個性派記者の本音トーク 山川

阪神大賞典2025予想 このレースには最強ポジションがある!

個性派記者の本音トーク 山川
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関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。皆さん、元気に馬券やってるかな!

今週はスタミナ自慢が揃う芝3000mの阪神大賞典が行われる。

昨年はテーオーロイヤルが、一昨年はジャスティンパレスがここを勝ってそのまま天皇賞春を制しており、3年前の勝ち馬ディープボンドは本番で2着、ここ3年は勝ち馬が全て本番で好走している重要なステップレースだ。

ただ、阪神大賞典は内回り、天皇賞春は外回りとコース形態が違ってくる。阪神大賞典は特に、阪神芝内回りらしいロングスパートが決まるコースでもある。そこら辺をじっくりとデータを見ながら確認していこう。




馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 調教師
1 ショウナンラプンタ 牡4 56.0 武豊 高野友
2 ヴェローチェエラ 牡4 56.0 川田将 須貝尚
3 リンフレスカンテ 牡7 57.0 松山弘 宮本博
4 コパノサントス 牡5 57.0 田口貫 梅田智
5 ブローザホーン 牡6 59.0 菅原明 吉岡辰
6 ゴールデンスナップ 牝5 55.0 浜中俊 田中克
7 マコトヴェリーキー 牡5 57.0 岩田望 上村洋
8 ウインエアフォルク 牡8 57.0 古川吉 根本康
9 サンライズアース 牡4 56.0 池添謙 石坂公
10 ワープスピード 牡6 57.0 横山和 高木登
11 ウィープディライト セ4 56.0 鮫島克 池添学

このコースの最強ポジション

阪神大賞典はある意味分かりやすいレースなんだ。それは見出しの通り、4角5番手以内につけるということ。

このデータを見れば、一目瞭然だぜ。



★阪神大賞典(過去10年)

・5番手以内
[10-8-6-37/61]
⇒過去10年で24頭が馬券圏内!

・6番手以下
[0-2-4-36/42]
→過去10年で6頭が馬券圏内…

実際、昨年の上位3頭を見てみると

24年阪神大賞典
1着テーオーロイヤル 3-3-3-3
2着ワープスピード 11-11-5-5
3着ブローザホーン 5-5-5-5

ものの見事に4角5番手以内の3頭で決まったんだ。逆に4角7番手のプリュムドールは4着と届かず、5着ゴールデンスナップは4角11番手。最後の直線は356.5mとそこまで長くないからこそ、4角ではある程度の位置にいないと勝負にならないんだ。

ちなみに、京都競馬場改修に伴い、21年天皇賞春~22菊花賞も阪神コースで行われたわけだけど

★阪神芝3000m以上のGI(21年~22年)

・5番手以内
[4-3-3-14/24]
⇒4戦で10頭が馬券圏内!

・6番手以下
[0-1-1-29/31]
→4戦で2頭が馬券圏内…

と、阪神大賞典と同じような結果になっているんだ。この4角5番手以内というデータは紛れもなく、阪神の長距離戦の特性と言えるな。

この点を意識して、枠順や関係者情報を確認していこうじゃないか。


自在性が問われる一戦だけに!

阪神大賞典の枠順が確定したぞ!武豊が騎乗するショウナンラプンタは1枠1番、横山和が騎乗するワープスピードは8枠10番に入った。

さて、まずは阪神大賞典における枠順の傾向をチェックしていこう。

■阪神大賞典・枠順別成績
※過去10年(2016年~2025年)
枠番 着別度数 勝率連対率複勝率
1枠 0- 1- 2- 7/100.0%10.0%30.0%
2枠 0- 1- 2- 8/110.0%9.1%27.3%
3枠 1- 1- 1- 9/128.3%16.7%25.0%
4枠 1- 1- 2-10/147.1%14.3%28.6%
5枠 1- 2- 1-10/147.1%21.4%28.6%
6枠 1- 3- 1-12/175.9%23.5%29.4%
7枠 2- 1- 1-16/2010.0%15.0%20.0%
8枠 4- 0- 0-16/2020.0%20.0%20.0%

実は過去10年で8枠が4勝しているように、外枠も悪くないレースなんだ。

まぁそもそも少頭数になりやすいレースだから、内枠と外枠の有利不利はそこまで大きくないんだけど、上記でも取り上げたように、4角5番手以内につける必要があるから、自分のタイミングで仕掛けられる外枠が好成績なのも納得だな。

同じ舞台(阪神芝3000m)で行われた21~22年の菊花賞

21年菊花賞
1着:2枠3番(タイトルホルダー)
2着:8枠18番(オーソクレース)
3着:7枠11番(ディヴァインラヴ)

22年菊花賞
1着:7枠14番(アスクビクターモア)
2着:2枠4番(ボルドグフーシュ)
3枠:8枠17番(ジャスティンパレス)

と馬券に絡んだ6頭中4頭が外枠だったんだ。これが本番の天皇賞・春(京都芝3200m)になると、全く別の傾向が浮かび上がってくるから、そこはまた、本番のお楽しみってことで。

では、今年の阪神大賞典で好枠をゲットしたのは……?

