個性派記者の本音トーク 山川

桜花賞2024予想 チェルヴィニア危うし!ルメール離脱の影響は?

個性派記者の本音トーク 山川
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関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。皆さん、元気に馬券やってるかな!



今週は桜花賞だ!牝馬三冠がここからスタートする。

さて、これは皐月賞にも通ずる話なんだが……三冠に対する各陣営のアプローチってのは大きく変わったよなあ。その昔、メジロラモーヌという三冠牝馬が居たんだが、この馬は三冠のレースだけでなく、その前走に使ったトライアルも全勝している。6連勝で三冠達成だったんだよ。

しかし最近はどうだ?23年リバティアイランド、21年ソダシ、19年グランアレグリアってのはみーんな12月の2歳G1からの直行ローテ。トライアルを使わないってのが当たり前の流れになってきた。

今年も阪神JFでワンツーしたアスコリピチェーノ、ステレンボッシュの2頭は直行。ただ、今回注目したいのはこれらと同じぐらいに人気しそうなのがチェルヴィニアって馬だ。阪神JFは直前で回避となったが、アルテミスSを勝っているように実力はある。

ただ、今回に関してはルメールがケガをしてしまったというところも含めて、チェルヴィニアってどう見ても怪しいタイミングだよな?まずはこの馬について掘り下げてみよう!


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 調教師
1 ワイドラトゥール 牝3 55.0 北村友 藤原英
2 クイーンズウォーク 牝3 55.0 川田 中内田
3 イフェイオン 牝3 55.0 西村淳 杉山佳
4 キャットファイト 牝3 55.0 松山 上原博
5 シカゴスティング 牝3 55.0 浜中 庄野
6 ハワイアンティアレ 牝3 55.0 池添 松永幹
7 スウィープフィート 牝3 55.0 武豊 庄野
8 コラソンビート 牝3 55.0 横山武 加藤士
9 アスコリピチェーノ 牝3 55.0 北村宏 黒岩
10 セキトバイースト 牝3 55.0 藤岡佑 四位
11 ライトバック 牝3 55.0 坂井瑠 茶木
12 ステレンボッシュ 牝3 55.0 モレイラ 国枝
13 テウメッサ 牝3 55.0 岩田望 金成
14 ショウナンマヌエラ 牝3 55.0 岩田康 高野友
15 エトヴプレ 牝3 55.0 藤岡康 藤岡健
16 セシリエプラージュ 牝3 55.0 Mデムーロ 中村直
17 マスクオールウィン 牝3 55.0 津村
18 チェルヴィニア 牝3 55.0 ムルザバエフ 木村

ルメール離脱、チェルヴィニア危うし!

そもそも桜花賞のチェルヴィニアってルメールが騎乗予定だったんだ。

ただ、ルメールはドバイターフの直線で落馬。病院で検査した結果、鎖骨と肋骨の骨折という診断を受けたとドバイの主催者から報告されている。日曜夕方の時点でまだ病院に居るぐらいだから、すぐに競馬に乗るってのはまず無理だわな。

この馬はルメールが乗って3戦2勝、2着1回とパーフェクトな成績を収めてきた。乗り慣れた鞍上、しかも日本のトップジョッキーが急遽乗れなくなってしまったというのは、まあ間違いなくマイナス材料。


というか、この馬ってルメールが乗れていても危ないんじゃないかと思っていたんだよ。

◆あまりにも出走間隔が長すぎる

冒頭でもお伝えしたように、今は『直行ローテ』がトレンドだ。暮れのG1で好走したらそこから直行。1月や2月の重賞で賞金加算をしたら、トライアルは使わず直行、などなど、出走間隔が長くなりがち。

ただ、チェルヴィニアの場合は前走が10/28アルテミスSなんだよ。暮れのG1を使おうとしていた意思はあったから完全に緩ませていた訳ではないが、さすがに間が空きすぎ。

現に、1986年以降の桜花賞で『前走が10月以前』という馬はたった3頭しか存在しない。

・07年ニシノチャーミー18着
前走:8月函館2歳S①着

・92年ゴールデンソネット18着
前走:9月コスモス賞①着

・88年スイートローザンヌ4着
前走:10月アイビーS①着

88年のスイートローザンヌってのは、あの時代に長期休養明けの桜花賞で2番人気に推されるような実力馬だったが、それでもやはり4着が精一杯。あとの2頭はシンガリ負けだ。


たしかにノーザンファームってのは『新パターン』を生み出すことに長けている。最近流行りの直行ローテもそうだよな。アーモンドアイが桜花賞に参戦する際には「前走シンザン記念なんて馬は走らない」って言われていたが、そもそもそんなローテを組んだことがある馬が居なかっただけ。

ただ、アーモンドアイにしても、今年のアスコリピチェーノやステレンボッシュといった直行組にしても、これらの馬は“意図的な直行ローテ”であることを忘れちゃいけない。

チェルヴィニアは阪神JFを使えず、万全の状態で本番を迎えるためには前哨戦も使えず、という流れで10月以来の直行ローテになってしまった。ここは他の馬と一緒にしちゃいけないよな。

◆アルテミスSのレベルはどうだった?

チェルヴィニアは新馬戦のレベルが高いことや、未勝利戦の勝ちっぷり、そしてアルテミスSで重賞を勝ったことから世間でも評価が高い一頭。

ただ、アルテミスSの相手関係はどうだったかな?

