個性派記者の本音トーク 山川

函館記念 2023予想 ルメールに『負けの呪い』がかかってる!?

個性派記者の本音トーク 山川
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関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。元気にしてるか!

今週は函館開催のトリを飾る名物レース、函館記念だ。

今年が第59回目となるこの函館記念は、函館競馬場で行われている重賞の中でも最も歴史の長いレースである。

ハンデキャップ戦だがこのレースを皮切りにG1でも活躍したような馬も複数おり、古くはサッカーボーイニッポーテイオーといった馬が、函館記念を勝った後にG1タイトルを手にしている。

ただ、最近はどちらかというとハンデ戦らしく、穴馬が激走して大波乱というレースが多い。過去10年の馬連平均配当は2万オーバー、3連単は57万オーバーという部分からもおわかりいただけるだろう。

さて、今年も波乱になるか?まずは人気を集めそうなローシャムパークに気になるデータがあるので、そこから紐解いていこうと思う!

馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 調教師
1 イクスプロージョン 牡5 57.0 和田竜 杉山晴
2 ユニコーンライオン 牡7 59.0 国分優 矢作
3 ハヤヤッコ 牡7 58.5 浜中 国枝
4 ドーブネ 牡4 57.0 武豊 武幸
5 ヤマニンサルバム 牡4 56.0 横山和 中村
6 ロングラン セ5 55.0 勝浦 和田勇
7 ルビーカサブランカ 牝6 55.0 吉田隼 須貝尚
8 ブローザホーン 牡4 55.0 岩田康 中野
9 ローシャムパーク 牡4 56.0 ルメール 田中博
10 アラタ 牡6 58.0 横山武 和田勇
11 マイネルウィルトス 牡7 57.0 丹内
12 ローゼライト 牝5 52.0 斎藤 清水久
13 スカーフェイス 牡7 57.0 西村淳 中竹
14 テーオーシリウス 牡5 55.0 藤岡佑 奥村豊
15 アルナシーム 牡4 55.0 鮫島駿 橋口慎
16 キングオブドラゴン 牡6 56.0 富田 矢作

函館記念のルメールには呪いがかかってる!?

函館記念で人気の一角となりそうなのがローシャムパーク(牡4・田中博厩舎)だな。

ノーザンファームの生産馬でオーナーはサンデーレーシング。昨秋にはセントライト記念でガイアフォースアスクビクターモアといった実力馬に次ぐ3着好走。ちなみに当時の4着馬は七夕賞を勝ったあのセイウンハーデスだ。

また、今年1/5中山12Rでは芝2000m戦を2分0秒2で走破。これは同日に行われた中山金杯と全くの同タイム。これらの対戦比較や時計面をみると、G3でも十分に勝ち負けになりそうな存在だよな。

しかし!

今回の函館記念においては一つ気になる材料がある。鞍上がクリストフ・ルメールなんだ。

『あのルメールが気になる材料とは何を!』と思われる方も少なくないと思うが、実はルメールは函館記念では呪いがかかったかのように凡走続き。実際に函館記念に騎乗した4回全ての結果を見てみると……

・17年1人気サトノアレス
6着

・18年1人気トリコロールブルー
6着

・20年2人気レイエンダ
11着

・21年1人気カフェファラオ
9着

■平均人気:1.3人気
■平均着順:8着

とまあ、人気馬に騎乗して惨憺たる結果に終わっているんだよ。呪われているかのように好走できないレースでね。

ただ一つだけルメールを擁護したいのは、どの年も過剰人気になっているきらいがあるんだよ。

17年サトノアレスは巴賞を勝っての臨戦だった。しかしこの函館記念ってのは巴賞組の成績が非常に悪くて、過去10年で勝率1.8%という鬼門のローテだったんだよな。巴賞組に全幅の信頼は置けないってのがセオリーなのに『ルメール騎乗』のブランドもあって人気してしまった。

18年トリコロールブルーは広いコースで連勝してオープン入りした馬で、函館の小回りコースに慣れていなかった節がある。

20年レイエンダは前走エプソムCが10着惨敗で完全に下降線だったのに『レイデオロの弟』『ルメール騎乗』というブランド、そしてこの年は他馬が全馬重賞未勝利というメンバー構成もあって過剰人気。

