個性派記者の本音トーク 山川

函館スプリントS 2023予想 勝率75%!?ブトンドールが勝ち確だって?

個性派記者の本音トーク 山川
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関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。元気にしてるか!

東京での5週連続G1が終わり、今週からは函館競馬がスタート。北海道シリーズ最初の重賞となる名物レースが、函館スプリントS(G3・芝1200m)だ。

このレースの特徴は各路線から多士済々のメンバー構成が揃うことだ。特に6月からは3歳馬が古馬混合戦に出走してくる。この時期の3歳馬は古馬勢と比べて軽い斤量設定となるため、早い時期から古馬と積極的に対戦させる傾向にある。

今年はブトンドール(牝3・池添学厩舎)にリバーラ(牝3・高柳瑞厩舎)といった3歳馬が出走予定。いずれも2歳時に重賞を勝っている実力馬だ。

そしてタイトルの通り、その3歳馬の一頭であるブトンドールが『勝率75%』のデータに該当している。昨年は新馬→函館2歳Sを連勝しており、ファンタジーSでも4着。今年のフィリーズレビューでも1番人気に推されていたほどで、この3歳世代の中でも高く評価されている馬だ。

では、この馬のどこが好材料なのか?まずはそこから掘り下げていく。このページではレース前日まで随時情報を更新していくので、お見逃しのないように!

馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 調教師
1 トウシンマカオ 牡4 58.0 鮫島駿 高柳瑞
2 レイハリア 牝5 55.0 亀田 田島
3 サトノアイ 牝5 55.0 富田 須貝尚
4 カイザーメランジェ 牡8 57.0 吉田隼 中野
5 ヴィズサクセス 牡6 57.0 岩田康 奥村武
6 ウォーターナビレラ 牝4 55.0 武豊 武幸
7 ジュビリーヘッド 牡6 57.0 西村淳 安田隆
8 リバーラ 牝3 52.0 Mデム 高柳瑞
9 ディヴィナシオン 牡6 57.0 松田
10 テイエムトッキュウ 牡5 57.0 津村 木原
11 ジャスパークローネ 牡4 57.0 浜中
12 ムーンプローブ 牝3 52.0 北村友 上村
13 ブトンドール 牝3 52.0 池添 池添学
14 ヴァトレニ セ5 57.0 長谷川
15 キミワクイーン 牝4 55.0 横山武 奥村武
16 カルネアサーダ 牝4 55.0 角田 加用

近年のトレンドど真ん中!
ブトンドールは勝率75%!?

近年の函館スプリントSでは、桜花賞から当レースへ直行してくる馬が増えている。3歳牝馬2冠目のオークスは2400m。短距離志向の強い馬にとっては全くの守備範囲外と言える条件だけに、アッサリと出走を諦めて夏に備える馬が増加傾向にある。

そしてこの3歳牝馬が強いんだ。過去10年の【前走:桜花賞組】の成績はこのようになる。

函館スプリントS(過去10年)
前走桜花賞組の成績
22年ナムラクレア   ①着
21年シゲルピンクルビー9着
17年ジューヌエコール ①着
16年ソルヴェイグ   ①着
16年キャンディバローズ16着

[3-0-0-2]勝率60%!

実に5頭が出走して3勝。21年のシゲルピンクルビーこそ直線でドン詰まりと力を出し切れなかったが、ここ数年は『桜花賞組が出走したら勝つ』という流れになっているほど。

これだけでは5戦3勝=勝率60%。まあまあこれでもかなり確率は高いんだが、実はこのデータ、既に重賞を勝っている馬に限定すれば、16年16着のキャンディバローズがデータから除外される

つまり、更に勝率が上がって

[3-0-0-1]勝率75%

となるんだよ!

