関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。皆さん、元気に馬券やってるかな!
早いもので3月に突入。ここから先はクラシック戦線に向けてのトライアル競走がどんどんと増加していく。
まず今週は弥生賞ディープインパクト記念。レース名になっているように、ディープインパクトは当レースを制した後に、皐月賞をはじめとした3歳牡馬三冠を制覇した。
ちなみに、三冠馬の中ではシンボリルドルフ、ミスターシービーも弥生賞を制している。かつてはこのレースが皐月賞に向けての最重要トライアルと言えるレースだったんだよな。
ただ、ここ最近は明らかにその傾向が変わってきている。特にここ10年の競馬に関して言えば『弥生賞出走馬の中に皐月賞の勝ち馬は居ない!』というレベルなんだよな。まずはこの点から触れていこう。
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|
1 | アドミラルシップ | 牡3 | 57 | 戸崎 | 相沢 |
2 | レッドテリオス | 牡3 | 57 | 津村 | 古賀慎 |
3 | シュバルツクーゲル | 牡3 | 57 | 西村淳 | 鹿戸雄 |
4 | エコロレイズ | 牡3 | 57 | 横山和 | 岩戸 |
5 | シンエンペラー | 牡3 | 57 | 川田 | 矢作 |
6 | トロヴァトーレ | 牡3 | 57 | ルメール | 鹿戸雄 |
7 | コスモキュランダ | 牡3 | 57 | Mデムーロ | 加藤士 |
8 | シリウスコルト | 牡3 | 57 | 三浦 | 宗像 |
9 | ダノンエアズロック | 牡3 | 57 | キング | 堀 |
10 | ファビュラススター | 牡3 | 57 | 横山武 | 萩原 |
11 | ニシノフィアンス | 牡3 | 57 | 内田博 | 竹内 |
この中に皐月賞馬は居ない!?
弥生賞は皐月賞と同じ中山芝2000mで行われる。3歳戦では京成杯も同コースで行われるが、優先出走権が与えられるトライアル競走である弥生賞の方が、これまでは直結するシーンが多かった。
しかし近年は『弥生賞に出走したら皐月賞は勝てない』という流れになっている。実際に以下のデータをご覧いただきたい。
※直近10年分
0- 5- 2-33/40
勝 率0.0%
連対率12.5%
複勝率17.5%
ここ10年はなんと全敗。最後に勝ったのは2010年のヴィクトワールピサなんだよな。その後は2着ぐらいには来ているとはいえ連対率も10%程度だし、低調としか言いようがない。
このデータで注目すべきは『人気馬が少なくない』という点なんだ。弥生賞→皐月賞というローテで出走するのは、既に十分な賞金を加算している馬か、もしくは弥生賞で優先権を得た馬。要するに『弥生賞で上位に入った』という馬だ。
実際、ここ10年で1~3番人気の馬がことごとく負け続けている。
※直近10年分(1~3人気)
22年1人気3着ドウデュース
21年1人気15着ダノンザキッド
20年2人気5着サトノフラッグ
18年1人気7着ワグネリアン
17年3人気9着カデナ
16年3人気2着マカヒキ
16年2人気4着リオンディーズ
15年1人気6着サトノクラウン
14年1人気2着トゥザワールド
平均人気:1.7人気
平均着順:5.9着
ということで『弥生賞に出走したら皐月賞は勝てない』という話だったが……“なぜそうなっているのか?”を追求すると、弥生賞の馬券術にも役立つぞ。
ズバリ言うと『弥生賞と皐月賞は完全に別物』なんだよ。
いずれも中山芝2000mで行われる重賞競走なのだが、前哨戦とG1本番では各陣営の意識は全く違う。前哨戦である弥生賞はペースが落ち着きがちだが、G1の皐月賞は各馬がガンガン飛ばしてハイペースになる。
これを見ると一目瞭然だぞ。
弥生賞 | 皐月賞 | |
---|---|---|
2023年 | 61.0秒 | 58.5秒 |
2022年 | 61.1秒 | 60.2秒 |
2021年 | 62.6秒 | 60.3秒 |
2020年 | 61.1秒 | 59.8秒 |
2019年 | 61.8秒 | 59.1秒 |
2018年 | 61.5秒 | 59.2秒 |
2017年 | 63.2秒 | 59.0秒 |
2016年 | 59.5秒 | 58.4秒 |
2015年 | 61.3秒 | 59.2秒 |
2014年 | 61.2秒 | 60.2秒 |
平均 | 61.4秒 | 59.4 秒 |
このように、両レースの前半ラップは平均で2秒の差が出るんだ。
つまり、弥生賞は基本的にスローペースになりがちということ。この点を押さえておけば、弥生賞ではスローが得意な馬や、ある程度前目の位置が取れる馬を重視すべきというところにも繋がってくる。
その上で、枠順や関係者の声を加味して結論に近付いて行くぞ!
枠順データチェックと関係者の声は
関西馬の出走が1頭につき休止……その代わり!
