関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。皆さん、元気に馬券やってるかな!
今週はチャンピオンズカップ。以前はジャパンカップダートという名前だったように、簡単に言えばジャパンカップのダート版。最近はあまり外国馬の出走しないレースとなってしまっているが、年に2レースしかない中央競馬のダートG1とあって、有力馬が集結する。
そんな今年のチャンピオンズカップで人気を集めそうなのが、関東馬のレモンポップという馬。かわいい名前だが牡馬だ。
レモンポップは前走・盛岡競馬でのマイルチャンピオンシップ南部杯を2秒差で大楽勝。地方交流戦とはいえJpn1で2秒差だぞ?しかも2着イグナイターが次走でJBCスプリントを制しているように、決してメンバーレベルが低い訳でもなかった。
そんな実績から、チャンピオンズカップも普通に勝ち負けに思えるかもしれないが……気をつけた方が良いぞ。レモンポップって『チャンピオンズカップではほとんど見ないパターン』に該当する馬だ。
まずはそれがどういうパターンなのか、クイズ形式でやって行くぞ!
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|
1 | メイクアリープ | 牡4 | 58.0 | 幸 | 大根田 |
2 | メイショウハリオ | 牡6 | 58.0 | 浜中 | 岡田 |
3 | ジオグリフ | 牡4 | 58.0 | ビュイック | 木村 |
4 | テーオーケインズ | 牡6 | 58.0 | 松山 | 高柳大 |
5 | ドゥラエレーデ | 牡3 | 57.0 | ムルザバエフ | 池添学 |
6 | グロリアムンディ | 牡5 | 58.0 | ルメール | 大久龍 |
7 | ウィルソンテソーロ | 牡4 | 58.0 | 原 | 小手川 |
8 | アーテルアストレア | 牝4 | 56.0 | 横山武 | 橋口慎 |
9 | クラウンプライド | 牡4 | 58.0 | 川田 | 新谷 |
10 | ノットゥルノ | 牡4 | 58.0 | 松若 | 音無 |
11 | ハギノアレグリアス | 牡6 | 58.0 | 岩田望 | 四位 |
12 | セラフィックコール | 牡3 | 57.0 | Mデムーロ | 寺島 |
13 | ケイアイシェルビー | 牡5 | 58.0 | 藤懸 | 平田 |
14 | アイコンテーラー | 牝5 | 56.0 | モレイラ | 河内 |
15 | レモンポップ | 牡5 | 58.0 | 坂井瑠 | 田中博 |
レモンポップが危険な理由クイズ!
前走大差勝ちのレモンポップだが…
早速だが、問題だ!
今年のチャンピオンズカップで人気を集めるであろうレモンポップは、これまでのキャリアで1800m以上のレースに出走した経験がありません。
では、チャンピオンズカップと改称された2014年以降に出走した141頭の中で『1800m以上未経験』だった馬は何頭居るでしょう?
正解は……
19年ワンダーリーデル(11着)
22年シャマル(5着)
以上の2頭!
……少ねえな!これしか居ないんだよ。ダート戦では1800m戦が基本的な距離の一つになってくるから、この距離を使ったことがない馬はどうしても少なくなる。
裏を返すと、
『チャンピオンズカップで馬券に絡んでいる馬は必ず1800m以上の距離を経験している』
ということになるんだ。あれ、レモンポップやばくね?
実際、チャンピオンズカップで馬券に絡んだ馬の前走を見てみると、1800m戦か、もしくはそれ以上の距離のレースを使ってきた馬が好成績を挙げているのは確かでね。
⇒9頭
・前走1800m以上
⇒18頭!
てな感じで、馬券に絡んでいるのは前走1800m以上出走馬の方が倍多いんだよ。
色々な理由があるが、やはりその最たるものは『舞台となるのが中京1800m』という部分じゃないかね。
このコースはスタート地点が上り坂の途中に設置されており、坂を上りながらポジション取りを争うこととなる。更に、コーナーを曲がって向正面に入ると下り坂が続くため、ペースが上がりやすい構造になっているんだよな。
そしてゴール前ではもう一度上り坂が待ち構えている。体力の問われるコース形態をしているから、スピードでモノを言わせたいような馬にとってはかなり厳しい舞台設定なんだよ。
さて、これまでに経験した最長距離が1600mであり、どちらかと言えばスピード型であろうレモンポップにとって、果たしてこの中京ダート1800mは乗り切れるコースなのか?これまでにほとんど該当しない1800m未経験馬という点を踏まえても、ちょっと怪しい人気馬になりそうな雰囲気があるよな。
レモンポップが更に危険に!?
チャンピオンズカップの枠順が確定したな!レモンポップは8枠15番……って、8枠15番だと!?
