン)
レーンがこの馬に乗るのは早くから決まっていたこと。馬としても、安田記念参戦は既定路線とあって絶好調という話。「予定通りに来ているし、馬が元気過ぎる部分も厩舎が上手いことケア出来ているんだよ」と関係者。昨年と比べて成長している面もあるようで、上積みは大きいのだろう…………

申し訳ないが、全員にお伝えできるのはココまで。その他の有力関西馬についてはCHECKMATEにアカウント登録(無料)をしてぜひチェックしてほしい。
ソダシ乗り替わりの背景や、密かに色気を持って臨む陣営の声もお伝えしているので、是非この先も読んでみてくれ!
そして!レース当日には
本当に買うべき3頭を公開します
「シュネルマイスターにルメールならコレで仕方ないか」
「少なくとも3着以内は堅いんじゃないか?」
とお考えの競馬ファンの方も多いことだろう。しかし、このページで解説しているように、安田記念は例年、人気を集める関東勢が負け続けていたり、マイラーズC組の相性が悪いことはもう分かっているよな。
そして今年も、栗東では「すべては安田記念を勝つために進めてきた」と大いに盛り上がる強力関西陣営の存在が居るんだよ!

知っているか?競馬界は圧倒的に『西高東低』だ。
中長期的に馬券で勝っていきたいなら、主軸に据えるのは関西馬であった方が間違いない。でも、ただ関西馬だから全部買えば良いということではない。だからこそ、オレたちCHECKMATEは栗東を拠点に、他では入手できないような関西陣営の本音をお届けすることを武器としているんだ。
特に、今年はソダシが新たに川田騎手との新コンビで出走。前走でソダシに騎乗したレーン騎手はセリフォスの騎乗が前々から決まっていたとはいえ、この鞍上チョイスの裏に何があったのか、気になる方も多いんじゃないか? その辺りの裏話にも注目してほしいところ。
そして、ココではまだ紹介できない穴馬も含め「本当に買うべき関西馬」が馬券の鍵となることは間違いないだろう。ぜひ、当日見ていただいて、予想の参考にしてくれよ!

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山川レオ
重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流
1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。
なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。