関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。皆さん、元気に馬券やってるかな!
今週は牝馬三冠目となる秋華賞が行われるな。
今年はスプリンターズSから2週間も間が空いたから、待ち遠しかった人も多かったんじゃないかな。
この秋華賞は、牝馬路線の大レースの中で唯一“トリッキーな内回りコース”で行われるんだよな。直線は328m。これまでのレースは直線勝負でなんとかなっただけに、明らかに求められる適性や戦い方の要求値が違うレースなんだ。
で、直線が短いコースとなると、逃げ馬や先行馬を買いたくならないか?しかし、これだけは覚えておいてほしい。
秋華賞で逃げ馬の単勝だけは買うんじゃないぞ!
まずは、この点から詳しく確認していこう。
| 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ダノンフェアレディ | 牝3 | 55.0 | 坂井瑠 | 橋口慎 |
| 2 | ルージュソリテール | 牝3 | 55.0 | 北村友 | 藤原英 |
| 3 | ジョスラン | 牝3 | 55.0 | 岩田望 | 鹿戸雄 |
| 4 | レーゼドラマ | 牝3 | 55.0 | 藤岡佑 | 辻野泰 |
| 5 | ブラウンラチェット | 牝3 | 55.0 | 池添謙 | 手塚貴 |
| 6 | ケリフレッドアスク | 牝3 | 55.0 | 西塚洸 | 藤原英 |
| 7 | クリノメイ | 牝3 | 55.0 | 酒井学 | 須貝尚 |
| 8 | テレサ | 牝3 | 55.0 | 松山弘 | 杉山晴 |
| 9 | マピュース | 牝3 | 55.0 | 横山武 | 和田勇 |
| 10 | エリカエクスプレス | 牝3 | 55.0 | 武豊 | 杉山晴 |
| 11 | エンブロイダリー | 牝3 | 55.0 | Cルメ | 森一誠 |
| 12 | ヴーレヴー | 牝3 | 55.0 | 菱田裕 | 武幸四 |
| 13 | セナスタイル | 牝3 | 55.0 | 岩田康 | 安田翔 |
| 14 | ビップデイジー | 牝3 | 55.0 | 西村淳 | 松下武 |
| 15 | インヴォーグ | 牝3 | 55.0 | 団野大 | 福永祐 |
| 16 | ランフォーヴァウ | 牝3 | 55.0 | 小崎綾 | 福永祐 |
| 17 | カムニャック | 牝3 | 55.0 | 川田将 | 友道康 |
| 18 | パラディレーヌ | 牝3 | 55.0 | 丹内祐 | 千田輝 |
逃げ馬の単勝だけは買うんじゃないぞ!
秋華賞の舞台である京都芝2000m。脚質的には“こういう”コースだよな。
| 脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 21- 14- 13- 66/ 114 | 18.4% | 30.7% | 42.1% |
| 先行 | 56- 47- 44- 242/ 389 | 14.4% | 26.5% | 37.8% |
| 中団 | 19- 39- 36- 301/ 395 | 4.8% | 14.7% | 23.8% |
| 後方 | 11- 9- 16- 312/ 348 | 3.2% | 5.7% | 10.3% |
| マクリ | 4- 2- 2- 17/ 25 | 16.0% | 24.0% | 32.0% |
前に行けば行くほど有利という傾向にあり、逃げ馬の勝率は18.4%、複勝率42.1%と優秀。やはり小回りコースということもあって、できるだけ前目につけるのが大事だというのが分かるだろう。
これを見て、
「じゃあ秋華賞は逃げ馬を狙おう!」
となるのも自然なんだが、それはNG。
2000年以降、京都芝2000mで行われた秋華賞の脚質別成績を見てみると......。
| 脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 0- 3- 1- 20/ 24 | 0.0% | 12.5% | 16.7% |
| 先行 | 6- 4- 4- 67/ 81 | 7.4% | 12.3% | 17.3% |
| 中団 | 16- 10- 17-139/182 | 8.8% | 14.3% | 23.6% |
| 後方 | 1- 6- 1-112/120 | 0.8% | 5.8% | 6.7% |
なんと、22回行われたうち、逃げ馬の勝利はゼロ。
というか、3着以内に入った馬もわずか4頭しかいない。そのうち2頭(08年プロヴィナージュ、12年ヴィルシーナ)は純粋な逃げではなかったことを踏まえると、ハナを切った馬の好走率は極めて低い。
では、なぜこうなるのか。
一つは、先ほども触れた通り、3歳牝馬戦線において小回りコースでの重賞経験が少ない点が影響しているだろう。
もう一つは『京都芝2000mが先行有利』ということを関係者もよく分かっているからだ。
G1というのは、誰もが喉から手が出るほど欲しいタイトル。しかも三冠がかかるレースともなれば、一生に一度しかチャレンジできない。
各騎手の気持ちが前に出れば、仕掛けも早くなりやすく、結果として厳しくなるのは逃げ・先行勢だ。
今年のメンバーを見ても、先行争いはそこまで激しくならないはず。となると、どうしても前に行く馬を買いたくなるかもしれないが......