21年カフェファラオに至っては初めての芝のレースだぞ?トップハンデも背負って明らかな不利な状況なのに、やはりここも『G1馬』『ルメール騎乗』のブランドで売れすぎてしまった。

だからルメールの技術不足とかそういう話ではなく、単に過剰人気していた馬が普通に負けたって流れが多い。


今年のローシャムパークはどうだろう?確かに前述の通り重賞でも通用しそうな実績はあるが、一方で2走前のスピカSではコロっと負けている。

そもそもこの馬は東京で3戦3連対。一方で中山ではスピカSのように凡走してしまっているのだから、本質的には広いコースの方が合っていそうなところはあるよな?

『ノーザンファームの馬』『ルメール騎乗』というブランドでどのような人気になるか。個人的には上位人気は避けられないと思っているので、今年も函館記念のルメールは慎重に評価した方がいいように思えるね。

ルメールピンチ!函館記念は内枠有利!

函館記念の枠順が金曜に発表された。このレースで呪われたかのように好走できていないルメールが乗るローシャムパークは5枠9番。他にも人気を集めそうな関東馬のアラタが5枠10番に入った。

あくまで枠順だけの話になるが、人気馬2頭にとってこの枠順はギリギリアウトと言えるようなもの。

なんでかって、函館記念は圧倒的に内目の枠に入った馬が好成績を挙げているんだよ。

1枠[1- 1- 3-14/19]3着内:5頭
2枠[2- 3- 0-15/20]3着内:5頭
3枠[2- 3- 0-15/20]3着内:5頭
4枠[3- 1- 1-15/20]3着内:5頭
5枠[0- 1- 2-17/20]3着内:3頭
6枠[1- 0- 0-19/20]3着内:1頭
7枠[1- 1- 0-18/20]3着内:2頭
8枠[0- 0- 4-16/20]3着内:4頭

8枠こそ4頭が馬券に絡んでいるものの、良くても3着止まり。勝ち負けに持ち込んでいる馬のほとんどは内枠で、見ての通り非常にわかりやすい傾向の出ているレースなんだよ。

過去10年で1枠~4枠までに入った馬は20頭が馬券に絡んでいるが、5枠~8枠では10頭とその数は半分。データ上の話ではあるが、5枠より外に入ってしまったら、内枠の馬よりも好走確率が半分しかないということになる。

ローシャムパークとアラタは共に5枠。枠としては真ん中ぐらいとあってギリギリのラインではあるが、データを見る限りはギリギリ減点材料となりそうな枠ってワケ。

じゃあ内枠を引いた馬の中に良さげな馬はいるか?俺が話を聞き集めている中でのイチオシが……この馬!

⑦ルビーカサブランカ
真ん中より内目の枠はこの馬の大得意パターン!

ルビーカサブランカが引き当てたのは4枠の7番。この馬ってわかりやすく内枠が得意な馬でな、1枠~4枠、5枠~8枠を引いたレースでこれほどに成績の差が出ている。

1枠~4枠[5-3-2-1] 複勝率91%
5枠~8枠[0-2-3-13]複勝率28%

この馬が激走するのは内目の枠からロスなく進めて馬群を捌くレースが多い。反対に、外々を回らされるロスの大きいレースだとしんどいんだよな。

絶好の内枠ゲットに関係者のテンションも明らかに上昇していた。

函館では5回使っているんだけど、ひと桁馬番を引いた時は絶対に馬券に絡んでいるんだよ。そういう意味でも今回は間違いなく良い枠を引いた。隼人も二度目のコンビになるし、今度は更に上積みあると思うんだ。

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って話。穴馬で要注目の一頭だな。

【7/15(土)更新!】
新聞には載らない関係者情報を公開

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最後に直前情報のチェックだ。CHECKMATEが日々入手している関西関係者とのパイプから、スポーツ紙や専門紙では公開されないような裏ネタや関係者の感触、さらには独自の分析を元に、有力馬を中心にお送りしていく。ぜひ馬券に役立ててくれ!

