
関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。皆さん、元気に馬券やってるかな!

さあ、2025年もG1レースが始まるぞ!今週はダートG1のフェブラリーステークスだ!
しかし、2月にサウジカップ(G1)が行われるようになってからというもの、ダートの一流ホースはみなサウジへ行ってしまうようになったな。今年もフォーエバーヤングやウィルソンテソーロ、ウシュバテソーロといった組は日本ではなく、サウジアラビアのG1へと出走。
それに伴い、日本のジョッキーたちも大挙サウジへと遠征してしまう。ルメールや川田、坂井瑠星といった上位騎手たちが不在の中で行われるG1となった。
さて、その今年のフェブラリーSで人気を集めそうなのが、関東馬のコスタノヴァである。

前哨戦である根岸Sを勝って重賞初制覇。当初はフェブラリーSへの転戦は流動的だったのだが、最終的には中2週での続戦を決断してきた。
フェブラリーSの舞台である東京競馬場で5戦5勝。重賞も勝っているようにコース適性が高いことは間違いないのだが……深堀りすればするほど、コスタノヴァにとってフェブラリーSというレースは不安要素の方が多いように見えるんだよ。
まずはこの点からしっかりとチェックしていこうじゃないか!
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|
1 | エンペラーワケア | 牡5 | 58.0 | 横山武 | 杉山晴 |
2 | タガノビューティー | 牡8 | 58.0 | 石橋脩 | 西園正 |
3 | ミトノオー | 牡5 | 58.0 | 田辺 | 牧 |
4 | ウィリアムバローズ | 牡7 | 58.0 | 岩田望 | 上村 |
5 | アーテルアストレア | 牝6 | 56.0 | 横山典 | 橋口慎 |
6 | メイショウハリオ | 牡8 | 58.0 | 浜中 | 岡田 |
7 | サンデーファンデー | 牡5 | 58.0 | 鮫島駿 | 音無 |
8 | ドゥラエレーデ | 牡5 | 58.0 | 横山和 | 池添学 |
9 | コスタノヴァ | 牡5 | 58.0 | キング | 木村 |
10 | アンモシエラ | 牝4 | 56.0 | 吉田豊 | 松永幹 |
11 | ペプチドナイル | 牡7 | 58.0 | 藤岡佑 | 武英 |
12 | サンライズジパング | 牡4 | 58.0 | 幸 | 音無 |
13 | デルマソトガケ | 牡5 | 58.0 | 松若 | 音無 |
14 | ミッキーファイト | 牡4 | 58.0 | 戸崎圭 | 田中博 |
15 | ガイアフォース | 牡6 | 58.0 | 長岡 | 杉山晴 |
16 | ヘリオス | セ9 | 58.0 | 原 | 工藤真 |
コスタノヴァがヤバイ!?
不安要素を一気にチェック!