さて、弥生賞の枠順が確定したのは良いが……一般的にも報じられているように、出走すれば上位人気濃厚だったサンライズジパングが、最終追い切り前に歩様に違和感が出て回避となってしまった。
これで今年の出走メンバーの中で、関西馬はシンエンペラーただ一頭ということに。栗東を拠点に、関西情報をメインに扱っているオレとしても寂しい状況と言わざるを得ないな。
その関係で、いつもなら金曜日の枠順確定後の取材で、枠の並びや関係者のトーンから注目したい“関西の穴馬”をピックアップしてるんだけど、残念ながら候補が居ないということで、この項目での注目馬紹介を今回は休止とさせてほしい。楽しみにしている方には申し訳ないが、特殊な状況なのでご勘弁を……。
【!】その代わり、土曜夜の更新では、特別に関東馬も交えた『直前関係者情報』をお送りするぞ!
オレが在籍するCHECKMATEは栗東を拠点にしているが、関東にも幅広く情報網を構えていて、中でもリーダー格として活躍する腕利き記者も在籍している。
その仲間にも協力してもらって、ダノンエアズロックやトロヴァトーレといった前評判の良い馬から、密かに一発を狙っている穴陣営の裏話まで紹介できればと思っているので、楽しみにお待ちください!
新聞には載らない関係者情報を公開
最後に直前情報のチェックだ。CHECKMATEが日々入手している関西関係者とのパイプから、スポーツ紙や専門紙では公開されないような裏ネタや関係者の感触、さらには独自の分析を元に、有力馬を中心にお送りしていく。
そして今回は予告していた通り、関東馬についても特別に触れていくぞ。ぜひ馬券に役立ててくれ!
(矢作/川田)
前走のホープフルSは元々あまり参戦する気がなかったようだが、急遽予定を切り替えて出走に踏み切ったという経緯がある。一方で今回は早くから当レースを目標に設定していただけに「デキだけで言えば明らかに今回の方が良い」というのが厩舎サイドの話。
この馬は厩舎イチの腕利き助手が手掛けているってのも、好調で臨める一因であることは間違いない。ただその一方で「まだまだ完成度は低い。先生も『小学生』って言っていたでしょ。本当に幼いところも残っているから、完成度の面では胸を張れないわ」という声も関係者から出ている。
更に言えば収得賞金も十分な金額を持っているので、ここでメイチの勝負をする必要がない立場なんだ。この点は見逃しちゃいかんだろう。
どうも、美浦の佐山です。
今回の弥生賞は関西馬が1頭だけとなってしまったため、特別に関東馬に関する情報もお伝えしていく。
(鹿戸雄/ルメール)
これは1週前の段階ではかなり厩舎サイドの感触が良かったんだよ。「中山の芝2000mで2戦2勝だし、今回のメンバーなら流れもそこまで速くならないはず。もちろん次の皐月賞も含めて楽しみな馬だから、ここはスパッと突破してほしいね」というトーンでね。
ただ、今週の最終追い切りが終わった後はちょっと関係者の表情に曇りが出た感じ。「予定していたよりも追い切りの時計がかなり速くなっちゃったんだよ。ぶっちゃけ、4秒ぐらい速くなってしまった」という裏事情があるらしい。反動は出ていないようなので気にしなくても良いのかもしれないが、何もかもが思い通りに行ったという内容ではない、といった感じ。
(堀/キング)
短期免許で来日していたレイチェル・キングも、弥生賞デーの日曜が今回の短期免許最終日となる。つまり次走で予定している皐月賞では乗り替わりになる訳だが、その時にはマジックマン(=モレイラ騎手)が来日している予定。「結果を出してバトンが上手く繋がるといいな」という話が関係者からは出ている。仕上がりに関してはさすが
申し訳ないが、全員にお伝えできるのはココまで。その他の有力関西馬についてはCHECKMATEにアカウント登録(無料)をしてぜひチェックしてほしい。
各馬の関係者情報をコッソリと公開しているので、是非この先も読んでみてくれ!
そしてレース当日には
オレの最終結論(予想印)を全て余すことなく公開しよう!
「皐月賞と同じコースなのに、不思議なもんだな」
「でも、結局どの馬を買えばいいんだ?」
と考えている方は多いことでしょう。
では、何を買う?
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暮れの有馬記念では単勝1番人気のジャスティンパレスではなく、勝負の関西馬ドウデュースを本命に指名し完璧に仕留めたぜ!
更に、前開催の日経新春杯では「上位人気間違いなしと言えるハーツコンチェルトに買い材料がない!」と断言。4番人気の◎サヴォーナから万馬券的中をお届け。
そして翌週、東海Sでは「1番人気のオメガギネスではなく、本当に買うべきはこの馬」と◎ウィリアムバローズ(1着)からコチラも完全的中をお届けしています。
[1月14日(日)京都11R]
日経新春杯(G2)
◎サヴォーナ(4番人気)
★ブローザホーン
△サトノグランツ
馬連3点目:1580円的中
3連複:3040円的中
3連単:1万3230円的中
[1月21日(日)京都11R]
東海S(G2)
◎ウィリアムバローズ
△オメガギネス
▲ヴィクティファルス
馬連3点目:570円的中
3連複:1680円的中
3連単:8900円的中
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山川レオ
重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流
1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。
なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。