
関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。皆さん、元気に馬券やってるかな!

今週から皐月賞トライアルがスタート。まず中山で行われるのが弥生賞ディープインパクト記念である。長いから、今後は弥生賞と呼ぶぞ。
弥生賞と言えば、皐月賞トライアルとしてはかなり“王道”と言える路線だったな。ディープインパクト、アグネスタキオン、ヴィクトワールピサなんかは連勝。弥生賞を勝っていない馬の中でも、セイウンスカイやエアシャカールなんかは本番でしっかりと巻き返して戴冠を果たしている。
ただ……ここ最近はかなり変化が生じているよな。2月の共同通信杯を使うパターンだったり、そもそも3歳シーズンに一度も出走することなく皐月賞へ直行するというパターンなんかが多くなってきている。今年の皐月賞もこういったローテの馬が複数出走を予定している。
本番との関連性が薄くなってきたのは確固たる理由があるんだが、実はその理由を考えると、今年人気を集めそうなルメール×ヴィンセンシオって“弥生賞向きじゃない”可能性があるんだよな!
まずはこの弥生賞というレースのことを、皐月賞と比べながらしっかりとチェックしていこう!
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|
1 | レディネス | 牡3 | 57.0 | 横山典 | 昆貢 |
2 | ナグルファル | 牡3 | 57.0 | 川田将 | 杉山晴 |
3 | ヴィンセンシオ | 牡3 | 57.0 | Cルメ | 森一誠 |
4 | ベストシーン | 牡3 | 57.0 | 田辺裕 | 手塚貴 |
5 | ブラックジェダイト | 牡3 | 57.0 | 佐々木 | 大竹正 |
6 | ジュタ | 牡3 | 57.0 | 丹内祐 | 矢作芳 |
7 | アロヒアリイ | 牡3 | 57.0 | 横山和 | 田中博 |
8 | ファウストラーゼン | 牡3 | 57.0 | 杉原誠 | 西村真 |
9 | アスクシュタイン | 牡3 | 57.0 | 横山武 | 藤原英 |
10 | ロードガレリア | 牡3 | 57.0 | 戸崎圭 | 藤岡健 |
11 | ミュージアムマイル | 牡3 | 57.0 | 幸英明 | 高柳大 |
12 | クラウディアイ | 牡3 | 57.0 | 鮫島克 | 橋口慎 |
13 | ガンバルマン | 牡3 | 57.0 | 原優介 | 萱野浩 |
14 | マイネルゼウス | 牡3 | 57.0 | 津村明 | 奥村武 |
ルメール×ヴィンセンシオは
弥生賞向きではない!?
弥生賞の舞台は皐月賞と同じ中山芝2000mである。本番と同じ舞台なのだからこのレースで結果を出せば、本番でも有望になるのは当然の流れだろう。
しかしながら現代競馬では『弥生賞に出走したら皐月賞は勝てない』という流れになってしまっている。以下のデータをご覧いただければ、一目瞭然だ。
※直近10年分
0- 5- 2-32/39
勝 率0.0%
連対率12.8%
複勝率17.9%
2010年に弥生賞→皐月賞をヴィクトワールピサが連勝して以来、弥生賞組は現在14年連続で皐月賞を勝っていない。昨年はコスモキュランダが2着に好走したものの、全体で見れば連対率はたったの12%程度。一言で“低調”な成績だよな。
近年はそもそも弥生賞組が皐月賞で低調というのが世間にも知れ渡ってきており、皐月賞で上位人気に推されるケースも少なくなってきていたりもするが……
なぜ弥生賞組が皐月賞で結果が出ていないかをチェックしないといけないな。
ズバリ言うと『弥生賞と皐月賞は完全に別物』なんだよ。
いずれも中山芝2000mで行われる重賞競走なのだが、前哨戦とG1本番では各陣営の意識は全く違う。前哨戦である弥生賞はペースが落ち着きがちだが、G1の皐月賞は各馬がガンガン飛ばしてハイペースになる。
これを見ると一目瞭然だぞ。
弥生賞 | 皐月賞 | |
---|---|---|
2024年 | 60.4秒 | 57.5秒 |
2023年 | 61.0秒 | 58.5秒 |
2022年 | 61.1秒 | 60.2秒 |
2021年 | 62.6秒 | 60.3秒 |
2020年 | 61.1秒 | 59.8秒 |
2019年 | 61.8秒 | 59.1秒 |
2018年 | 61.5秒 | 59.2秒 |
2017年 | 63.2秒 | 59.0秒 |
2016年 | 59.5秒 | 58.4秒 |
2015年 | 61.3秒 | 59.2秒 |
平均 | 61.4秒 | 59.1秒 |
このように、両レースの前半ラップは平均で2秒の差が出るんだ。
つまり、弥生賞は基本的にスローペースになりがちということ。この点を押さえておけば、弥生賞ではスローが得意な馬や、ある程度前目の位置が取れる馬を重視すべきというところにも繋がってくる。
