個性派記者の本音トーク 山川

東京新聞杯2024予想 ウンブライル×ルメールの末脚が通用しない!?

個性派記者の本音トーク 山川
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関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。皆さん、元気に馬券やってるかな!



今週も東京競馬場で行われる重賞をピックアップするぞ。今週は芝1600m戦の東京新聞杯だ。

昨年は秋にマイルCSを勝つナミュールが東京新聞杯に出走しており、惜しい2着。このレース自体はG1への優先出走権が付与されるような前哨戦ではないものの、今後G1に駒を進めるような馬も出走してくるんだよな。

何せ東京の芝1600m戦はとにかくフェアで紛れの生じづらいコース。コーナーの角度は緩く、ワンターンで、最後の直線も長いコースなので、割とどんな馬でも力を発揮しやすい。

ただし!

東京新聞杯は少々偏りのあるレースなんだよ。それこそ普段の東京芝1600mと同じように扱っていては痛い目を見る可能性が高いので、注意すべき。

一体どういうことは?まずはその点か紐解いていくぞ!


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 調教師
1 サクラトゥジュール 牡7 57.0 キング 堀宣行
2 アスクコンナモンダ 牡5 57.0 横山武 中内田
3 ドルチェモア 牡4 57.0 石橋脩 上原佑
4 ルージュリナージュ 牝5 55.0 横山和 宗像
5 ウインカーネリアン 牡7 58.0 三浦 鹿戸雄
6 マスクトディーヴァ 牝4 56.0 岩田望 辻野
7 ジャスティンカフェ 牡6 58.0 坂井瑠 安田翔
8 ホウオウビスケッツ 牡4 57.0 岩田康 奥村武
9 ウンブライル 牝4 55.0 ルメール 木村
10 ダノンタッチダウン 牡4 57.0 北村友 安田隆
11 マテンロウスカイ セ5 57.0 横山典 松永幹
12 コナコースト 牝4 55.0 戸崎 清水久
13 トゥードジボン 牡5 57.0 藤岡佑 四位
14 サウンドビバーチェ 牝5 56.0 浜中 高柳大
15 フリームファクシ 牡4 58.0 菅原明 須貝尚
16 アヴェラーレ 牝6 56.0 キングスコート 木村

“末脚”が通用しないレース!?

東京新聞杯の舞台である東京芝1600m戦は、シンプルなレイアウトかつ最後の直線が525mと長く設定されている。

そのため、普段のこのコースは『上がり3ハロン』のタイムが速い馬がとにかく高確率で馬券に絡んでいるという特徴がある。上がり3ハロンのほとんどが直線部分になるので、ここで速いスピードを出している馬が有利なんだよな。

実際に、昨年東京芝1600m戦で行われたレースで、上位の上がりを行使した馬の成績を見ると……

■東京芝1600m戦・上がり3ハロン上位勢
※2023年・72レース分
上がり3F順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1位 26- 19- 16- 24/ 85 30.6% 52.9% 71.8%
2位 20- 12- 8- 35/ 75 26.7% 42.7% 53.3%
3位 10- 12- 10- 41/ 73 13.7% 30.1% 43.8%
1~3位合計 56- 43- 34-100/233 24.0% 42.5% 57.1%

まあ、見ての通りに好成績ってわけ。特に上がり最速をマークした馬は、連対率50%以上、複勝率70%以上なんだから、かなりの確率で上位に好走しているよな。

昨年当舞台で行われたレースが72例で、その内56例での勝ち馬が、上がり3ハロン3位以内の末脚を行使した馬である。これはつまり77%の確率で上がり3位以内の馬が勝っているということ。末脚正義って感じの成績だ。

じゃあ東京新聞杯はどうなのか?過去10年の結果を全く同じ表にまとめてみたところ……

■東京新聞杯・上がり3ハロン上位勢
※直近10年分
上がり3F順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1位 1- 2- 0- 8/11 9.1% 27.3% 27.3%
2位 1- 3- 1- 7/12 8.3% 33.3% 41.7%
3位 0- 1- 4- 5/10 0.0% 10.0% 50.0%
1~3位合計 2- 6- 5-20/33 6.1% 24.2% 39.4%
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あ、あれ!?

