【新コーナー】
CHECKMATE流・競馬用語解説
そこで会員様の皆さまも「この用語、よく聞くんだけど詳しいことはよくわからないな……」というワードがございましたら、是非メールでお伝えください。解説は不定期となりますが、CHECKMATEの記者が具体例などを交えながらお伝えしていきます。
用語解説②『自ブロック制』
先週で今年の函館開催が終了。そして今週をもって、夏の福島・中京開催が終了する。ここ数年はその後すぐに小倉開催が始まるわけではなく、暑熱対策のために2週間だけ新潟・札幌の2場開催となる時期が存在している。
つまり、関東・ローカルの2場開催となる。関西圏が休催となる2週間ということ。
このイレギュラーなタイミングで行われるのが『自ブロック制の休止』だ。
そもそも自ブロック制とは何か?簡単に言うと、未勝利戦と1勝クラスのレースにおいて、地元の馬が優先して出走できるようにする制度。
関東圏であれば東京、中山、福島、新潟が主場開催として行われている際に、平地の未勝利戦と3歳以上(1月~5月までは4歳以上)の1勝クラスのレースでは、美浦所属馬の出走優先順が関西馬よりも高くなる。
一方、関西圏であれば、京都、阪神、中京、小倉が主場開催として行われている時には関西馬の優先度が高くなる。
簡単に例を挙げよう。現在の福島開催での1勝クラスの優先出走順を並べると、以下の通り。
・直近4節以内かつ、
前走が中央競馬でのレースで同クラスもしくは格上で、
1~5着だった関東馬
↓↓↓
・地方や海外からの転入初戦となる関東馬
↓↓↓
・出走間隔の長い関東馬
↓↓↓
・関西馬
という形。関西馬は直近の前走で好走していようと、地方からの転入初戦であろうと、基本的に関東馬以上に優先されてレースへ出走することができない。
ちなみに“4節”という単語が出てきたが、この“節”というのは競馬開催が行われている開催日の総称である。中央競馬は基本的に週末なので、大体のケースでは“週”と同義になるんだが、年末年始には1/5や12/28といった平日開催があるだろう。これらが単独で“1節”とカウントされるんだよな。
なので、昨年の12/25有馬記念デーに好走した馬にとっては12/28が1節、1/5が2節というカウントになるため、本来は中1週=2節となるはずの1/7~の開催が3節目になる。こういったイレギュラーなケースがあるので“節”というカウントをしている。
昨年12月~今年1月は色がついているところで“節”が分かれていた
前述の通り優先権の持っていない馬は出走間隔が長ければ長い程出走しやすいため、厩舎関係者はよく『節が足りるかどうか』という言い回しをしている。要は、前走で出走したタイミングから何節目か、という計算をした上で、出走可能かどうかのボーダーラインを見ているということだ。
余談だが、この自ブロック制の誕生は関東厩舎の意向が原因である。長くなりすぎてしまうので簡単にまとめるが「平場戦に関西馬が出てきて勝たれてしまって、馬主さんに顔が立たない。厩舎も廃業してしまう」という情けない主張によるものだったんだよ。
「お前、関西情報社だからって関東の悪口を!」と言われれるかもしれないが、そう思ったら是非ネットで調べてみてくれ。関東の某大物馬主がブロック制誕生の裏側をブログにまとめているから。
しかし、来週からの2週間の新潟開催ではその自ブロック制がなくなる。東西問わず直近の前走で好走していたり、出走間隔が長ければ新潟のレースにも出走できるということだ。
関東勢からするとこの2週間は一言で意気消沈である。普段は自ブロック制によって襲ってこない関西馬が大攻勢をかけてくるのである。自ずと送り出す馬のラインナップも弱まるんだよ。
すると、どうなると思う?
こうなるんだよ。
関東馬[17-13-21-310]
関東の競馬場なのに関西馬の方が好成績を残しているんだ。要は、普段は自ブロック制に守られているだけで、関西馬が攻勢をかけてきたら関西馬の方が走るということ。今年これまでにも関東遠征を仕掛けた関西馬で多くの的中を仕留めてきたが、それも当然なんだよな。事実として、現在は関西馬の方が強い。
まあ今後美浦の坂路改修などがあって勢力図に若干の変化は出るかもしれないが、ひとまず自ブロック制の存在は皆さまも忘れずにいてほしい。
山川レオ
重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流
1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。
なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。