……と、ここで見ておきたいのがルメールが騎乗予定である関東馬・ヴィンセンシオに関してである。
ヴィンセンシオは同じ中山芝2000m戦で行われた葉牡丹賞を制しているのだが、その葉牡丹賞の前半1000mの通過ラップは59秒4。これは、過去に中山芝2000mで行われた2歳戦における史上2位のハイペースだったんだ。ちなみに史上最速は59秒3なので、ほぼ遜色ない強烈なハイペースだったということ。
この競馬、ペースが流れやすい皐月賞においてはプラスに出るかもしれないが、スローになりがちな弥生賞とはあまりリンクしないかもしれないよな?
同じコースでレコード勝ちをしており、ルメール騎乗のノーザンファーム生産馬となれば、上位人気を集めるには必至と言える状況。その人気程信頼できる馬どうかは怪しいところだろう。
競馬がしやすい外枠の方が好成績
弥生賞の枠順が確定したぞ!幸が騎乗するミュージアムマイルは7枠11番、ルメールが騎乗するヴィンセンシオは3枠3番に入った。
さて、まずは弥生賞における枠順の傾向をチェックしていこう。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 0- 0- 9/10 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
2枠 | 0- 0- 3- 7/10 | 0.0% | 0.0% | 30.0% |
3枠 | 0- 0- 1- 9/10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
4枠 | 2- 1- 2- 5/10 | 20.0% | 30.0% | 50.0% |
5枠 | 0- 3- 0- 9/12 | 0.0% | 25.0% | 25.0% |
6枠 | 2- 1- 1-12/16 | 12.5% | 18.8% | 25.0% |
7枠 | 0- 4- 2-14/20 | 0.0% | 20.0% | 30.0% |
8枠 | 5- 1- 1-13/20 | 25.0% | 30.0% | 35.0% |
弥生賞は過去10年で最多出走頭数が12頭と少頭数が定番のレース。14頭も揃うのは2013年以来で、かなり珍しいことなんだ。弥生賞のペースが落ち着きやすいのは、頭数が大きく関係していると言っても過言ではないね。
だから今回は、14頭立てで行われた中山芝2000mの枠順別成績も見てみよう。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 0- 0-14/15 | 6.7% | 6.7% | 6.7% |
2枠 | 2- 0- 0-13/15 | 13.3% | 13.3% | 13.3% |
3枠 | 1- 1- 2-26/30 | 3.3% | 6.7% | 13.3% |
4枠 | 1- 3- 1-25/30 | 3.3% | 13.3% | 16.7% |
5枠 | 1- 3- 0-26/30 | 3.3% | 13.3% | 13.3% |
6枠 | 4- 4- 4-18/30 | 13.3% | 26.7% | 40.0% |
7枠 | 3- 1- 5-21/30 | 10.0% | 13.3% | 30.0% |
8枠 | 2- 3- 3-22/30 | 6.7% | 16.7% | 26.7% |
少頭数が定番の弥生賞のデータとそこまで差はないな。中山芝2000mという舞台は、最初の1コーナーまでに約405m(Aコース)という距離があるから、そこまで内外の有利不利がないから、仮にフルゲートだとしてもそこまで大きな差はないんだ。
ただ先週の中山芝を見る限り、開幕週らしく前にいる馬の活躍が目立っていた。今年はマクってきそうなファウストラーゼンなんかもいる顔ぶれだから、尚更、自分のタイミングで仕掛けられるやや外めのポジション、つまり外枠ってのはそんな悪い枠じゃないと思うぞ!
さて、では今年の弥生賞で好枠をゲットしたのは・・・・・・・?
ミュージアムマイルは7枠11番をゲット。前走は芝2000mから400mの距離短縮に加え、出遅れもあって厳しい展開だったが、道中うまく押し上げて2着を確保。負けて強しの競馬だった。
あのスタートの遅さを考えると、やはりこれくらいの距離が合うだろう。しかも外めの枠なら、リカバリーも利きやすく、乗りやすいはずだ。
実際に関係者に話を聞いてみても・・・・・・・
中間はゲート練習を積んで対策はしているが、本番は何があるか分からない。内枠で包まれると良くないが、この馬の操縦性の高さを考えると、外枠のほうが競馬はしやすいだろう。
鞍上の幸も中間の稽古で感触をつかんでいたし、嬉しい手戻りのここは力が入っているよ

