関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。皆さん、元気に馬券やってるかな!
秋競馬も2週目。ここから先は3歳の牡馬・牝馬の三冠目に向けたトライアル重賞の施行が一気に増加する。
特に今週末は日曜のローズステークスが注目だ。
最近は外厩施設を使った直行ローテも増えているが、ローズS→秋華賞というローテは毎年のように好走馬を輩出している。特にローズSで3着以内に好走した馬は、過去10年の秋華賞において7年で馬券に絡んでいるからな。次のG1秋華賞の馬券攻略においても、ローズSは重要なレースなんだ。
さて、そんな今年のローズSで人気を集めそうなのがレガレイラ(牝3・木村厩舎)である。
春は皐月賞6着→ダービー5着と牡馬クラシック戦線にチャレンジした馬が、この秋は牝馬路線へとシフトチェンジしてきた。
牡馬相手に揉まれてきた経験を活かせば、牝馬同士のレースでは力上位……と思えるかもしれないが、意外にも今回のレガレイラには“隙”があることを知っているか?中でも今年のローズSは中京競馬場が舞台になるという点も、案外軽視できない重要なポイントとなる。
まずはこのレガレイラにフォーカスを当ててみようじゃないか!
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|
1 | カニキュル | 牝3 | 55.0 | 戸崎 | 菊沢 |
2 | クイーンズウォーク | 牝3 | 55.0 | 川田 | 中内田 |
3 | オーロラエックス | 牝3 | 55.0 | 松山 | 杉山晴 |
4 | チェレスタ | 牝3 | 55.0 | 西村淳 | 松下 |
5 | タガノエルピーダ | 牝3 | 55.0 | 幸 | 斉藤崇 |
6 | レディーヴァリュー | 牝3 | 55.0 | 永島 | 小林 |
7 | サンセットビュー | 牝3 | 55.0 | 鮫島駿 | 新谷 |
8 | ラビットアイ | 牝3 | 55.0 | 横山典 | 鈴木孝 |
9 | ラヴァンダ | 牝3 | 55.0 | 岩田望 | 中村直 |
10 | セキトバイースト | 牝3 | 55.0 | 藤岡佑 | 四位 |
11 | フレミングフープ | 牝3 | 55.0 | Mデムーロ | 友道 |
12 | ザブライド | 牝3 | 55.0 | 和田竜 | 西村 |
13 | ハワイアンティアレ | 牝3 | 55.0 | 池添 | 松永幹 |
14 | サフィラ | 牝3 | 55.0 | 北村友 | 池添学 |
15 | レガレイラ | 牝3 | 55.0 | ルメール | 木村 |
レガレイラに隙あり!?
見逃せない不安点×2
ズバリ、レガレイラは牝馬三冠路線を歩んできた馬と決定的な“違い”がある。
牝馬路線は桜花賞→オークス、牡馬路線なら皐月賞→ダービー。そりゃ使ってきたレースが違うのはもちろんなんだけど、そのレース選択によって、更に一つの大きな“違い”が生じる。
『長距離輸送の経験』だ。
牝馬三冠路線は関東馬であろうと関西馬であろうと輸送を経験する機会が多い。そもそも阪神の桜花賞(関西)→東京のオークス(関東)と、この二冠に両方出走しただけで必ず長距離輸送が必要となるからな。
他にも、関東で行われるクイーンS、フローラS、スイートピーSに関西馬が出走する例や、関西で行われる阪神JF、チューリップ賞、フィリーズレビューに関東馬が出走する例も決して珍しくない。お互いに遠征競馬を行うパターンがよく見られる。
輸送は馬運車で行う
一方で牡馬クラシック戦線って、春は関東の競馬場ばかりで主要なレースが行われるんだよ。ホープフルS、共同通信杯、弥生賞、スプリングS、皐月賞、青葉賞、ダービー……これ全部が中山or東京の重賞。関西馬は遠征続きとなり、関東馬は近距離での実戦が続きがち。
関東馬レガレイラはホープフルS→皐月賞→ダービーと関東圏のレースばかりに出走。唯一の例外であるデビュー戦が函館での出走であったが、当時は4週間ほど函館競馬場に滞在した上での出走。
牡馬クラシック路線へと駒を進めたがために、他の牝馬に経験の多い“レース直前の長距離輸送”を一度も経験していないということ。ローズSで初めての経験をするのだから、レースが終わってから「実は輸送が……」という類いのコメントが出ても不思議ではないよな。
