
関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。皆さん、元気に馬券やってるかな!

今週は札幌でクイーンステークスが行われる。夏の名物の一つである牝馬限定重賞だな。
このレースには3歳馬の出走も少なくない。春は桜花賞やオークスといったクラシック戦線に駒を進めた馬が、休養を経て夏のこのレースで復帰するというパターンだ。夏休みに入った3歳馬は北海道の外厩で休養する例もあるだけに、丁度良いタイミングなんだろうな。
さて、今年も3歳馬が参戦する。ボンドガールという馬だ。

昨年6月の新馬戦を好時計で勝った時には、後のオークス馬であるチェルヴィニアを完封。その後はサウジアラビアRC→ニュージーランドTで連続して2着と、3歳同士の重賞では好走を続けてきた。前走のNHKマイルCは直線で大きな不利があっての大敗となっただけに、参考外だろう。
そして今回は、鞍上が武豊という点も注目なんだよな。
3戦連続の騎乗だからこのコンビ自体は自然なんだが、問題は斤量だ。今年のクイーンSでは3歳牝馬が51キロで出走可能。今回のボンドガールもこれまでの重賞勝ちがないため51キロになるんだが、武豊が51キロに騎乗するのは18年10月以来なんだぜ!?
まずはこの異例となる武豊の51キロという点に注目しようか!
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ボンドガール | 牝3 | 51.0 | 武豊 | 手塚 |
2 | ウンブライル | 牝4 | 55.0 | ルメール | 木村 |
3 | イフェイオン | 牝3 | 52.0 | 西村淳 | 杉山佳 |
4 | ラリュエル | 牝5 | 55.0 | 佐々木 | 矢作 |
5 | モズゴールドバレル | 牝5 | 55.0 | 高杉 | 藤岡健 |
6 | コンクシェル | 牝4 | 56.0 | 横山武 | 清水久 |
7 | アルジーヌ | 牝4 | 55.0 | 藤岡佑 | 中内田 |
8 | ウインピクシス | 牝5 | 55.0 | 横山和 | 上原博 |
9 | スタニングローズ | 牝5 | 57.0 | 北村友 | 高野 |
10 | キタウイング | 牝4 | 55.0 | 黛 | 小島茂 |
11 | エリカヴィータ | 牝5 | 56.0 | 池添 | 国枝 |
12 | コガネノソラ | 牝3 | 51.0 | 丹内 | 菊沢 |
13 | ドゥアイズ | 牝4 | 55.0 | 鮫島駿 | 庄野 |
14 | モリアーナ | 牝4 | 57.0 | 武藤 | 武藤 |
ボンドガールは51キロ
武豊が過酷なダイエットに挑む!?