まずは大前提として、コスタノヴァのプロフィールをおさらいしたい。
生年月日 | 2020年4月3日 |
---|---|
性齢 | 牡5 |
毛色 | 鹿毛 |
父 | ロードカナロア |
母 | カラフルブラッサム |
母父 | ハーツクライ |
調教師 | 木村哲也 |
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | 吉田勝己 |
通算成績 | 9戦6勝[6-1-0-2] |
ノーザンファームの生産馬であり、オーナーの名義は吉田勝己氏(ノーザンファーム代表)。
ただしこれは代表が1人で所有している訳ではなく、複数の馬主が共有する“オーナーズ”という形を取っている。似て非なるものだが、形態としては一口クラブに近いな。
ノーザン生産かつ美浦・木村厩舎所属というのは、イクイノックスやレガレイラらと同じ。もちろん外厩施設はノーザンファーム天栄をメインに使用している。
皆様もよくご存知であると思うが、現代競馬においてノーザンファームは圧倒的な成績を残している。
昨年の中央競馬では平地のG1レースが24鞍行われたが、ノーザンファーム生産馬は11勝・2着14回。次に良績を残している社台ファームが5勝・2着1回という結果であることを考えると、現在は“ノーザンファーム一強”としか表現しようがない状況だ。
しかし!実はこのフェブラリーSというレースにおいては話が違う。過去10年のノーザンファーム生産馬の成績をチェックすると……
※過去10年
[1-2-1-8/12]
勝 率:8.3%
連対率:25.0%
複勝率:33.3%
なんと過去10年でたったの1勝。勝率は8.3%しかないし、そもそも10年間でわずかに12頭しか出走していないのだ。
実はこの10年間で12頭という数字は、過去10年の平地中央G1において最下位である。なにせ日本ダービーには87頭、有馬記念に81頭のノーザンファーム生産馬が出走しているのだから、その少なさは異例。
言い換えれば『ノーザンファームが重視していないG1レース』と言えるよな。
その裏付けとなるのが“乗り替わり”である。
この記事が公開されたフェブラリーS・1週前の木曜日の時点で、まだコスタノヴァに騎乗するジョッキーが発表されていないのだ。
そもそも根岸Sで本馬を勝利に導いた横山武史は、その根岸Sの前からフェブラリーSでエンペラーワケアに騎乗することが決定していた。つまるところが『継続騎乗が不可能な状況』で出走していたんだよな。
これ『本当はフェブラリーに使わない予定だったのか?』と疑問に思うところだろ。
そして、やはりG1で乗り替わりになってしまうのは“痛い”。実際に過去のフェブラリーSを見てみると……
※過去10年
・継続騎乗
[7-5-6-73] 勝率7.7%
・乗り替わり
[3-5-4-55] 勝率4.5%
と、継続騎乗の馬に比べて成績は見劣ってしまう。うーん、ただでさえこのレースで結果が出ていないノーザンファームの馬にもかかわらず、乗り替わりというマイナス要素まで絡んでしまうと不安が大きいよな。
他にも『前走・根岸SからフェブラリーSで好走してきた馬は、必ずオープンクラス以上の1600m戦を経験している(※過去10年)』というデータがあるが、オープン昇級後の2戦が1400m→1200m→1400mのコスタノヴァは、これも該当していなかったりする。
複数の不安データが存在する今回、コスタノヴァはこの逆風を乗り越えることができるのか!?枠順や関係者情報なんかも加味して、しっかりと見極めていきたいな。
芝スタートの影響が?
フェブラリーSの枠順が確定したぞ!キングが騎乗するコスタノヴァは5枠9番、横山武が騎乗するエンペラーワケアは1枠1番に入った。
さて、まずはフェブラリーSにおける枠順の傾向をチェックしていこう。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 0- 0-19/19 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
2枠 | 3- 0- 2-14/19 | 15.8% | 15.8% | 26.3% |
3枠 | 1- 1- 2-16/20 | 5.0% | 10.0% | 20.0% |
4枠 | 2- 2- 2-14/20 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
5枠 | 1- 2- 3-14/20 | 5.0% | 15.0% | 30.0% |
6枠 | 2- 0- 1-17/20 | 10.0% | 10.0% | 15.0% |
7枠 | 1- 2- 0-17/20 | 5.0% | 15.0% | 15.0% |
8枠 | 0- 3- 0-17/20 | 0.0% | 15.0% | 15.0% |
1枠は一度も馬券圏内に来ていないのが目立つな。これは東京ダ1600mのコースレイアウトが大きく影響していそうだぞ。
東京ダ1600mは芝スタートのダートコースになる。スタート地点からダートに切り替わるまでの距離は、外枠の方が芝の距離が長いんだ。
芝はダートに比べて加速がつきやすい。そのため、芝を長く走れる外枠の馬がスピードに乗せやすく、ポジション争いで優位に立ちやすいんだ。
内枠の馬は馬群に揉まれるポジションになりやすいため、1枠が一度も馬券圏内に来ていないのだろう。
過去10年の東京ダ1600mも合わせて確認していくと、
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 89- 97- 86-1549/1821 | 4.9% | 10.2% | 14.9% |
2枠 | 116- 115- 130-1559/1920 | 6.0% | 12.0% | 18.8% |
3枠 | 126- 112- 127-1645/2010 | 6.3% | 11.8% | 18.2% |
4枠 | 135- 123- 137-1692/2087 | 6.5% | 12.4% | 18.9% |
5枠 | 139- 155- 144-1695/2133 | 6.5% | 13.8% | 20.5% |
6枠 | 159- 162- 166-1686/2173 | 7.3% | 14.8% | 22.4% |
7枠 | 165- 168- 137-1732/2202 | 7.5% | 15.1% | 21.3% |
8枠 | 183- 178- 183-1657/2201 | 8.3% | 16.4% | 24.7% |
やはり「外枠>内枠」になっているな。全体で見ても1枠は不利なコースになっているから、馬券の選択には注意が必要になっているぞ!
さて、では今年のフェブラリーSで好枠をゲットしたのは……?
ペプチドナイルは6枠11番をゲット。2走前・マイルCS南部杯(10/14盛岡12R)では終始逃げたレモンポップの後ろに付けて3/4馬身差の2着。今回と同じワンターンの1600mで強い競馬をした。
前走・チャンピオンズC(12/1中京11R)では逃げたレモンポップを好位でマークする正攻法で、直線を2番手で進入したが、前と差が詰まらず、残り100m付近で後続に捕まり5着。
1800mよりもワンターンの1600mの方が高いパフォーマンスを発揮したと言えるだけに、東京ダ1600mの舞台に戻ってきたのはプラスだろう。
枠も外に入ったため、芝スタートで加速を付けながら、好位のポジションに付けられる競馬をしやすい絶好枠だと思うんだ。
フェブラリーSの連覇に期待ができるぞ!
実際に関係者に話を聞いてみても……
今は馬群の中でも立ち回れるタイプだけど、基本的にはプレッシャーを受けることなくスムーズな競馬ができたほうが良いからね。この枠なら去年(9番枠)みたいな競馬ができそうだ。
チャンピオンズカップの競馬を見ても、今は1800mよりマイルの方が合っている。トップクラスのダート馬が不在のメンバー構成になる訳だし、このチャンスをなんとか活かしたいよ。