とにかく、これまでの傾向を踏まえると、
「逃げ馬の単勝は買うな!」
これが、秋華賞を攻略するうえでの鉄則と言えるだろうな。
1枠2枠が不振な珍しいG1
秋華賞の枠順が確定したな。
オークス馬カムニャックは8枠17番に、桜花賞馬エンブロイダリーは6枠11番に入った。まずは、過去10年の枠順傾向を見てみよう。
| 枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 0- 0- 2-16/18 | 0.0% | 0.0% | 11.1% |
| 2枠 | 0- 1- 1-17/19 | 0.0% | 5.3% | 10.5% |
| 3枠 | 3- 0- 1-16/20 | 15.0% | 15.0% | 20.0% |
| 4枠 | 2- 4- 1-13/20 | 10.0% | 30.0% | 35.0% |
| 5枠 | 0- 1- 2-17/20 | 0.0% | 5.0% | 15.0% |
| 6枠 | 2- 2- 0-16/20 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
| 7枠 | 2- 2- 2-21/27 | 7.4% | 14.8% | 22.2% |
| 8枠 | 1- 0- 1-25/27 | 3.7% | 3.7% | 7.4% |
過去8回に絞ってはみたが、実は2000年以降の22回で枠順傾向を見ても、ほとんど同じ傾向が出ているんだ。
というのも、上のデータからも分かる通り、差し馬の台頭が多いレース。3~4角での動きも激しく、むしろ内枠は包まれて動けず、仕掛けが遅れるというケースも少なくない。
よって、枠順の有利不利は比較的フラット。むしろ、1・2枠がやや不利気味という珍しいレースでもあるんだ。
そう考えると、この馬の枠はちょうどいいところを引いたと言っていいだろう。
ローズS2着のテレサは4枠8番に入った。
この馬の持ち味は、末脚の持続力と、交わされそうになってからの勝負根性。出遅れて後ろからになったスイートピーSでは、その良さを活かせなかっただけに、6着という結果は度外視していいだろう。
2走前も、2着馬に交わされそうになったところで再加速。前走のローズSは、前にいた馬ほどラストで苦しくなる展開だったにもかかわらず、早めにカムニャックに交わされてからも踏ん張っての2着。負けて強しの内容で、勝ちに等しい走りだったと言える。
タイプ的にも、いかにも秋華賞という舞台が合いそうで、この真ん中の枠なら、展開に応じてどんな立ち回りもできる絶好枠。スイートピーSのことを考えれば、後入れの偶数枠というのも歓迎材料だ。
厩舎関係者も......
これまでは少頭数のレースが多くて押し出されるような競馬も続いていましたが、多頭数だった前走では、先を見据えてしっかりと馬の後ろで我慢させる競馬をさせて、収穫のあるレースができました。
短期放牧明けになりますが、前走よりも帰厩当初の息の入りも良かったですし、ゴールまで止まらずにしっかり走りきれる、気持ちの強い馬なので、その持ち味を活かすような競馬ができれば
と色気を持っていた。鞍上の松山も、杉山厩舎とのタッグで、三冠牝馬デアリングタクトを思い出していたし、いいイメージを持って臨むことができるんじゃないかな。
新聞には載らない関係者情報を公開
最後に直前情報のチェックだ。CHECKMATEが日々入手している関西関係者とのパイプから、スポーツ紙や専門紙では公開されないような裏ネタや関係者の感触、さらには独自の分析を元に、有力馬を中心にお送りしていく。
杉山晴紀/松山弘平
ローズS2着で優先出走権を手にした⑧テレサ。着差はあったけど、前が潰れる展開を先行して残ったのはこの馬だけだ。交わされてからも最後まで踏ん張った勝負根性は、内回りでタフな競馬になりやすい秋華賞でこそ光ると思う。
2頭出しとなる杉山晴紀厩舎も「こっちのほうがチャンスありそう」と言っていたし、色気があるのはやっぱりこの馬だ。大きく崩れたのは東京への長距離輸送や出遅れが響いた3走前のスイートピーSだけ。前走で控える競馬で結果が出たことを考えれば、ここも大きく崩れることはなさそうだな。
安田翔伍/岩田康誠
ローズS3着で優先出走権を手にした⑬セナスタイル。直線は最後方付近の馬群を縫うように伸びて、権利を確保。3着と4着では雲泥の差だったし、大きなクビ差だったよな。
展開が向いたとはいえ、後方からの伸びは一番目立っていた。スムーズに走れていれば2着もあったんじゃないかと思う。父は凱旋門賞馬ソットサス、母は秋華賞で2着だったG1馬ヌーヴォレコルト。原禮子オーナーも岩田康誠も思い入れは強い一頭だろうね。
厩舎サイドも「短期放牧を挟んだけど、前走より落ち着いて雰囲気が良い。前走は権利を取る競馬に徹して目論見通り3着。岩田さんも今度は勝つ競馬に徹してくれると思う」と色気を持っていたぞ。
申し訳ないが、全員にお伝えできるのはココまで。その他の有力関西馬についてはCHECKMATEにアカウント登録(無料)をしてぜひチェックしてほしい。
各馬の関係者情報をコッソリと公開しているので、是非この先も読んでみてくれ!
そしてレース当日には
オレの最終結論(予想印)を全て余すことなく公開しよう!
「逃げ馬は買っちゃダメなんだな」
「でも、どんな馬券を買えばいいんだろう?」
と考えている方は多いことでしょう。
では、何を買う?
頼れる本物の情報と分析を、オレは持っているぞ!
2025年も重賞で多数の万券的中を仕留めているぞ!




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山川レオ
重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流
1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。
なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。