更に不安はもう一点。今年のローズSの舞台は中京競馬場である。
美浦からの距離で言えば本来の開催地である阪神競馬場よりも近いが、気にするべきはコースレイアウトの部分。
本来の阪神開催のローズSであれば、外回りコースを使用したワンターンの芝1800m戦となる。このコースは長い直線を利用して、差し馬がバンバン台頭することでお馴染み。
(※06年リニューアル後の全重賞)
[13-20-8-9]
勝 率:26.0%
連対率:66.0%
複勝率:82.0%
とにかくレース後半に鋭い末脚を発揮することさえできれば、高い確率で馬券圏内には突入できるというレースなんだ。
しかし中京での開催となる今年はコースを1周する芝2000m戦となる。まだ中京は直線が長い方だが、それにしても阪神のワンターンとはワケが違う。
試しに、この中京で行われた重賞における上がり3ハロン最速の馬の成績を見てみると……
(※12年リニューアル後の全重賞)
[17-9-4-21]
勝 率:33.3%
連対率:51.0%
複勝率:58.8%
このように、阪神でのローズSほど高い数字は出ないんだよな。
改めてレガレイラという馬について触れていくと、とにかくこの馬はレース前半の位置取りが後方になりがち。
特に18頭立てのレースへ出走しているここ3走は、それぞれ4角の位置取りが10番手、13番手、13番手。前走の日本ダービーに関しては、前半1000mの通過ラップが62秒2というかなりのスローペースだったにもかかわらず、後方追走を余儀なくされている。
もちろん休養効果で大きくパワーアップしていれば改善してくる可能性もあるが、春のままならば今回も中団より後ろからの競馬となる可能性が高い。阪神であればそれでも差し切れるかもしれないが、中京でごぼう抜きは比較的難易度が高い。
この2点の不安材料を考えると、いくらダービー5着のレガレイラと言えど、牝馬同士だからと言って簡単に勝てるほど甘くないんじゃないかな。隙はあるだろう!
レガレイラ痛恨の大外枠!
ローズSの枠順が確定したな!牡馬クラシック戦線を渡り歩いてきたレガレイラは8枠15番。オークス4着からの参戦となるクイーンズウォークは2枠2番に入った。各馬が内外それぞれバラけた印象が強いね。
さて、まずは今年のローズSの舞台である中京芝2000m戦における枠順別成績を見てみようか。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 33- 34- 28-227/322 | 10.2% | 20.8% | 29.5% |
2枠 | 38- 39- 24-240/341 | 11.1% | 22.6% | 29.6% |
3枠 | 34- 31- 27-259/351 | 9.7% | 18.5% | 26.2% |
4枠 | 34- 27- 27-277/365 | 9.3% | 16.7% | 24.1% |
5枠 | 32- 32- 38-293/395 | 8.1% | 16.2% | 25.8% |
6枠 | 34- 27- 35-327/423 | 8.0% | 14.4% | 22.7% |
7枠 | 26- 35- 48-374/483 | 5.4% | 12.6% | 22.6% |
8枠 | 32- 39- 35-393/499 | 6.4% | 14.2% | 21.2% |
なんというか、内枠から外枠に向かってどんどん好走率が下がっているように、わかりやすい内有利の傾向がありそうだな。内枠であればあるほど有利で、外枠に入ると少々ロスがありそうな数字になっている。
実際に平均着順を見てもその傾向は明らか。
(※2020年以降)
1枠:6.5着
2枠:6.5着
3枠:7.1着
4枠:6.9着
5枠:6.9着
6枠:7.2着
7枠:7.5着
8枠:7.6着
3枠だけ少し下振れしているが、外枠に向かうにつれて徐々に着順が大きくなっている。決して極端に大きな差ではないものの、この成績を踏まえれば“内枠有利”と言えそうだよな。
そんなコースで大外枠を引いてしまったレガレイラは、データ的にはかなり痛いところ。これまでの競馬を見るに後手に回ってしまうのはほぼ間違いないだけに、外・後方を回る競馬となった時に巻き返せるかどうかはカギになりそうだな。
一方でこの馬は好枠を引き当てたと言えるんじゃないか!?
