個性派記者の本音トーク 山川

朝日杯フューチュリティステークス2024予想 ルメールの連対率が0%!最も信頼できないG1……ってコト!?

個性派記者の本音トーク 山川
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関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。皆さん、元気に馬券やってるかな!



先週同様に今週も2歳のマイルG1が行われる。今週は朝日杯フューチュリティステークスだ!

さてG1ということで、朝日杯には当然のようにクリストフ・ルメール騎手が騎乗を予定している。今回は国枝厩舎アルレッキーノに騎乗予定だ。

国枝調教師・ルメール騎手

この秋も何度か触れたが、ネット上では『G1は予想なんてすな』『自動的にルメールを買え』なんていう某芸人の言葉が有名だそう。たしかにトップジョッキーであるルメールはG1でも数多くの有力馬に騎乗し結果を残してきたが……

実はこの朝日杯フューチュリティステークスというレースは、世にも珍しいルメールの連対率が0%というG1であることを知っていたか!?

言い換えれば、日本のG1レースの中で最もルメールを信頼できないレースなんだよ。

まずはこの点についてもう少し深く見ておこうじゃないか!


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 調教師
1 ダイシンラー 牡2 56.0 岩田康 梅田智
2 アドマイヤズーム 牡2 56.0 川田 友道
3 ランスオブカオス 牡2 56.0 吉村 奥村豊
4 ミュージアムマイル 牡2 56.0 Cデムーロ 高柳大
5 コスモストーム 牡2 56.0 秋山稔 北出
6 アルレッキーノ 牡2 56.0 ルメール 国枝
7 クラスペディア 牡2 56.0 小崎 河嶋
8 アルテヴェローチェ 牡2 56.0 武豊 須貝尚
9 エルムラント 牡2 56.0 藤岡佑 鹿戸雄
10 トータルクラリティ 牡2 56.0 北村友 池添学
11 ニタモノドウシ 牡2 56.0 ムーア 高木登
12 パンジャタワー 牡2 56.0 松山 橋口慎
13 エイシンワンド 牡2 56.0 大久龍
14 テイクイットオール 牡2 56.0 岩田望 中竹
15 ドラゴンブースト 牡2 56.0 田口 藤野
16 タイセイカレント 牡2 56.0 坂井 矢作

ルメールの連対率が0%!
信頼できない珍しいG1

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2015年にJRA騎手免許を取得したクリストフ・ルメール。そこから今までの間にG1レースで残してきた実績がこれだ。

■ルメール騎手・G1での成績
(※2015年免許取得後以降)

[48-33-22-99]

勝 率:23.7%
連対率:40.1%
複勝率:51.0%

中央競馬のG1レースだけで48勝。複勝率は50%を超えていて、シンプルな話『G1では2回に1回ルメールが馬券圏内に居る』ということになるんだよな。そら自動的に買えという言葉が出回るのもわかるわ。

これだけの成績を残してきているだけあって、中央のG1レース全制覇まで残されたレースはわずかに3レースだけである。高松宮記念大阪杯、そして今回の朝日杯フューチュリティステークスだ。

ただ、春の高松宮記念&大阪杯はこれまで騎乗経験が少ないことが大きく影響している。

高松宮記念はドバイ国際競走の同週に開催されることが多いため、通年免許を取得して以降わずかに3度しか騎乗していない。

大阪杯に関しては、実はG2だった産経大阪杯時代に既に勝っているんだよ。G1勝利としてはノーカウントだけど、このレースもドバイの裏になることがあるし、そもそもG1に昇格したのは2017年になってからのこと。そら騎乗数も少ないものよ。


では、朝日杯はどうだろうか?裏で何か大レースがあることもほとんどないし、2016年以降は毎年必ず騎乗しているレースである。

しかし……

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これまでの最高着順は3着とあって、連対率は0%

見ての通り上位人気に推されることは多いものの、平均人気3.1人気に対して平均着順は7.1着。毎年のように過剰人気になってしまっているのが現実である。


なんでルメールがこんなに苦戦しているのかってのをもうちょっと考えてみよう。

ルメールって2015年以降に制したG1・48勝の内、実に37勝が関東馬とのタッグで挙げたものである。もちろん例外もあるが、基本的にはアーモンドアイイクイノックスといった馬のような、ノーザン系クラブが所有する関東馬に騎乗するケースが多いんだ。