これは“ヤバイ”枠だぞ。このレースが中京開催でのチャンピオンズカップと改称されて以降、8枠の馬ってのはとにかく馬券圏外に沈み続けている。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 2- 2-12/16 | 0.0% | 12.5% | 25.0% |
2枠 | 2- 2- 2-12/18 | 11.1% | 22.2% | 33.3% |
3枠 | 3- 0- 1-14/18 | 16.7% | 16.7% | 22.2% |
4枠 | 1- 0- 0-17/18 | 5.6% | 5.6% | 5.6% |
5枠 | 2- 1- 1-14/18 | 11.1% | 16.7% | 22.2% |
6枠 | 1- 1- 2-14/18 | 5.6% | 11.1% | 22.2% |
7枠 | 0- 3- 1-14/18 | 0.0% | 16.7% | 22.2% |
8枠 | 0- 0- 0-17/17 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
はい、見ての通り過去全ての年で8枠は全滅だ。このコースって本当に外枠不利なんだよ。
ちなみに、過去のG1で「たまたま好走した馬が少ない枠があるけど、これはその枠に強い馬が入っていないだけ」って例があったのを覚えてるだろうか。データってのはそういう偶然も影響してくるものなんだよな。
しかし、チャンピオンズカップの8枠に関しては20年にクリソベリルが単勝1.4倍の1番人気で沈没している。人気馬も好走出来ないのが魔の8枠。
もう一つ、このレースの8枠が本当にヤバイ理由がある。隣の7枠の成績だ。
着別度数だけ見ると[0-3-1-14]とまあまあの成績なんだが、上位人気に推された馬の成績を見ると……
(単勝3番人気以上)
15年ホッコータルマエ (2人5着)
16年ゴールドドリーム (2人12着)
17年テイエムジンソク (1人②着)
17年サウンドトゥルー (2人11着)
21年チュウワウィザード(3人②着)
⇒[0-2-0-4]
複勝回収率63%
ってな感じで、全然ダメなんだよ。やっぱりこのレースの外枠は相当厳しい。偶然8枠がダメとかそういう話ではなく、外々を回される距離ロスが致命的になりがちってことだ。
では、そんな今年のチャンピオンズカップで好枠を引き当てたのはどの馬か?枠順確定後に関係者のトーンが上昇しているのが、この馬だ!
④テーオーケインズは一昨年の当レースの勝ち馬。昨年は4着に敗れてしまったのだが、当時は6枠12番と外目の枠だった。その分だけ外を回された不利というのは間違いなく存在したな。
今年は内枠をゲット。このレースを勝った一昨年(6番)よりも内枠をゲットしてきた。
ダート馬にありがちな砂を被らず外を回すべきって馬でもないし、この馬の場合は内枠でロスなく進められた方が良い。内なら内ほどいいと思っていたし、これは絶好枠をもらえたと思う。
一応、JRAでは今回がラストランになる予定だし、ここで全力投球したいと思っていたからね。これ以上ない枠順をもらえて嬉しいよ。
と、某関係者がやけに喜んでいたねえ。たしかにこの枠ならば勝ち負けに持ち込める可能性は十分だろう。
新聞には載らない関係者情報を公開
最後に直前情報のチェックだ。CHECKMATEが日々入手している関西関係者とのパイプから、スポーツ紙や専門紙では公開されないような裏ネタや関係者の感触、さらには独自の分析を元に、有力馬を中心にお送りしていく。ぜひ馬券に役立ててくれ!
(岡田/浜中)
前走のJBCクラシックだってデキに関しては悪くなかったんだが、今回はそこから更に上昇しているという話。「何よりトモ(後肢)がしっかりしてきたんですよね。良かった頃の馬体に戻っている感じがしているんです」と某厩舎関係者も目を細めていた。
ただな、今回は左回りなんだよ。今年は船橋のかしわ記念(1万6190円的中)で左回りのG1を勝っているんだが、あの時は外有利の馬場状態で外々を回って勝ち切ったという内容。「中京だと外を回り続けたらどうしても厳しくなる。上手くロスなく走る必要があるだろうか、その競馬に対応できるかどうかだなあ。右回りなら文句なしなんだけど」と、関係者としてもコースレイアウトが気になるという話。
(高柳大/松山)
来春からはアロースタッドでの種牡馬入りが決まっており、ここか暮れの東京大賞典のどちらかがラストランの予定となっている。明確にここがラストランと決めていないのは
申し訳ないが、全員にお伝えできるのはココまで。その他の有力関西馬についてはCHECKMATEにアカウント登録(無料)をしてぜひチェックしてほしい。
各馬の関係者情報をコッソリと公開しているので、是非この先も読んでみてくれ!
そしてレース当日には
本当に買うべき3頭を公開するぞ!
「レモンポップが怪しいのはわかった」
「1800m以上を使っている馬なんて一杯いるから、どれを買えばいいんだ?」
と考えている方は多いことでしょう。
では、何を買う?
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知っているか?競馬界は圧倒的に『西高東低』だ。
中長期的に馬券で勝っていきたいなら、主軸に据えるのは関西馬であった方が間違いない。でも、ただ関西馬だから全部買えば良いということではない。だからこそ、オレたちCHECKMATEは栗東を拠点に、他では入手できないような関西陣営の本音をお届けすることを武器としているんだ。
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また、先月の重賞・富士Sでは、ルメールが騎乗していた人気馬エターナルタイムを、我々が独占的に掴んでいた内部事情から“軽視”。勝負の関西馬ナミュールを中心に完璧に仕留めています!
(シルバーランク以上の方限定)
[10月21日(土)東京11R]
富士ステークス(G2)
◎ナミュール
△レッドモンレーヴ(4番人気)
△ソーヴァリアント(6番人気)
3連単:2万7890円的中
3連複:6060円的中
馬連:1700円的中
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山川レオ
重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流
1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。
なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。