武豊(タケユタカ)
1969年3月15日生まれ
身長170cm
体重51kg
これはJRAのホームページに掲載されているプロフィール。人間だから体重には多少の揺らぎがあるだろうが、主催者の発表では51キロなんだ。
「じゃあピッタリ51キロの馬に乗れるね!」とはならないのが競馬の難しさ。よく我々が“斤量”と呼ぶものは正確には“負担重量”という名称である。これはジョッキーの体の重さだけではなく、勝負服やブーツにプロテクター、そして馬に装着する鞍などの重さも含まれているんだ。
『武豊+鞍』の重さが51キロにならないといけないので、武豊自身はそれよりも軽い体重に絞らなければならないということだ。
そもそも武豊は51キロ以下の馬にほとんど乗らない。それこそ1995年ぐらいまではコンスタントに乗っていたんだが、そこから2010年までは軽量での騎乗が全くのゼロ。2011年から今に至る10年以上の間もたった3例しかない上に、実は全然結果が出ていないんだよ。
※2010年以降の騎乗例
①11年6/12阪神11R
CBC賞・シゲルキョクチョウ(15着)
②13年6/30中京11R
CBC賞・ザラストロ(7着)
③18年10/27東京9R
国立特別・プリュス(16着)
※18年7/8中京10Rも騎乗予定だったが、競走除外で出走ならず
普段は乗らない斤量に乗るってのはレアケースなんだが、だからと言って結果が出ている訳ではない、ってのは覚えておいた方が良いかもな。
というのも、珍しいものは一般のマスコミも積極的にピックアップする傾向にあるからな~。いかにも勝負がかりみたいな感じで報じるだろうけど、実際の結果がどうなってるかまでは説明しないだろう。もっと深いところまで調べないといけないぞ。
ただ、やはり51キロという軽量はある程度評価すべきだとも言える。
直近10年間で重賞に51キロの馬が出走した例は27例あるが、
[8-1-2-16]
勝 率:29.6%
連対率:33.3%
複勝率:40.7%
と、ある程度の結果は残しているんだよな。
そういや昨年だって、クイーンSを勝ったのは51キロのドゥーラだったろ。3歳とは言え、夏の時期ならもう徐々に古馬に近付いていると言えるだけに、古馬と比べて4キロも軽い斤量で走れるのは大きなメリットだよな。
ということで、武豊が乗るかどうかは別の話として『51キロという軽量で出走してくる馬はある程度評価するべき』というのが俺の現時点での持論だな。
あとは枠順だったり、新聞には載らないような関係者情報を確認し、最終結論に近付いていこう!
枠順別成績に大きな偏りあり!
クイーンステークスの枠順が確定したな!武豊が減量し、久々の51キロでの騎乗となるボンドガールは1枠1番に入った。
さて、まずは当レースの枠順別成績から見てみようか。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 2- 1- 2- 4/ 9 | 22.2% | 33.3% | 55.6% |
2枠 | 3- 2- 3- 1/ 9 | 33.3% | 55.6% | 88.9% |
3枠 | 0- 1- 0-13/14 | 0.0% | 7.1% | 7.1% |
4枠 | 0- 1- 2-13/16 | 0.0% | 6.3% | 18.8% |
5枠 | 1- 2- 0-13/16 | 6.3% | 18.8% | 18.8% |
6枠 | 0- 1- 1-15/17 | 0.0% | 5.9% | 11.8% |
7枠 | 1- 1- 0-16/18 | 5.6% | 11.1% | 11.1% |
8枠 | 2- 0- 1-15/18 | 11.1% | 11.1% | 16.7% |
これはなかなか大きな偏りが生じたな~。
1枠と2枠だけで[5-3-5-5]と複勝率72.2%のハイアベレージ。内枠に入った馬の好走がとにかく目立っている。
札幌芝1800mってのはコースをグルっと1周まわる競馬なんだが、この札幌はなかなか特徴あるコース形態をしている。円形に近い形をしており、コースにおける直線部分の長さが短く、コーナー部分の占める割合が多いんだ。
要するに、直線を走っている区間よりもコーナーを走っている区間の方が長い。それだけに、外々を回るとどうしても距離ロスが大きくなってしまうということもあり、内枠からロスなく立ち回れる組が有利なんだろうな。
そういう意味では、最内枠を引き当てたボンドガールってのは、レースとの相性という意味では最高の枠なんじゃないかな?あとは内々をちゃんとロスなく立ち回れるかどうかがカギだが、鞍上が武豊ならばうまく乗ってきそうだよな。
他にも、こんな馬が好枠を引き当てたと言えそうだ。
イフェイオンが勝利を挙げている2戦はいずれも外枠からの発走。対して内枠からの発走だった近2走が共に敗戦という戦績になっている。
ただ、関係者は別に内枠に対して嫌なイメージは持っていないんだよな。
というのも、デビュー戦となった昨年10/7京都5Rは道中からラチ沿いの進路にこだわる競馬をして、直線でも1頭分のスペースを突いての追い上げ。道中の位置取りが後方となってしまった分だけ3着止まりではあったが、器用な立ち回りが可能であることを証明するレースぶりだったんだ。
器用な馬なので内枠は大歓迎!あのセンスある競馬が初戦の時点でできちゃうんだから、キャリアを重ねた今ならもっともっと上手く立ち回れるでしょ。
(西村)淳也もこの馬のために札幌まで来てくれるわけだし、何よりずっと乗り続けてくれているから、馬の個性はちゃんと把握できているはず。斤量も軽いし、古馬相手でも期待しかないよ。

と、やはり今回の内枠引きを大層喜んでいたね。レースになれば他馬との兼ね合いもあるので、どんな進路を通ってこられるかはやってみないとわからない部分はあるが、チャンスは十分だと見ているぞ。
新聞には載らない関係者情報を公開

最後に直前情報のチェックだ。CHECKMATEが日々入手している関西関係者とのパイプから、スポーツ紙や専門紙では公開されないような裏ネタや関係者の感触、さらには独自の分析を元に、有力馬を中心にお送りしていく。ぜひ馬券に役立ててくれ!
更に、今回は特別に関東馬・ボンドガールの関係者情報も公開するぞ!
(手塚/武豊)
何より今回の最大のポイントは“51キロ”。これにはカラクリがあってさ。このレースって8月開催になることもあるんだけど、今年はカレンダーの都合で7月開催。そして、1800m戦に出走する3歳牝馬は8月になると斤量が1キロ増えるんだよね。7月開催だからこそこの斤量で出走できる。
陣営とすれば他のレースに出走する選択肢もあったようだが、8月以降のレースでは52キロとなる可能性が高い。「ユタカさん(武豊騎手)が51キロでもどうしても乗りたいって言ってくるし、本人としてもこの斤量だからこそクイーンSに出てきてほしいって考えもあるみたいなんだよね。色んな意味でヤル気満々って感じなんだ」とは関係者の声。とにかく意欲的な参戦という点は見逃せない。
(清水久/横山武)
小倉、中京、東京、中山と色々なところで勝利を挙げている馬なんだが、某厩舎関係者は「やっぱり一番合うのはコーナー4つの1800mじゃない?」と。実際に今年は同じレイアウトの中山芝1800mで重賞タイトルを獲得している(中山牝馬S)。その上で、今回は舞台が札幌となる。同じ

申し訳ないが、全員にお伝えできるのはココまで。その他の有力関西馬についてはCHECKMATEにアカウント登録(無料)をしてぜひチェックしてほしい。
各馬の関係者情報をコッソリと公開しているので、是非この先も読んでみてくれ!
そしてレース当日には
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「たしかに武豊の51キロってなかなか見ないよな」
「馬券はどう買うのがいいんだろうか」
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山川レオ
重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流
1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。
なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。