おいおい、あれだけ無双していたはずの末脚自慢たちが、なんと東京新聞杯では10年で2勝しかしていないぞ!?

普段は77%の確率で勝っている上がり3位以内の馬も、東京新聞杯だとここ10年で勝率20%しかない。このレースは全くもって『末脚正義』じゃないんだよな。


この偏りの一因となっているのが“Dコース”だろうな。

この1回東京開催はDコースという設定で行われる。内ラチが普段よりも大きく外へせり出していて、普段なら18頭立てが設定できる舞台が、Dコースだとフルゲート16頭に減少されるほど。

いつもより内ラチの場所が大きく外へ出ているということは、自ずと馬場コンディションが綺麗になりがちなんだよな。コーナーを通過する競馬は基本的に内側を通る馬が多いため、馬場は内から荒れていく。

その傷んだ場所がほとんどカバーされているDコースは、内目を通った馬が有利になりがち。外から末脚でビューっと差してくる馬にとっては不利なコンディションになるんだろう。だから、上がり最速で追い上げても届かない……という結果に。


今年の出走馬で言うと、ルメールが乗るウンブライルって怪しくないか?G1のNHKマイルCでも好走している馬だが、これまで好走した際は全てのレースで上がり最速。まさしく“末脚型”っていう馬だけに、今の舞台設定にはいかにもマッチしないタイプに見えるよな~。

これを踏まえた上で、枠順や関係者の声を見ていこう!

“外枠”が通用しないレース!?

東京新聞杯の枠順が確定したな。昨年の秋華賞で三冠馬リバティアイランドに次ぐ2着に好走したマスクトディーヴァは3枠6番。去年のマイルCSで3着のジャスティンカフェは4枠7番。

そしてルメールの乗るウンブライルは5枠9番に入った。まあまあの枠ってところかな。

実はこの東京新聞杯、枠順別成績にも偏りが生じている。

百聞は一見に如かずということで、まずはこの表を見ていただこうか

■東京新聞杯・枠順別成績
※直近10年分
枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 2- 0- 1-13/16 12.5% 12.5% 18.8%
2枠 2- 2- 0-13/17 11.8% 23.5% 23.5%
3枠 1- 1- 0-17/19 5.3% 10.5% 10.5%
4枠 3- 2- 0-14/19 15.8% 26.3% 26.3%
5枠 1- 1- 2-15/19 5.3% 10.5% 21.1%
6枠 1- 2- 3-13/19 5.3% 15.8% 31.6%
7枠 0- 1- 2-17/20 0.0% 5.0% 15.0%
8枠 0- 1- 2-16/19 0.0% 5.3% 15.8%

見ての通り、直近10年間で7、8枠だけは勝ち馬が1頭も出ていない。それどころか、連対した馬も合わせて2頭しか居ないんだよな。

この辺りにもDコースらしい『内優勢な馬場状態』が透けて見えるよな。要するに外枠から外々を回される競馬ではロスが大きいということだろう。

ちなみに、この“外枠不利”はこういった数字にも表れているぞ。

↓↓↓↓↓

★東京新聞杯・枠順別平均着順/人気
※直近10年分

1枠 7.8着 6.9人気
2枠 6.4着 7.3人気
3枠 7.8着 8.1人気
4枠 8.6着 9.8人気
5枠 7.7着 8.5人気
6枠 8.1着 8.7人気
7枠 9.0着 7.4人気
8枠 8.5着 7.2人気

着順の方が大きい数字(>)だと、人気ほど走れていないということ

このように、7、8枠は平均人気ほどの結果が出ていない。1枠も同様の傾向になっているが、こちらは1枠というだけで過剰に人気をしてしまっている節もあるだろう。平均着順は外枠よりも優秀なので、気にしなくていいだろう。


では、そんな東京新聞杯で好枠を手に入れたのはどの馬か?

