
挨拶もそこそこに……。
さすがにもう、皆様もご存知かもしれないが、14時過ぎに入ってきた有馬記念に関するニュースをお伝えしたい。
2024年の有馬記念、断然人気が濃厚だったドウデュースが出走取消となった。
今日になって歩様の乱れが顕在化し、オーナーサイドと調教師の協議の下、回避という選択になった。

2024年・天皇賞(秋)にて
こういう言い方をするのはちょっと不謹慎かもしれないが、我々は有馬記念ウィークだというのに『ドウデュースの中間についてあまり多くは触れてこなかった』というところと、
昨日随所で言ったように“本当に良い枠を引いたとは限らないぞ”という部分で、なんとなくお察しいただけたらと思う。
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改めて思うのは、現代競馬で秋古馬3戦(天皇賞秋・ジャパンC・有馬記念)を良い状態で走らせ続けることが、どれだけ厳しい道のりかということ。
そして、つくづく、馬は難しいな。
だからこそ競馬は奥深いと言えるし、当事者が知恵を絞って馬づくりを頑張っている。その姿を間近で見られることへのありがたみが日々大きくなるんだけどね。

2024年・ジャパンCにて
栗東でずっとドウデュースを見てきた立場であり、お世話になってきた我々としても本当に残念でならない。
けれども、これは馬やファンのことを思うと“英断”だと思うよ。
人間でもあることだと思うけど、日頃から疲れや身体への違和感を抱えながら過ごしていても、それがハッキリと症状として出ないまま騙し騙し付き合っているというケースは多い。
それが今日になって、馬に何かしらの違和感が出たんだろう。ひょっとするとその違和感は本当に些細なモノだったかもしれない。実際、今朝もコースに出て15-15程度の時計を乗っているワケだからね。
そういう状況なら無理して使えた可能性だってあると思うし、これまでの競馬の歴史上“そのまま内情が外に出ないままレースに出走していたケース”も多々あるだろう。
▼今週もこんなことがあった
週中にとあるスポーツ紙記事がすぐに消えたという話もCHECKMATEではした通り(※これはドウデュースの話ではないが)、競馬村では表に出てこない話が山ほどある。
そんな中で、ドウデュース陣営が馬を、ファンを思って取消の判断を下したワケだから。この判断を受け入れるしかないし、しっかり受け止めよう。

2022年・日本ダービーにて
その上で……ドウデュースの取消は残念だけれども、我々そして競馬ファンの皆様には馬券を楽しむ権利がある。
こうなった以上、有馬記念はさらに面白い馬券になったと言ってもイイだろう。
『仮にドウデュースが出走してきて、100%と言わずともある程度のデキで出走してきても、むしろコッチが面白い』と思っていた我々の狙い馬にとっては“大きなライバルが減った”とも言えるワケだからな。
◎シンエンペラー(ジャパンC・8番人気)とか、◎ラヴェル(エリ女・12番人気)とか……それこそG1じゃないけど◎ピューロマジック(葵S・8番人気)とか。CHECKMATEらしさを貫き通す最終結論をお届けする所存。レース当日までしっかり練ります。

2024年・ジャパンCのゴール前
ドウデュースとの思い出は沢山ある。それらを振り返るのはまた今度にしよう。
ひとまず、大事に至らずに次の仕事に向かうであろうドウデュースと関係者に心からの経緯と「お疲れさま」の言葉を送りたいと思います。

山川レオ
重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流
1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。
なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。