繰り返しだが、9着だったシゲルピンクルビーは直線ドン詰まりの致命的な不利があった。その馬を除けばここ最近は全勝。【重賞勝ち実績のある前走桜花賞組】はもう何も考えずとりあえず買っておけ!と言えるようなデータだよな。

函館スプリントSが6月開催。3歳馬は古馬と比べて軽い斤量で走れるが、この優遇は段階的に解消されていくんだ。1200m戦であれば、8月になったら1キロ、10月になったら更に1キロ斤量が増加していく。6月のレースは非常に軽い斤量で出走可能で、実際3勝している該当馬は全てが50キロという超軽量だった。


「よーし、じゃあブトンドールから買うぞー!」と思ったそこのあなた。


甘い!!!!


一つ見逃しちゃいけないことがあるんじゃないか?そうだ。今年の3歳牝馬は50キロではないんだ。

今年から函館スプリントSの斤量設定が変わって3歳牝馬は基本的に52キロでの出走となる。前年までに比べると2キロ重い。

対して古馬勢は前年比1キロ増の斤量設定。つまるところが3歳と古馬の斤量差が1キロ詰まるということ。一般的に斤量1キロは1馬身=0.2秒と言われており、短距離戦におけるこのルール変更は大きな影響を与える可能性があるんだ。

つまり、ブトンドールは確かに“勝率75%”のデータに該当している一方で、昨年以前に勝った他の馬とはちょっと状況が異なる。好勝負になる可能性は高いと思うが、このデータだけで軸に決める訳にはいかないな。

ブトンドールは絶好枠!
対して内枠のアノ馬からSOSサイン!?

函館スプリントSの枠順が発表されたな。当欄で【勝率75%データ】を紹介したブトンドールは7枠13番。

この函館競馬場は今週が開幕週。外目の枠はどうなの?と思われるファンの方も少なくはないだろうが、実は過去10年の当レースで最も勝利を挙げているのが7枠なのだから、意に介す必要などはない。

函館スプリントS(過去10年)
枠順別の成績
1枠[1- 0- 2-14]
2枠[0- 1- 0-16]
3枠[2- 2- 1-12]
4枠[1- 0- 3-14]
5枠[1- 1- 1-16]
6枠[1- 2- 1-15]
7枠[3- 1- 1-15]★勝ち星トップ
8枠[1- 3- 1-14]

なぜ外目の枠の馬が好走しているか?それはこの函館芝1200mというコースレイアウトに理由がある

芝1200mは、中央競馬では東京競馬場以外の全ての競馬場で行われている条件。その中で最も最後の直線コースが短いのが函館。ただの小回りコースというだけではなく、ゴール板の位置が4コーナー寄りにあるためとにかく直線が短い。

そうなると、3、4コーナーでは出来るだけ内目に寄って距離損を防ぎたいところ。各馬が内に殺到する。内枠の先行馬なら枠なりに進めるだけで絶好位が取れそうだが、内枠の差し馬は前が開かずジ・エンドというシーンが珍しくない。

特に函館スプリントSは開幕週。内目の馬場が綺麗なだけに、どうしても内有利の馬場コンディションになるんだよな。それだけに、特に当レースでは『内で包まれて何もできない』という内枠の差し馬が出現しがち。外枠から自由に立ち回れる馬の方が、意外にも能力を発揮できるんだわ。


ということでブトンドールにとっての7枠は好枠と言っていい。問題は内枠を“引き当ててしまった”この馬。

①トウシンマカオ
関係者「なんでよりによってここで内枠なの!?」

俺に言わせてみれば、トウシンマカオって“持ってない”馬なんだよ。勝っているレースもあるが、ここ5戦は全てが7枠か8枠と極端な外枠。ずっと「内目の枠が欲しい」って言っていた中で、希望と真逆の枠を引いていたんだよな。

ただ、このレースに関しては前述の通り内枠に入ると競馬の組み立てが難しい。過去10年で1枠の馬は3頭しか馬券に絡んでいない。

それだけに「あんまり極端な枠じゃなければ、むしろ外でもいいかも」なんて関係者は言っていたのに、よりにもよって最内枠をゲット。マジでタイミングが悪い。

ハナに行く競馬も出来ていたぐらいの馬だけど、良くなったのは差しに構える形を習得してからだからね。今回も基本的には脚を溜める競馬になるから、どうしても捌きづらい枠になったってのは否めない。なんでこのタイミングで内枠なのか……。

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と、某関係者も頭を抱えていた。もっと早くに内枠をゲットしていれば、勝ち負けになりそうなレースもあったってのになー。

【6/10(土)公開!】
新聞には載らない関係者情報を公開!

