スプリンターズステークス2024予想 パリ五輪を思い出せ！人気馬がぶっ飛ぶ落とし穴があるぞ！

関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。皆さん、元気に馬券やってるかな！

いよいよ秋のG1シーズンがスタート！まず今週は電撃のスプリント戦、スプリンターズステークスが行われるな。

中央競馬の芝短距離G1は年に２鞍のみ。春の高松宮記念と秋のスプリンターズSであり、こちらの舞台は中山競馬場である。

長く競馬を見ている方であれば、スプリンターズS＝中山というのは常識レベルに刷り込まれていると思うが、今回の記事では改めて『中山芝1200m』というコース設定について見直してみたい。

なにせこのコースには『１番人気ですら簡単にぶっ飛ぶ落とし穴』が存在するんだよ。

皆さんがスプリンターズSの馬券を買うのであれば、この“落とし穴”が何であるかは即答できるレベルであってほしいところ。ということで、まずはこの改めて舞台設定について復習しながら“落とし穴”が何かを確認していこうか！

１番人気が簡単にぶっ飛ぶ！？
落とし穴に注意しろ！

早速答えを発表。スプリンターズSにおいて注意すべきは“枠順”なんだよ。

中山芝1200mは外回りコースの向正面が発走地点である。『向正面』とは言ったものの、中山の外回りコースは２コーナー～４コーナーまでがほとんどカーブになっている特殊なレイアウト。内回りコースのように、しっかりとした直線の向正面がほぼ存在しない。

つまりスプリンターズSは、スタート地点がコーナーの途中にあるようなコース設定なんだよ。

そんなG1あるか？って話なんだけど、実は関東のG1ではちょこちょこそういうレースがある。中でも顕著なのが、中山芝2500mの有馬記念と、東京芝2000mの天皇賞(秋)だろう。両コース共にスタート直後がコーナーになっており、枠順を気にするファンの方も多いはずだ。


で、皆様にはちょっと思い出してもらいたいものがある。今年の夏に行われていたパリオリンピックだ。見てない人も、まあいつのものでもいいからオリンピックのことを思い出してくれ。

陸上競技はトラックコースを使って行われるが、100m走のスタート地点が横一列になっているのに対して、200m走やリレーなどは外側のレーンの選手ほど前からスタートするだろう？あれぐらい前に出さないと、内外のレーンが同じ距離を走ることにはならないんだ。

１周400mのトラックコースを同じレーンでぐるっと１周走った場合、１レーンと９レーンでは実に60.7mほどの差が出るという。そりゃスタート地点をずらす必要があるよな。

さて、話を競馬に戻すけど、スタート地点のゲートは横一列だよな。コーナーばかりのスプリンターズSでは外枠の方が長い距離を走らされる可能性が高いものの、ちょっと前からスタートできるとか、そういうルールはない。

自ずとスプリンターズSの外枠は不利になっていて、近年だけでも人気馬がバンバンぶっ飛んでいる。

もちろん馬によっては「ウチの馬は揉まれるとてんでダメなので、絶対に外枠が欲しい！」とか、それぞれの個性によってベストの枠順が変わってくる。

それだけに、外枠の馬は絶対買わない！と現時点で決めつける必要は全くないものの、事実として当レースで外枠に入った人気馬の凡走が目立つという点は絶対に忘れないでおこう。

中でも「本当は内枠が欲しかった……」という馬は特に厳しいだろうからな。関係者の本音も含めて把握できれば、着実に的中に近付くと思うぞ！

不利な外枠勢をチェック！

スプリンターズSの枠順が確定したな！人気を集めそうな関東馬・サトノレーヴは６枠12番。春の高松宮記念を制したマッドクールは４枠７番、香港馬のビクターザウィナーは７枠14番に入ったな。

さて、先日の段階で“外枠不利”という当レースの特徴をお伝えしてきたが、実際に直近10年分のデータを見てもらえればより納得してもれると思う。

複勝率を見るとわかりやすいのは、６枠から外はあまり馬券に絡めていないってところ。７枠や８枠に入った人気馬が凡走続きであることは事前にお伝えしていた通りだが、基本的にこのコースでは６枠より外枠は有利ではないってことだな。

ちなみに、こういった外枠から好走している馬は極端な作戦を取っているパターンが多い。中でも８枠は顕著で、ここ10年で馬券に絡んでいるのは逃げたミッキーアイル(16年)と、道中最後方からの強襲だったアウィルアウェイ(20年)の２頭のみ。

今年も外枠に入った馬の中で、極端な競馬をしそうな馬には注意した方が良いかもしれない。ハナを切る可能性がある⑭ビクターザウィナーなんかは、外枠の影響をそこまで気にしなくてもいいかもな。


さて、そんな今年のスプリンターズSで好枠を引き当てたと言えるのが、この馬じゃないか。

ママコチャは昨年のスプリンターズSの覇者である。そしてその当時も３枠６番と内枠からの発走。連覇がかかる今年も同じ枠番を引き当てたというのは、この馬にとって明らかなプラス材料だろう。

更に関係者からはこんな話も入っていてな。

３枠６番って枠順が発表されて、ジョッキーがかなり喜んでいたみたいなんです。川田ってレース前の準備をしっかりするから『この枠が欲しい』というイメージを持っていたようで、そのイメージの中でもかなり良い枠順をゲットしたみたい。

馬としてもデキは明らかに上がってるし、その上で斤量は軽くなるんだからチャンスだよね。連覇狙ってるよ！

ってなトーンなんだよ。川田サイドとしても好感触を得られるだけの枠をゲットして、馬の状態も良好となれば、今年も良い勝負になりそうだよな。これが外枠ならトーンも違っただろうし、内枠だからこそ評価を上げたい馬だ。

新聞には載らない関係者情報を公開

最後に直前情報のチェックだ。CHECKMATEが日々入手している関西関係者とのパイプから、スポーツ紙や専門紙では公開されないような裏ネタや関係者の感触、さらには独自の分析を元に、有力馬を中心にお送りしていく。