ただ朝日杯って、ノーザン系クラブの関東馬があまり出走していないレースでね。

2019年に堀厩舎×シルクサリオスが勝っているが、堀厩舎はノーザンファーム天栄を使用していないため、ルメール騎手との繋がりが薄く、ちょっとした例外パターン。

それ以前まで遡ると、まだ朝日杯が中山で行われていた2011年のアルフレードまで勝ち星がない。2021年こそ後の皐月賞馬であるジオグリフが出走しているものの、ノーザン系関東馬にとって朝日杯ってそこまで力の入っているレースじゃないんだよな。

何せ牡馬のクラシック戦線は2000m以上であるから、ルメールを乗せるような期待馬を無理にマイル戦に出走させる必要はない。

更に12月末には2000mのホープフルSが中山で行われるので、クラシック級と見ているエースはそちらに出走させてればいいからな。

レガレイラ

牝馬ながら皐月賞・ダービーに出走したレガレイラ
この馬も2歳暮れはホープフルSへ

今年騎乗予定のアルレッキーノだって、道悪だったので情状酌量の余地があるとはいえ、G3のサウジアラビアロイヤルCを勝ち切れなかった馬。現状は、イクイノックスやアーモンドアイといった、本当の意味での“エース”ではないよな。

ルメールの技術が高いのは誰もが認めるところだが、レースの立ち位置を考えると、今後も苦戦を強いられる可能性があるレースってこと。今年も基本的には信頼しちゃいけないんじゃないかな!?


内枠引きは“鬼に金棒”!?

朝日杯フューチュリティステークスの枠順が確定したな!ルメール騎乗のアルレッキーノは3枠6番、武豊が騎乗するアルテヴェローチェは4枠8番に入った。

さて、まず改めて確認しておきたいのが京都芝1600m戦(外回り)における傾向だ。

■京都芝1600m(外)・枠順別成績
※2023年春の改装後
枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 6- 5- 7-42/60 10.0% 18.3% 30.0%
2枠 3- 4- 4-52/63 4.8% 11.1% 17.5%
3枠 1- 2- 8-54/65 1.5% 4.6% 16.9%
4枠 7- 8- 2-52/69 10.1% 21.7% 24.6%
5枠 8- 5- 4-58/75 10.7% 17.3% 22.7%
6枠 5- 8- 1-67/81 6.2% 16.0% 17.3%
7枠 9- 5- 6-71/91 9.9% 15.4% 22.0%
8枠 7- 9-14-68/98 7.1% 16.3% 30.6%

先週の阪神ジュベナイルフィリーズの時にも確認したが、このコースは特に内外で大きな差が生じている訳ではない。3枠の勝率が大きくヘコんでしまっているものの、かといって内枠勢の成績が悪い訳でもないからな。

複勝率で見れば、1枠と8枠が共に30%台。極端な枠順を引いたとしても、それが大きなマイナス材料とはなり得ないコースである。


もう一つ、舞台は阪神マイルなのだが『朝日杯フューチュリティステークス』というレースにおける枠順別成績もチェックしておきたい。

■朝日杯FS・枠順別成績
※阪神となった2014年以降
枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 4- 2- 0-12/18 22.2% 33.3% 33.3%
2枠 1- 0- 3-16/20 5.0% 5.0% 20.0%
3枠 1- 2- 1-16/20 5.0% 15.0% 20.0%
4枠 1- 2- 2-15/20 5.0% 15.0% 25.0%
5枠 1- 2- 1-16/20 5.0% 15.0% 20.0%
6枠 0- 2- 0-18/20 0.0% 10.0% 10.0%
7枠 0- 0- 3-19/22 0.0% 0.0% 13.6%
8枠 2- 0- 0-22/24 8.3% 8.3% 8.3%

8枠から勝ち馬が2頭出ているから目立たないように思えるかもしれないが、明らかに【内>外】という傾向が出ているよな。

ちなみに8枠が勝っているのは2015年、16年のことであり、直近5年間に限れば勝ち馬は全て5枠よりも内枠から出ている。外枠勢にとっては不利なデータが出現しているんだよな。

今年は京都開催になるためどこまで該当するかはさておき、スピード自慢のマイラーが集結しがちな牡馬の朝日杯FSってのは、ある程度道中でロスを防ぐ立ち回りが必要なレースと言えるんだよな。

更に近年は馬場管理の技術も向上しているため、開催後半になっても悪くない馬場コンディションで競馬ができるシーンが増えている。そういった複数の要因が重なって、内枠有利の傾向となっているんじゃないかな。

繰り返しになるが、今年の朝日杯は京都開催。ロングラン開催の終盤とあって、例年と比較しても明らかに馬場には傷みが生じている。例年通りの傾向で決まらない可能性はあるものの、普段の朝日杯では内枠勢の好走が多いことは頭の片隅に入れておきたい。


では、このレースで好枠を引き当てたと言えるのはどの馬か?

