関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。皆さん、元気に馬券やってるかな!
今週からは2歳戦のG1がスタートする。12月は3つの2歳G1が行われるが、まず今週行われるのが阪神ジュベナイルフィリーズだ。
牝馬の登竜門的なレースで、昨年は後に三冠を達成するリバティアイランドが勝利した。まあ牝馬に関してはクラシック一冠目の桜花賞も同じ阪神のマイル戦だからな。この舞台で強い競馬が出来る馬は、世代を引っ張っていくような馬になるってことだ。
さて、今年の阪神ジュベナイルフィリーズはどの馬が良いかって話だが……一つ大きな馬券のヒントを共有しようじゃないか。
ズバリ、このレースはデータに逆らってなんぼのレースなんだよ。合言葉は『レッツ逆張り!』。まずはこれがどういうことか触れていこうじゃないか。
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|
1 | コスモディナー | 牝2 | 55.0 | 松岡 | 伊藤伸 |
2 | クイックバイオ | 牝2 | 55.0 | モリス | 須貝尚 |
3 | キャットファイト | 牝2 | 55.0 | 大野 | 上原博 |
4 | ニュージェネラル | 牝2 | 55.0 | 田口 | 武英 |
5 | スプリングノヴァ | 牝2 | 55.0 | 和田竜 | 鮫島 |
6 | ステレンボッシュ | 牝2 | 55.0 | ルメール | 国枝栄 |
7 | アスコリピチェーノ | 牝2 | 55.0 | 北村宏 | 黒岩 |
8 | プシプシーナ | 牝2 | 55.0 | 浜中 | 小栗 |
9 | テリオスルル | 牝2 | 55.0 | 古川吉 | 田島俊 |
10 | コラソンビート | 牝2 | 55.0 | 横山武 | 加藤士 |
11 | スウィープフィート | 牝2 | 55.0 | 永島 | 庄野 |
12 | シカゴスティング | 牝2 | 55.0 | 鮫島駿 | 庄野 |
13 | カルチャーデイ | 牝2 | 55.0 | 酒井学 | 四位 |
14 | サフィラ | 牝2 | 55.0 | 松山 | 池添学 |
15 | ナナオ | 牝2 | 55.0 | 西村淳 | 小栗 |
16 | ルシフェル | 牝2 | 55.0 | ムルザバエフ | 斉藤崇 |
17 | ミライテーラー | 牝2 | 55.0 | 中井 | 飯田雄 |
18 | ドナベティ | 牝2 | 55.0 | 坂井瑠 | 矢作 |
データにレッツ逆張り!
そんじゃ、まずは『逆張りすべきデータ』を提示しよう。
この阪神芝1600mというコースは普段どういう馬が有利か知っているか?試しに過去10年の条件戦での脚質別成績を見てみようじゃないか。
着別度数は数字が大きくなりすぎるので、ここでは簡易的に[勝率/連対率/複勝率]のパーセンテージで表すぞ。
脚質 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
逃げ | 13.9% | 23.1% | 32.4% |
先行 | 10.8% | 22.0% | 31.6% |
差し | 7.2% | 14.6% | 22.2% |
追込 | 2.5% | 5.4% | 9.7% |
こりゃわかりやすい!実は阪神マイル戦ってのは、基本的に前に行けば行くほど有利なんだよ。
阪神の外回りコースって直線が長いから差し・追込の馬も力を出しやすいんだが、だからといって先行勢を凌駕するような成績が出ている訳ではない。たまに強い馬が派手な勝ち方をするからそっちの方が印象に残りやすいだけで、確率論で言えば前に行った馬の方が好成績を収めている。
しかし、阪神ジュベナイルフィリーズに限っては、このデータにレッツ逆張り。どんどん後ろの馬も買おうぜ!
え?なんでって、この数字↓見たら一目瞭然だぞ。
脚質 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
逃げ | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
先行 | 7.3% | 9.8% | 12.2% |
差し | 6.9% | 15.3% | 26.4% |
追込 | 1.8% | 7.3% | 9.1% |
あ、あれ!?差し馬の数字がグンと上昇したぞ!?
勝率だけは逃げ馬がトップの10%になっているが、これは過去10年分のデータ。好走したのはたった1頭(19年レシステンシア)ってわけ。普段だったら逃げ馬が一番好成績を残しているコースなのに、このレースに限っては逃げ馬を買うのが一番悪手になってしまう。競馬って面白いなあ。
なぜそうなると思う?