⑭サウンドビバーチェ
「自分の競馬をするならここで良い」

サウンドビバーチェは今回7枠14番。

「おいおい、ダメな外枠じゃないか!!」って思われた会員様も少なくはないだろうが、この馬とすれば内枠を引くより100倍マシだったと思うぞ。

というのも、この馬は自分のリズムで先行して押し切る形がスタイル。内枠でごちゃつくような競馬になってしまうと、持ち味の先行力を活かし切れないまま終戦という可能性は低くなかった。外枠ならば自在に動けるはず。

実際にとある厩舎関係者ともこの馬の話をしたが……

内枠の方が良いレースかもしれないけど、この馬はスタートしてすぐ前に行けるタイプだからね。自分の競馬をするなら内枠よりもむしろ外枠の方が良い。

叩き2走目でガラッと変わり身を見せたことがある馬だし、何よりここ東京ではヴィクトリアマイルで5着って実績もあるからね。コース適性も能力の高さも感じているのは間違いないし、ここでしっかりといい結果を出してほしいよ。

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と、なかなか高いトーンで話していたんだ。レースとはあまり相性の良くない枠だが、この馬に関してはプラス材料と考えて良さそうだぞ。

新聞には載らない関係者情報を公開

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最後に直前情報のチェックだ。CHECKMATEが日々入手している関西関係者とのパイプから、スポーツ紙や専門紙では公開されないような裏ネタや関係者の感触、さらには独自の分析を元に、有力馬を中心にお送りしていく。ぜひ馬券に役立ててくれ!

⑥マスクトディーヴァ
(辻野/岩田望)

意外にも今回が初めてのマイル戦。ただ、ローズSはかなりのハイペースを自分から進出していく強気の競馬。ある程度ペースが流れても全く問題ないことは既に証明済みとあって「まあ、その辺は全然心配してないっすよー」というのが厩舎関係者の本音だ。

今回、陣営が一つ強調点としてピックアップしていたのが“左回り”だ。左回りのレースは昨年の新馬戦(1/15中京6R)で一度使ったきりなんだが「体つきとか、走りのバランスとか、色々なところを見ていると恐らく左回りはかなりマッチしそう」という見立て。ここ最近は右回りで良績を残してきたが、左回りになることで更に一段階高いパフォーマンスを発揮できる可能性がある。楽しみだな。

⑦ジャスティンカフェ
(安田翔/坂井瑠)

これは今回、ちょっとよろしくない話だったなー。昨年のマイルCSで3着とG1での好走実績もあり、更に東京で重賞を勝っている馬。前売り段階でも単勝2番人気に推されているが、陣営とすれば「ちょっとデキが良くないかも……」というトーン。先週金曜の坂路での追い切りは49秒台とかなり時計が出たのだが



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申し訳ないが、全員にお伝えできるのはココまで。その他の有力関西馬についてはCHECKMATEにアカウント登録(無料)をしてぜひチェックしてほしい。

各馬の関係者情報をコッソリと公開しているので、是非この先も読んでみてくれ!


そしてレース当日には
オレの最終結論(予想印)を全て余すことなく公開しよう!

「東京新聞杯ってなかなか特殊なレースなのか」

「でも、結局どの馬を買えばいいんだ?」


と考えている方は多いことでしょう。

では、何を買う?
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そして翌週、東海Sでは「1番人気のオメガギネスではなく、本当に買うべきはこの馬」と◎ウィリアムバローズ(1着)からコチラも完全的中をお届けしています。

GI・重賞レース

[1月14日(日)京都11R]
日経新春杯(G2)
◎サヴォーナ(4番人気)
★ブローザホーン
△サトノグランツ

馬連3点目:1580円的中
3連複:3040円的中
3連単:1万3230円的中

GI・重賞レース

[1月21日(日)京都11R]
東海S(G2)
◎ウィリアムバローズ
△オメガギネス
▲ヴィクティファルス

馬連3点目:570円的中
3連複:1680円的中
3連単:8900円的中


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山川レオ

重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流

1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。

なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。

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