ジャパンカップ2024予想 単勝回収率14％!?チェルヴィニアは“儲からない”パターン

関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。皆さん、元気に馬券やってるかな！

さあいよいよ、今週はロングランの東京開催を締めくくるジャパンカップだな！

今年のジャパンカップは“本来あるべきジャパンカップ”という雰囲気だよな。オーギュストロダンやゴリアットといった海外のトップ級G1馬があえて来日。そこを日本総大将のドウデュース＆武豊が迎え撃つという構図になっている。

ただ、スピードの求められる東京ではどうしても日本馬優勢となりがち。そういった傾向やルメールが騎乗する点を踏まえると、恐らく３歳牝馬のチェルヴィニアは結構な人気を集めるんじゃないかと見ている。

そもそも、

『G1はもう予想なんかすな！』

『ルメールを自動的に買え！』

とかいう言葉が世間で流行っているぐらいだし、オークスも秋華賞も走破タイムはなかなか速かったからな。通用の可能性は十分に秘めているかもしれないが……

馬券で儲けたいなら、
チェルヴィニアの単勝を買うのはナシ

じゃないかね。その理由からお伝えしていくぞ！

単勝回収率14％！？
それでもチェルヴィニアを買う？

過去10年、ジャパンカップでは10頭の３歳牝馬が出走してきた。

こうして見てみると、過去10年で４頭が馬券圏内に絡んでいるんだから、悪くない走りはしているんだよな。

ただし、この10年間で勝ったのは18年アーモンドアイの１頭だけ。ここ10年での３歳牝馬の単勝回収率はまさかの14％である。

そもそもジャパンカップに矛先を向けてくるような牝馬ってのは実績十分な実力馬が多いし、なおかつこの時期で牡馬相手であれば斤量が軽くアドバンテージも大きいと思えるところ。

毎年のように「３歳牝馬から馬券を買うか……」と思われる方も少なくないと思われるが、ここ10年のジャパンカップで『３歳牝馬の単勝を１万円ずつ買う！』という投資を続けていたとすると、10万円の投資で回収は1万4000円。大惨敗だ。


繰り返しになるが『そもそもジャパンカップに矛先を向けてくるような牝馬ってのは実績十分な実力馬が多い』ってのは、この“単勝回収率”において非常に重要なポイントだと見ている。

この時期の３歳牝馬なんてまだ上の世代や牡馬との力関係がハッキリしていないことがほとんどにもかかわらず、牝馬限定戦で大活躍してきた“近走成績のキレイな馬”はライトなファン層にとって非常に魅力的なんだよな。直近の着順が良いだけで、勝てそうに見えてしまう。

だからこそ、３歳牝馬は人気を集める。アーモンドアイの単勝が140円しかつかなかったのはさておき、ここ10年の３歳牝馬の平均単勝人気は4.5人気。しかしながら平均着順は6.1着で、期待ほど走れていないのが実情である。

まあそもそも、これまで43回のジャパンカップで３歳牝馬が勝ったのは２回だけ。その勝ち馬がアーモンドアイ(G1・9勝の三冠馬)とジェンティルドンナ(G1・7勝の三冠馬)なんだから、基本的に相当難易度が鬼のように高いってことは覚えておくべきだろ。

さてもう一つ。

チェルヴィニアは今年の牝馬三冠路線を皆勤した訳だが、これらのレースに出走してきた馬がオープンクラスで古馬の牡馬相手にどのような走りをできているかチェックしてみたい。

今年の桜花賞、オークス、秋華賞に出走してきた馬の中で古馬相手に通用しているのって、そんなにレベルの高くないハンデG3を勝ったアスコリピチェーノだけなんだよ。

もちろんこれは、秋華賞組がただの１頭もエリザベス女王杯へと転戦しなかったことも大きく影響しているが、少なくとも現時点で自信を持って『三冠を戦ってきた牝馬はレベルが高い！』と言えはしないよな。

ルメール騎乗も相まって人気が集中するようであれば、馬券は他の馬から入るのが得策だと思うぜ。

見た目ほど圧倒的ではない！？

ジャパンカップの枠順が確定したな！天皇賞・秋を制したドウデュースは３枠３番。ルメールが騎乗するチェルヴィニアは６枠９番。そして外国馬の中ではゴリアットが最内の１番枠に入った。

さて、まずはジャパンカップにおける枠順別成績をチェックしてみよう。大きく偏った結果になっているぞ。

なんと１枠だけで５勝・２着４回。連対率52.9％という圧倒的な数字を残しており、確率的には１枠にさえ入ってしまえば２回に１回の確率で２着以内に好走できるということ。

ただし……ジャパンカップの１枠は人気を集める馬が入りがちという点も見逃してはいけない。

このように、１枠は飛び抜けて平均人気の数字が小さくなっている。

それもそのはずで、過去10年で１番人気が５頭、２番人気が２頭出走しており、アーモンドアイ、コントレイル、イクイノックスといった単勝１倍台の圧倒的人気馬が何頭も含まれているんだよな。そりゃ１枠の成績は上昇するというものだろう。

見た目は派手だが、これまでの１枠には強い馬が入り続けてきたというのは、意識した方がいいポイントだろう。

とはいえ、平均着順で言えば１枠：5.5着、２枠：5.9着なのでやはり内枠勢が有利であることは間違いない(６～８枠の平均着順は10着以上)。ある程度は内目の枠を引き当て、道中の距離ロスを抑えながら運ぶというのがこのコースにおける必勝法と言えそうだな。


さて、今年のジャパンカップ。この馬なんかが好枠を引き当てたと言えるんじゃないか。

ジャスティンパレスの前走は天皇賞・秋で４着。当時は位置取りが後方になってしまった影響もあるのだが、最後の直線では馬群の中をすり抜けるような競馬で差を詰めており、ゴール前では内ラチから２頭目を通っていたほど。

決してスムーズとは言えないレースでも0.3秒差の４着まで追い上げているのだから、敗れたとはいえ収穫のあるレースであったとは言えるだろう。

実際に関係者に聞いてみても……

どうしてもここ最近は大味な競馬が多かっただけに、ああいう窮屈な競馬でも上位に迫ることができたのは良かったよね。今回は枠も内目になったし、前走の競馬が伏線になりそうだと思っているんだ。

何より今回はジョッキーもクリスチャン(デムーロ騎手)に替わるからね。彼ならもっとシビアな競馬になっても対応できるだろうし、上手く捌いてきてくれるんじゃないかな。

と、乗り替わりになる点も含めて期待を寄せている様子だったな。この枠ならばロスの少ない立ち回りに持ち込むのは容易だろうし、前走以上の走りを見せてくれる可能性が高いんじゃないか。

新聞には載らない関係者情報を公開

最後に直前情報のチェックだ。CHECKMATEが日々入手している関西関係者とのパイプから、スポーツ紙や専門紙では公開されないような裏ネタや関係者の感触、さらには独自の分析を元に、有力馬を中心にお送りしていく。