と、関係者は話していたな。この枠なら、どんな展開になっても対応できるはず。大崩れするシーンは想像しにくいんじゃないか。
新聞には載らない関係者情報を公開

最後に直前情報のチェックだ。CHECKMATEが日々入手している関西関係者とのパイプから、スポーツ紙や専門紙では公開されないような裏ネタや関係者の感触、さらには独自の分析を元に、有力馬を中心にお送りしていく。
(矢作/丹内)
500キロ近い大型馬で、前走は時期的なものもあり、意識的に絞った調整だった。今回は逆に、馬体を意識的に増やしているという。馬格の割に意外と飼い葉をガツガツ食べるタイプではなく、厩舎も工夫を凝らした結果、徐々に飼い食いの悪さは解消されてきたようだ。
本格化はまだ先になりそうだけど、関係者は「皐月賞には出したいから、最低でも3着。権利ぐらいは取ってほしいな」と意欲を見せていたし、前走も着差は僅かだけど、馬場の悪い内目の馬場を走って押し切ったんだから、やっぱり力があるよ。
鞍上は坂井瑠星が負傷のため、丹内祐次に急遽乗り替わり。馬も溜めて脚を伸ばすよりも、早め早めの競馬で出し切る競馬の方が理想的なだけに、ローカルの小倉でリーディングを獲得するなど、積極的なこのジョッキーは合うんじゃないかな。
急遽の乗り替わりは、嫌なイメージを持つ人が多いかもしれないけど、乗る立場からすれば『プレッシャーなく乗れるし、先々も考えなくていいから楽だよ』というジョッキーが大半なんだ。それに乗り替わりが理由でオッズが上がって美味しくなることも多いから、馬券を買う側はむしろプラスに捉えていいと思うぞ。
(杉山晴/川田)
川田将雅には、3歳牡馬路線で3戦3勝のエリキングというお手馬がいる。蜜月関係にある中内田厩舎の管理馬だが、昨年12月に骨折が判明。ただ、軽度のもので全治3カ月との診断だったし、どうやら皐月賞には間に合う見込みとのこと。
ただ、鞍上サイドの評価は「値段(2億3100万円)ほどの馬じゃないよ」と、それほど高くないんだ。そのため「2戦2勝でまだ底を見せていない②ナグルファルの走り次第では

申し訳ないが、全員にお伝えできるのはココまで。その他の有力関西馬についてはCHECKMATEにアカウント登録(無料)をしてぜひチェックしてほしい。
各馬の関係者情報をコッソリと公開しているので、是非この先も読んでみてくれ!
そしてレース当日には
オレの最終結論(予想印)を全て余すことなく公開しよう!
「弥生賞は意外と荒れてるしなあ」
「でも、どんな馬券を買えばいいんだろう?」
と考えている方は多いことでしょう。
では、何を買う?
頼れる本物の情報と分析を、オレは持っているぞ!

昨秋はエリザベス女王杯にて、単勝12番人気の大穴であった◎ラヴェルから馬連&3連複のダブル万馬券を含めた的中をお届けしたぞ!


更にジャパンカップでは、単勝8番人気の◎シンエンペラーを本命に抜擢した上で、単勝7番人気の▲ドゥレッツァを含む◎○▲での決着!
そして暮れの大一番の有馬記念まで、しっかり獲り切ることができた。



弥生賞の最終結論(予想印)はレース当日に無料公開するぞ!
◎本命馬から、不動の○対抗馬、そして絡めば高配当が期待できる大穴馬までコッソリお教えするからな。この先の重賞も一緒に獲って喜びを分かち合おう!

山川レオ
重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流
1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。
なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。