俺の考えでは、2歳牝馬戦線特有の臨戦過程が多大な影響を与えていると見ている。
以下は過去10年の阪神ジュベナイルフィリーズに出走していた馬が、前走で出走していたレースの距離だ。
1200m:12頭
1400m:71頭
---
1600m:81頭
---
1800m:13頭
2000m:1頭
▼つまり▼
距離延長組:83頭
同距離組 :81頭
距離短縮組:14頭
このレース『距離延長組』が多いんだよ。ファンタジーSとか京王杯2歳Sは1400mだし、どうしてもこの時期の2歳は短距離しか経験していない馬も少なくない。
で、こういう馬がマイル戦なのに短距離みたいなペースで走ってしまうと、道中のペースが速くなりがち。そもそも体力が持たずに直線で失速みたいな感じになって、結果的に差し馬が台頭する。そんなレースが多いんだよな。
実際に昨年の阪神ジュベナイルフィリーズは、2022年に行われた阪神マイル戦で最も前半3ハロンが速いレースになって、差し馬が大挙殺到というレースになった。このレースに限れば狙うべくは差し馬。更に言うと、中距離でも走れそうな体力のある馬を狙っていくと良さそうだな。
内枠・外枠それぞれに特徴あり?
阪神ジュベナイルフィリーズの枠順が確定したな。新潟2歳Sを勝ったアスコリピチェーノは4枠7番、京王杯2歳Sを勝ったコラソンビートは5枠10番、ファンタジーSを勝ったカルチャーデイは7枠13番と、重賞ウィナーたちはそれぞれバラバラの枠に入った印象だな。
そもそも当レースの枠順別成績はどうなっているかというと……
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 2- 0- 0-18/20 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
2枠 | 1- 1- 3-15/20 | 5.0% | 10.0% | 25.0% |
3枠 | 1- 0- 1-18/20 | 5.0% | 5.0% | 10.0% |
4枠 | 1- 2- 0-17/20 | 5.0% | 15.0% | 15.0% |
5枠 | 2- 3- 1-14/20 | 10.0% | 25.0% | 30.0% |
6枠 | 1- 2- 3-14/20 | 5.0% | 15.0% | 30.0% |
7枠 | 1- 1- 2-25/29 | 3.4% | 6.9% | 13.8% |
8枠 | 1- 1- 0-27/29 | 3.4% | 6.9% | 6.9% |
……なんかこう、特筆すべきことがないってのがわかってもらえるはず。どんな枠でも各馬が力を出しやすいレースなんだよ。阪神の芝1600mってのはワンターンでコーナーの角度も緩いコースだからこそ、枠順によって大きな偏りは生じづらい。
そんじゃもう一つ要素を足してみようか。
日曜に更新した記事で『阪神JFは普段のコースの傾向とは違い、差し・追い込み馬の好走が目立つ』とお伝えしていたよな。そんな差し・追い込み馬がどんな枠から好走しているのかを見てみると……
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 0- 0-13/13 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
2枠 | 0- 1- 3-11/15 | 0.0% | 6.7% | 26.7% |
3枠 | 0- 0- 1-10/11 | 0.0% | 0.0% | 9.1% |
4枠 | 1- 2- 0-13/16 | 6.3% | 18.8% | 18.8% |
5枠 | 2- 2- 1-13/18 | 11.1% | 22.2% | 27.8% |
6枠 | 1- 2- 3-10/16 | 6.3% | 18.8% | 37.5% |
7枠 | 1- 1- 1-17/20 | 5.0% | 10.0% | 15.0% |
8枠 | 1- 1- 0-16/18 | 5.6% | 11.1% | 11.1% |
おっと、勝った馬がみな真ん中よりも外枠に寄っているな!これは裏を返すと、先行する馬は内枠の方が成績がいいってことだ。
まあ、メカニズムはシンプルだろう。まだキャリアの浅い2歳馬で、しかも牝馬が集まっての戦いだ。差し馬は内枠で揉まれるとキツイ、先行馬は外枠で行き切るのに脚を使ったらキツイってところが影響していると見ている。
では、今年枠順を歓迎しているのがどの馬なのか、一頭挙げてみよう。
⑭サフィラは新馬戦で松山が大ヘグリをした馬。十分な進路のないところに突っ込んで内ラチに接触して勝ち損ねている。さすがに松山ももう同じミスは出来ないと考えているだろうし、外々を差す競馬が理想形だろう。
内枠だったら馬群の中でなかなか外に出せない競馬をさせられる可能性があったからね。難しい競馬はしたくなかったから、外目の枠をもらえてよかった。シンプルな競馬が出来そう。
経験も積んできてある程度のポジションが取れる可能性も感じるし、どんな形にも対応できるんじゃないかと思っているし、そういう意味でも包まれない枠ってのは良いね!