⑨サンライズアース
「内枠で包まれるのが一番最悪なパターン」

サンライズアースは7枠9番をゲット。日本ダービーでは前半17番手と後方待機策を取るも、向こう正面で一気に進出して2番手へ。そのまま4着に粘るスタミナ豊富なレースを見せてくれた。

それ以降は常に4角2番手以内でレースができており、今回の好走パターンにも合致する。さらに、当時の手綱を取っていた池添謙一が今回も騎乗。持ち味を生かした競馬になるはずだ。

格上挑戦の立場とはいえ、日本ダービー4着という実績はここでも見劣らないだろう。

実際に関係者に話を聞いてみても…・・・

スタートがそんなに速い馬じゃないし、内々で包まれて動くことが出来ないレースになることが一番最悪なパターン。この枠なら自分のリズムでポジションを確保できそうだよ。

それに最近は前進気性も出てきているからね。内枠で急かすと引っ掛かっちゃうかもしれないし、この外枠ならジワっと出して行けそうだよ。

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と関係者は話していたし、この枠からなら陣営が思い描く形に持ち込めそうだな。

新聞には載らない関係者情報を公開

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最後に直前情報のチェックだ。CHECKMATEが日々入手している関西関係者とのパイプから、スポーツ紙や専門紙では公開されないような裏ネタや関係者の感触、さらには独自の分析を元に、有力馬を中心にお送りしていく。

①ショウナンラプンタ
(高野/武豊)

デビューから9戦続けて騎乗していた鮫島克駿がまさかのクビ宣告。どうやら前走の2着に馬主サイドが納得いかなかったみたいで、レース後すぐに「代えてくれ!」とオーダーがあったらしいんだ。

その代打が盾漢・武豊。春・秋合わせて天皇賞を15回勝っているジョッキーを起用してきたんだから、本気で天皇賞・春を狙ってきているよな。ユタカさんも1週前の追い切りに騎乗し、好感触を掴んでいたぞ。

阪神コースは2戦2勝と相性が良いし、菊花賞4着からもスタミナは十分。乗り替わりで勝ちに来ているここは無様なレースにはならないんじゃないかな。

②ヴェローチェエラ
(須貝/川田)

日経新春杯は1番人気の支持を裏切る4着に敗れてしまったけど、実は「追い切りのやりすぎで、返し馬の時点で疲れが残っていた」と鞍上サイドがレース後に話していたんだ。

そこで今回は中間ソフトな調整で工夫しながらやっているんだよな。「消耗戦向きのタイプだし、長い距離は歓迎だよ。前走よりも状態が良いし、今度こそ決めたいね」と厩舎サイドも力が入っている。

鞍上の川田将雅も8戦中6戦騎乗と気に入っている一頭だし、自身が進言してソフトに仕上げてもらった今回は負けられない気持ちで乗ってくるんじゃないかな。

⑥ゴールデンスナップ
(田中克/浜中)

3戦連続3000m越えの舞台で好走しているように、牝馬の割にはスタミナが豊富で長丁場が合っている。

でも、戦ってきた相手というのが、3勝クラスのようなメンバーだし、ステイヤーズSに出ていたメンバーは、天皇賞・春に出てきたらお客さんのようなレベルだからね。一気のメンバー強化となるここは試金石となりそうだ。

ただそれは厩舎サイドも分かっているので「ハードにしっかり追って仕上げてきました。牝馬で長距離のレースを勝つことは簡単ではないけど、勝てるチャンスのある馬だと思う」とここに向けての仕上がりは申し分なく映るよ。

⑨サンライズアース
(石坂/池添)

8か月ぶりだった2走前は16着に大敗してしまったけど、この時は夏負けから肺炎になるなど、順調さを欠きながらの復帰戦だったんだ。

そこを叩いた前走でも厩舎サイドは「まだ良くなる余地を残している」とまだまだ本来のデキじゃなくて、正直、自己条件でもそこまで自信はなかったんだ。

それでも2着と格好をつける辺りは流石ダービー4着馬だよな。休み明けを2度使ってきた今回は流石に上昇カーブを描いているようで「やっと良い状態で送り出せる!」と厩舎サイドも満足の行く仕上がりで送り出していたぞ。

山川レオ

重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流

1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。

なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。

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