②アドマイヤズーム
「鬼に金棒、川田に内枠」

アドマイヤズームは新馬戦(10/5京都5R)から一貫して川田将雅が騎乗している。その初戦こそ直線で上手く反応できずに敗れてしまったが、2戦目であった前走(11/10京都3R)では、2番手追走から抜け出す優等生のような競馬で完勝。

明らかに一度実戦を使ったことでパフォーマンスが上がっていたし、何より川田が手の内に入れている印象が強いんだよな。

実際に関係者に話を聞いてみても……

やっぱり川田さんが続けて乗ってくれるってのは大きいですよね。2歳馬ってレースを使っていくごとにどんどんと変化していくところがあるし、それをしっかり実感してもらっているってのは大事なポイントだと思います。

しかも今回は内枠でしょう!上手く立ち回れる馬だし、“鬼に金棒、川田に内枠”って感じで大歓迎じゃないですか(笑)。器用な競馬ができるのは前走を見ての通りだし、この並びなら楽しみは大きいですよね。

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と、このジョッキーだからこそ内枠引きを喜んでいる感じだったな。レースとの相性を考えても内目の枠を引き当てたのはプラス材料だと思うし、G1の大舞台でもチャンスは十分と言えるだろう。

新聞には載らない関係者情報を公開

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最後に直前情報のチェックだ。CHECKMATEが日々入手している関西関係者とのパイプから、スポーツ紙や専門紙では公開されないような裏ネタや関係者の感触、さらには独自の分析を元に、有力馬を中心にお送りしていく。

②アドマイヤズーム
(友道/川田)

この秋はドウデュースが大活躍中の友道厩舎だが、やはり川田サイドとしてもこの厩舎に対する信頼度は高いね。「川田は札幌でニタモノドウシって馬を勝たせているのに、本番で乗ると決めたのは1勝馬のアドマイヤの方。それだけ期待しているのがわかるでしょ?」と関係者。

新馬戦(10/5京都5R)こそ勝ち切れなかったものの、デビュー3戦目となる今回は「G1に向けてもう一段階デキが上がってきていますね」と、ここに来て更なる良化が見込めるという話。走りのバランスはもちろん、気性的な面においても成長を果たしているとの報告も入っているだけに、これまで以上の走りを見せられそうだ。

③ランスオブカオス
(奥村豊/吉村)

新馬戦(12/1京都5R)を勝ってから中1週でのG1挑戦となるのだが、これに関しては「元々デビューする前から、新馬を勝ったらG1に行きましょうって話になっていたんですよね」と関係者。これは予定通りのローテだという。ただその新馬戦、勝つには勝ったものの、陣営とすれば困ったこともあったようで……。



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申し訳ないが、全員にお伝えできるのはココまで。その他の有力関西馬についてはCHECKMATEにアカウント登録(無料)をしてぜひチェックしてほしい。

各馬の関係者情報をコッソリと公開しているので、是非この先も読んでみてくれ!


そしてレース当日には
オレの最終結論(予想印)を全て余すことなく公開しよう!

「ルメールって朝日杯はダメなのか」

「でも、どんな馬券を買えばいいんだ?」


と考えている方は多いことでしょう。

では、何を買う?
頼れる本物の情報と分析を、オレは持っているぞ!

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この秋はエリザベス女王杯にて、単勝12番人気の大穴であった◎ラヴェルから馬連&3連複のダブル万馬券を含めた的中をお届けしたぞ!

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更にジャパンカップでは、単勝8番人気の◎シンエンペラーを本命に抜擢した上で、単勝7番人気の▲ドゥレッツァを含む◎○▲での決着!

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朝日杯フューチュリティステークスの最終結論(予想印)はレース当日に無料公開するぞ!

◎本命馬から、不動の○対抗馬、そして絡めば高配当が期待できる大穴馬までコッソリお教えするからな。この先の重賞も一緒に獲って喜びを分かち合おう!


山川レオ

重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流

1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。

なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。

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