と、某関係者は明らかに好感を得ていた。好勝負に持ち込む可能性が一段階アップしたんじゃないかな。
新聞には載らない関係者情報を公開
最後に直前情報のチェックだ。CHECKMATEが日々入手している関西関係者とのパイプから、スポーツ紙や専門紙では公開されないような裏ネタや関係者の感触、さらには独自の分析を元に、有力馬を中心にお送りしていく。ぜひ馬券に役立ててくれ!
(四位/酒井学)
関係者のトーンを総合すると「課題は多いんだけど、チャンスはあっておかしくない」という感じかな。これまでの2戦は直線が平坦なコースで、なおかつ1200m→1400m。今回は坂ありコースの阪神でマイル戦と、初物尽くしの条件となる。最後まで体力を維持できるかどうかはポイントになるな。
ただ「小柄な馬なんだけど、今はしっかりとカイバを食べてくれている。だから調教で手加減する必要がないし、とにかく順調なんだよ。このデキだったら面白いとは思うぞ」というのが某厩舎関係者の本音。調整面に何かしら不安材料があったらマズイと思っていたが、そうでないなら確かにチャンスある一頭になるんじゃないか。
(池添学/松山)
これは1週前の追い切りが素晴らしいタイムだったんだよな。シルクとかキャロットとか、ノーザン系クラブの関西馬は基本的にノーザンファームしがらきを利用して調整している馬が多く、トレセン入厩後はあまり速い時計を出さないパターンの方が多いんだけれども、この馬に関しては調教でしっかりと負荷を掛けてきた。
申し訳ないが、全員にお伝えできるのはココまで。その他の有力関西馬についてはCHECKMATEにアカウント登録(無料)をしてぜひチェックしてほしい。
各馬の関係者情報をコッソリと公開しているので、是非この先も読んでみてくれ!
そしてレース当日には
本当に買うべき3頭を公開するぞ!
「差し馬の方が走っているのはわかった」
「まだ使ってきたレースも少ない2歳馬、どれを買えばいいんだ?」
と考えている方は多いことでしょう。
では、何を買う?
頼れる本物の情報がココにあるぞ!
知っているか?競馬界は圧倒的に『西高東低』だ。
中長期的に馬券で勝っていきたいなら、主軸に据えるのは関西馬であった方が間違いない。でも、ただ関西馬だから全部買えば良いということではない。だからこそ、オレたちCHECKMATEは栗東を拠点に、他では入手できないような関西陣営の本音をお届けすることを武器としているんだ。
栗東を拠点に、あらゆる関西陣営の情報に精通するCHECKMATEでは、8月開催から重賞勝負で5週連続の万馬券的中をお届けしてまいりました。
また、10月の重賞・富士Sでは、ルメールが騎乗していた人気馬エターナルタイムを、我々が独占的に掴んでいた内部事情から“軽視”。勝負の関西馬ナミュールを中心に完璧に仕留めています!
(シルバーランク以上の方限定)
[10月21日(土)東京11R]
富士ステークス(G2)
◎ナミュール
△レッドモンレーヴ(4番人気)
△ソーヴァリアント(6番人気)
3連単:2万7890円的中
3連複:6060円的中
馬連:1700円的中
今週の阪神JFでも、ココではまだ紹介できない穴馬も含め「本当に買うべき関西馬」が馬券の鍵となることは間違いないだろう。ぜひ、当日見ていただいて、予想の参考にしてくれよ!
阪神JFの本当に買うべき3頭はレース当日に無料公開するぞ!
◎本命馬から、不動の○対抗馬、そして絡めば高配当が期待できる大穴馬までコッソリお教えするからな。秋競馬の重賞も一緒に獲って喜びを分かち合おう!
重賞やGIに関する情報だけではなく、その他の勝負情報もぜひ注目してみてくれ。秋競馬もオレたちと勝ち抜こうぜ!
山川レオ
重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流
1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。
なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。