②ユニコーンライオン
(矢作/国分優)

矢作厩舎らしい逃げの個性派。国分優作騎手はこの馬とのコンビで福島記念を制しているのだが、実は現場では「今回は福島記念と同じぐらいのデキにあるんだよ」という話で盛り上がっている。海外遠征をしていたり、ちょっと無理使いでジャパンCなんかに走っていたように過密ローテになりがちの馬だったが、今回は予定通りの臨戦過程で状態が良さそうだ。

あとは自分の競馬ができるかどうかだけ。「59キロにもなるわけだし、やっぱり同型の出方がポイントにはなってくるよね。とは言えこっちも行くしかない馬だから、主張していくのみ。行き切れるかどうか、それに尽きるわ」と関係者。内目の枠だけに、出脚さえつけば前々で立ち回れそうだが、果たしてどうか。

④ドーブネ
(武幸/武豊)

前々で立ち回るのがスタイルの馬だが、決して逃げなければいけない訳ではない。前走にしても控える形から抜け出しての2着好走。最後は捕らえられた内容に関係者も不満を抱えているようではあるが、ひとまずは函館コースにも対応して走り切れた点は評価できる。

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申し訳ないが、全員にお伝えできるのはココまで。その他の有力関西馬についてはCHECKMATEにアカウント登録(無料)をしてぜひチェックしてほしい。

各馬の関係者情報をコッソリと公開しているので、是非この先も読んでみてくれ!


そしてレース当日には
本当に買うべき3頭を公開するぞ!

「ルメールが信用できないのは分かった。じゃあ何を買えば良いんだ?」

と思っている方は多いことだろう。あるいは夏競馬だからひと休み……なんて思っている方も居るんじゃないか?

ちょっと待った!
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先週の重賞・プロキオンSではCHECKMATE情報網が現場で入手した強力情報を元に、下記のような独占ネタを公開。「おかげで馬券が獲れた、儲かった!」と沢山の的中報告を頂戴したぞ!(※対抗○シャマルは競走除外)


◎勝負の関西馬
⑩リメイク

川田騎手のダート重賞と言えば、今週は週中の川崎(スパーキングレディーC)でグランブリッジに騎乗して4着。実は先週の段階から「これは怪しいかも。1週前に川田が乗って、すごい量の指摘と修正の依頼が入った(苦笑)。よっぽど乗り味が気にいらなかったみたい」という厩舎関係者の報告が入っていただけに、デキが万全ではなかったようだ。

対してこの⑩リメイクに関しては「いい意味でグランブリッジと逆パターンだわ」と。しっかりと仕上がったため、最終追い切りで川田騎手が騎乗して何か一工夫を加える、という必要がなかったという話。

そもそも今回は川田騎手にとって待望のコンビ結成という機会。先週末からお伝えしている通り、3歳時にお手馬・ジレトールで連敗を喫したリメイクの走りを、川田騎手はその身で確認したいという考えがあったよう。昨夏のクラスターCでタッグ結成の予定が出走取消となり一時は幻に立ち消えたコンビだが、福永騎手の引退によってその手綱が回ってきた。

「ハナから川田にとっては力の入るレースだったのに、厩舎に『デキてるから調教に乗らなくていい』なんて言われるような仕上がりで乗れるんだから、そりゃ楽しみにもなるよな」とは現場の騎手情報班の声。実績馬とあって斤量は少々背負うものも「そんなものを言い訳にはしたくない」と、関係者は好走しか考えていない。

穴の関西馬
⑯オメガレインボー

穴馬ならば、今年は北海道行きをやめて当レースを狙ってきた⑯オメガレインボー。昨夏はマリーンS→エルムSと北海道で2戦使ったが、今年は1400m戦にこだわって当レースへ。藤岡佑介騎手もこの馬に騎乗するため、拠点としている函館を離れて中京へと遠征してきた。「59キロでも勝ち切っているように堅実に走る馬だし、あとはこの枠さえクリア出来れば面白いっしょ」と、関係者の表情は明るい。


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山川レオ

重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流

1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。

なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。

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