タガノエルピーダはハイペースのマイル戦でも先行できるだけのスピードの持ち主。自ら好位置を確保する競馬が得意なんだが、オークスやチューリップ賞といった重賞では8枠を引かされてしまいロスのある競馬になるシーンもあった。
対して今回は3枠5番と内目の枠を引き当てたんだよな。
2000mならスッといいポジションにつけられるはずだけど、しかも今回は内枠でしょ。外枠だと押して内側の馬を交わしていかないといけないけど、内枠なら出たなりでも大丈夫。積極的な競馬ができそうな枠だよね。
色々あってジョッキーは幸になったんだけど、あの人はちょっと大味な乗り方をするタイプ。いかにも強気な競馬をしてくれそうだし、実はちょっと手が合うんじゃないかと思うんだよ。秋華賞に向けて、ここでしっかりと格好をつけておきたいね。
と、関係者も前向きなトーンだった。すんなり位置が取れれば外々を回される競馬になる可能性は低いし、この枠ならば十分に自分の力を出し切れるんじゃないかな!
新聞には載らない関係者情報を公開
最後に直前情報のチェックだ。CHECKMATEが日々入手している関西関係者とのパイプから、スポーツ紙や専門紙では公開されないような裏ネタや関係者の感触、さらには独自の分析を元に、有力馬を中心にお送りしていく。
なお、今回は特別に関東馬・レガレイラの話もお届けするぞ。ぜひ馬券に役立ててくれ!
(中内田/川田)
「何もトラブルなく来ているのが一番だよね」というのが厩舎関係者の言葉。春と比べて格段に成長したとかそういう話ではないみたいだが、気性的に仕上げやすくなっているよう。陣営の思い通りの調整ができている点は満足そうにしていたな。
一応表向きには「あくまで前哨戦仕上げ」と言っているようだが、これは鞍上が川田だから慎重なトーンで話しているだけって話。現場の関係者に本音を聞いてみたところ「ひとまず8分以上のデキにはありますよ。2000mっていう距離設定が悪い訳はないし、勝ち負けになるんじゃないかな」と、自信ありそうなトーンで話していたよ。
(杉山晴/松山)
これは一言で厩舎の期待馬なんだよな。「体質面が弱くてなかなか数は使えていないけど、もしレースに使えていればもっと勝っていてもおかしくない器の持ち主。前走後はすぐにローズSを目標に設定できたし、良い仕上がりだよ」と、厩舎関係者の評価が高いんだ。今年のローズSには実績馬も多く出走するが、オーロラエックスはまだ
申し訳ないが、全員にお伝えできるのはココまで。その他の有力関西馬についてはCHECKMATEにアカウント登録(無料)をしてぜひチェックしてほしい。
各馬の関係者情報をコッソリと公開しているので、是非この先も読んでみてくれ!
そしてレース当日には
オレの最終結論(予想印)を全て余すことなく公開しよう!
「レガレイラ、実は怪しいかもしれないな」
「じゃあ、どの馬を買えばいいんだ?」
と考えている方は多いことでしょう。
では、何を買う?
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山川レオ
重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流
1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。
なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。