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最後に直前情報のチェックだ。CHECKMATEが日々入手している関西関係者とのパイプから、スポーツ紙や専門紙では公開されないような裏ネタや関係者の感触、さらには独自の分析を元に、有力馬を中心にお送りしていく。ぜひ馬券に役立ててくれ!

⑦ジュビリーヘッド
(安田隆/西村淳)

栗東を拠点に夏は関西圏をメインに騎乗する予定の西村淳也が、この馬のための函館まで遠征しにくる。この時点で鞍上サイドの期待度の高さってのはよくわかるよな。だって西村、この馬には今まで一度も騎乗したことがないんだぜ?テン乗りの馬のためにわざわざ北海道まで来るんだ。

春の中山→函館スプリントSというローテは昨年と一緒。そしてその昨年は2着に好走と成功しているローテでもある。「力の要る洋芝が合っている馬なんだけど、前走は道悪で進んで行かなかった感じ。今回は土日は雨が降らずにいけそうでしょ?これなら力を出し切れると思うんだよ」と厩舎サイドとしてもそのトーンは高いな。

⑨ディヴィナシオン
(森/松田)

新潟の千直(韋駄天S)に使うプランもあったが、蕁麻疹が出てしまったようで回避。それで当レースに目標を切り替えたという経緯があったそう。「まあでも、キャリアのある古馬だし体調自体はそこまで波がないタイプ。ここもイイ状態で使えるのは間違いないよ」と厩舎関係者は話していたな。

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申し訳ないが、全員にお伝えできるのはココまで。その他の有力関西馬についてはCHECKMATEにアカウント登録(無料)をしてぜひチェックしてほしい。

勝率75%データに該当するブトンドールを含め、各馬の関係者情報をコッソリと公開しているので、是非この先も読んでみてくれ!


そして!レース当日には
本当に買うべき3頭を公開します

「データ通りなら3歳馬で良いんだろ?じゃあそれを買うか」

と安易に考えている方や、あるいは夏競馬の重賞ということもあり、

「よく分からないから夏はお休みでいいや」

とお考えの競馬ファンの方も多いことだろう。しかし、それは非常にもったいないぞ!

実は、夏競馬は現場ならではの関係者情報を知っていれば「誰でも大きく勝つチャンスが広がっている」特別な開催なんだ。まずは函館スプリントSから、夏競馬の本当の楽しみ方を体感してみよう!


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知っているか?競馬界は圧倒的に『西高東低』だ。
中長期的に馬券で勝っていきたいなら、主軸に据えるのは関西馬であった方が間違いない。でも、ただ関西馬だから全部買えば良いということではない。だからこそ、オレたちCHECKMATEは栗東を拠点に、他では入手できないような関西陣営の本音をお届けすることを武器としているんだ。


冒頭で採り上げたブトンドールの他にも、フィリーズレビューで2着と好走した3歳牝馬ムーンプローブ、昨年2着のジュビリーヘッド、直近はダートで絶好調のテイエムトッキュウなど混戦ムードが漂うが、買うべき馬は明らかに見えているぞ。

ココではまだ紹介できない穴馬も含め「本当に買うべき関西馬」が馬券の鍵となることは間違いないだろう。ぜひ、当日見ていただいて、予想の参考にしてくれよ!


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函館スプリントSの本当に買うべき3頭はレース当日に無料公開するぞ!

◎本命馬から、不動の○対抗馬、そして絡めば高配当が期待できる大穴馬までコッソリお教えするからな。実はめちゃくちゃ面白い夏競馬、一緒に獲って喜びを分かち合おう!

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重賞に関する情報だけではなく、その他の勝負情報もぜひ注目してみてくれ。今年の夏競馬はオレたちと勝ち抜こうぜ!


山川レオ

重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流

1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。

なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。

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