と関係者は話していたな。昨年よりも外目の枠を引き当てただけに、その昨年以上にスムーズな立ち回りができそうなところ。レースぶりも含めて注目したいな。
新聞には載らない関係者情報を公開

最後に直前情報のチェックだ。CHECKMATEが日々入手している関西関係者とのパイプから、スポーツ紙や専門紙では公開されないような裏ネタや関係者の感触、さらには独自の分析を元に、有力馬を中心にお送りしていく。
(杉山晴/横山武)
「まあ、たしかに枠はどこでも良いって言ってきたんだけどさ……」と関係者は苦笑い。1枠1番という極端な枠順となってしまった点については、さすがに気にしていたようだな。器用なタイプで馬群も捌けるタイプだけに、大きなマイナスにはならなさそうだが。
ただ、馬の状態に関しては気になる材料が少ないとのこと。「昔はレースを使う毎に獣医さんに診てもらって、治療をして……という作業が必要な馬だったんだけど、今はそれが必要ない。馬体が増えているのは筋肉が増えているからだし、更に充実してきた感じがあるよ」と厩舎サイド。あとは上手く捌けるかどうかだろう。
(橋口慎/横山典)
主戦の菱田裕二が騎乗停止処分を受けてしまったため、今回は横山典弘との新コンビ。中間の調教には騎乗していないものの、何やら週中に決起集会のようなものも行っていたみたいだし、そもそも橋口慎介厩舎の馬への騎乗機会も多いジョッキー。意思の疎通はしっかりと取れているはず。今回がラストランとなるのだが

申し訳ないが、全員にお伝えできるのはココまで。その他の有力関西馬についてはCHECKMATEにアカウント登録(無料)をしてぜひチェックしてほしい。
各馬の関係者情報をコッソリと公開しているので、是非この先も読んでみてくれ!
そしてレース当日には
オレの最終結論(予想印)を全て余すことなく公開しよう!
「コスタノヴァ危ないってマジ!?」
「しかし、どんな馬券を買えばいいんだろう?」
と考えている方は多いことでしょう。
では、何を買う?
頼れる本物の情報と分析を、オレは持っているぞ!

昨秋はエリザベス女王杯にて、単勝12番人気の大穴であった◎ラヴェルから馬連&3連複のダブル万馬券を含めた的中をお届けしたぞ!


更にジャパンカップでは、単勝8番人気の◎シンエンペラーを本命に抜擢した上で、単勝7番人気の▲ドゥレッツァを含む◎○▲での決着!
そして暮れの大一番の有馬記念まで、しっかり獲り切ることができた。



フェブラリーステークスの最終結論(予想印)はレース当日に無料公開するぞ!
◎本命馬から、不動の○対抗馬、そして絡めば高配当が期待できる大穴馬までコッソリお教えするからな。この先の重賞も一緒に獲って喜びを分かち合おう!

山川レオ
重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流
1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。
なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。