・2着サフィラ
→阪神JF4着、クイーンC9着

・3着スティールブルー
→フェアリー4着、チューリップ賞10着

・4着ライトバック
→エルフィンS1着

・5着ショウナンマヌエラ
→チューリップ賞14着

うーん……。ライトバックってのは素質のある馬だからリステッドを勝ったものの、それ以外の上位勢は全くもって結果が出ていないんだよな。

確かにチェルヴィニアは楽勝だったので、これらの馬よりも遥かに高いパフォーマンスを発揮できる可能性はある。ただ、それでも阪神JF組にちゃんと勝てていたかというと、ちょっと疑問符がつく。

そして、繰り返しだが今回はルメールも乗れない。いかにも今回は“怪しい人気馬”になっちまうんじゃないかと思うぜ。

チェルヴィニア大外18番ってどう?

桜花賞の枠順が確定したな!ルメールの負傷に伴い今回はムルザバエフとのコンビが決まったチェルヴィニアは、8枠18番と極端な枠からの発走となった。

現在の舞台である阪神外回り芝1600m戦において、この大外18番枠はどうなのか?まずは過去の枠順別成績から見てみよう。

■桜花賞・枠順別成績
※コース改修後2007年以降
枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 0- 1- 3-29/33 0.0% 3.0% 12.1%
2枠 2- 0- 3-28/33 6.1% 6.1% 15.2%
3枠 1- 2- 0-31/34 2.9% 8.8% 8.8%
4枠 4- 2- 0-27/33 12.1% 18.2% 18.2%
5枠 5- 1- 4-24/34 14.7% 17.6% 29.4%
6枠 0- 2- 2-30/34 0.0% 5.9% 11.8%
7枠 3- 3- 4-41/51 5.9% 11.8% 19.6%
8枠 2- 6- 1-42/51 3.9% 15.7% 17.6%

こんな感じで、8枠の馬は普通に連対しているんだよ。

ちなみに大外18番は[2-3-0-12/17]で連対率・複勝率ともに29.4%。実は馬番別成績では連対率トップ、複勝率3位と好成績を挙げている枠だったりする。

たしかに18頭立ての大外枠って極端な枠に見えるんだけど、桜花賞というレースにおいては別に割引材料ではないってこと。広々とした競馬場でのワンターンっていうコースレイアウトでは、そこまで外枠が不利になることはなく、むしろノビノビ走れる枠順なのかもしれないな。

とはいえ、上手く内に入れる場面がなければ距離ロスは大きくなる。立ち回りが重要な枠だけに、ムルザバエフのテン乗りってのはどうかな?実際、18番枠で前走から騎手が乗り替わった馬は[0-0-0-6]と全滅。この点は覚えておこうか。


じゃ、桜花賞で『好枠を引き当てた』と言える馬はどの馬か?

⑩セキトバイースト
「康太より内枠。これで整ったでしょ」

セキトバイーストはチューリップ賞で逃げ粘って桜花賞への権利を獲得。

当時はハイペースで、前半1000mの通過ラップが57秒7。良馬場以外の阪神芝1600m戦で57秒9以下のラップが刻まれたのは過去に6例しかなくて、セキトバイーストの刻んだ数字は史上4位のものだった。

これだけのハイペースでもしっかり粘ったように、ハナを切った時のパフォーマンスは高く評価すべき。今回もハナを取れるかどうかがポイントだったが……

同じく前走でハナを切ったエトヴプレが外枠に入ってくれた。あっちも佑介が乗って権利を獲った馬だし、今回乗るは弟の康太だからね。

その康太より内枠なら、セキトバが先手を主張した時には執拗に絡んでこないと思うんだ。これならハナを切るだけの状況は整ったでしょ。逃げれば一発あるよ!

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と、関係者はメチャクチャ色気を持っていたな。たしかに今回のメンバーを考えれば先手を主張できる可能性は高いし、激走があっても驚かない存在だ。

新聞には載らない関係者情報を公開

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最後に直前情報のチェックだ。CHECKMATEが日々入手している関西関係者とのパイプから、スポーツ紙や専門紙では公開されないような裏ネタや関係者の感触、さらには独自の分析を元に、有力馬を中心にお送りしていく。ぜひ馬券に役立ててくれ!

②クイーンズウォーク
(中内田/川田)

記者会見で川田が話していたように、陣営とすれば「オークス向きだろうから、そこがピークになるように」との考えを持っているという。クイーンC→桜花賞→オークスというローテだが、レースを使う毎に状態を上げていこうという狙いがあるようだ。

ただ“オークス向き”とは言ったものの、決してこの桜花賞が捨てレースかというと、そうではない。「マイルでも勝っている馬だし、現状ケチをつけるところはないからね。次はもっと良くなると思うけど、現時点での仕上がりでもまず好勝負になると思う。本当に楽しみだよ」と、陣営のトーンは高いんだ。

③イフェイオン
(杉山佳/西村淳)

昨年11月に初勝利を挙げた後は、そのままG1阪神JFに出走するプランもあったんだ。ただ「G1は阪神JFしかない訳じゃないし、クラシックへ確実に出走するためには賞金を加算しないといけない。西村(淳騎手)も重賞ならまず勝ち負けになるって自信を持っていたから、ひとまずはG3から挑戦していくことになったんだよね」と関係者。鞍上サイドの見立て通りにG3フェアリーSを勝利すると、



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GI・重賞レース

[3月24日(日)中京11R]
高松宮記念(G1)
◎ビクターザウィナー(5番人気)
▲マッドクール(6番人気)
△ナムラクレア(2番人気)

3連複:1万0020円的中


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山川レオ

重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流

1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。

なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。

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