個性派記者の本音トーク 山川

秋華賞2025予想 逃げ馬の単勝だけは買うんじゃないぞ!

個性派記者の本音トーク 山川
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関西情報社CHECKMATEで重賞情報を担当する『山川』だ。皆さん、元気に馬券やってるかな!

今週は牝馬三冠目となる秋華賞が行われるな。

今年はスプリンターズSから2週間も間が空いたから、待ち遠しかった人も多かったんじゃないかな。

この秋華賞は、牝馬路線の大レースの中で唯一“トリッキーな内回りコース”で行われるんだよな。直線は328m。これまでのレースは直線勝負でなんとかなっただけに、明らかに求められる適性や戦い方の要求値が違うレースなんだ。

で、直線が短いコースとなると、逃げ馬や先行馬を買いたくならないか?しかし、これだけは覚えておいてほしい。

秋華賞で逃げ馬の単勝だけは買うんじゃないぞ!

まずは、この点から詳しく確認していこう。


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 調教師
1 ダノンフェアレディ 牝3 55.0 坂井瑠 橋口慎
2 ルージュソリテール 牝3 55.0 北村友 藤原英
3 ジョスラン 牝3 55.0 岩田望 鹿戸雄
4 レーゼドラマ 牝3 55.0 藤岡佑 辻野泰
5 ブラウンラチェット 牝3 55.0 池添謙 手塚貴
6 ケリフレッドアスク 牝3 55.0 西塚洸 藤原英
7 クリノメイ 牝3 55.0 酒井学 須貝尚
8 テレサ 牝3 55.0 松山弘 杉山晴
9 マピュース 牝3 55.0 横山武 和田勇
10 エリカエクスプレス 牝3 55.0 武豊 杉山晴
11 エンブロイダリー 牝3 55.0 Cルメ 森一誠
12 ヴーレヴー 牝3 55.0 菱田裕 武幸四
13 セナスタイル 牝3 55.0 岩田康 安田翔
14 ビップデイジー 牝3 55.0 西村淳 松下武
15 インヴォーグ 牝3 55.0 団野大 福永祐
16 ランフォーヴァウ 牝3 55.0 小崎綾 福永祐
17 カムニャック 牝3 55.0 川田将 友道康
18 パラディレーヌ 牝3 55.0 丹内祐 千田輝

逃げ馬の単勝だけは買うんじゃないぞ!

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秋華賞の舞台である京都芝2000m。脚質的には“こういう”コースだよな。


■京都芝2000m・脚質別成績
※リニューアル23年4月以降
脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 21- 14- 13- 66/ 114 18.4% 30.7% 42.1%
先行 56- 47- 44- 242/ 389 14.4% 26.5% 37.8%
中団 19- 39- 36- 301/ 395 4.8% 14.7% 23.8%
後方 11- 9- 16- 312/ 348 3.2% 5.7% 10.3%
マクリ 4- 2- 2- 17/ 25 16.0% 24.0% 32.0%

前に行けば行くほど有利という傾向にあり、逃げ馬の勝率は18.4%、複勝率42.1%と優秀。やはり小回りコースということもあって、できるだけ前目につけるのが大事だというのが分かるだろう。

これを見て、

「じゃあ秋華賞は逃げ馬を狙おう!」

となるのも自然なんだが、それはNG

2000年以降、京都芝2000mで行われた秋華賞の脚質別成績を見てみると......。

■秋華賞・脚質別成績
※2000年以降・京都開催のみ
脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0- 3- 1- 20/ 24 0.0% 12.5% 16.7%
先行 6- 4- 4- 67/ 81 7.4% 12.3% 17.3%
中団 16- 10- 17-139/182 8.8% 14.3% 23.6%
後方 1- 6- 1-112/120 0.8% 5.8% 6.7%

なんと、22回行われたうち、逃げ馬の勝利はゼロ

というか、3着以内に入った馬もわずか4頭しかいない。そのうち2頭(08年プロヴィナージュ、12年ヴィルシーナ)は純粋な逃げではなかったことを踏まえると、ハナを切った馬の好走率は極めて低い。

では、なぜこうなるのか。

一つは、先ほども触れた通り、3歳牝馬戦線において小回りコースでの重賞経験が少ない点が影響しているだろう。

もう一つは『京都芝2000mが先行有利』ということを関係者もよく分かっているからだ。

G1というのは、誰もが喉から手が出るほど欲しいタイトル。しかも三冠がかかるレースともなれば、一生に一度しかチャレンジできない。

各騎手の気持ちが前に出れば、仕掛けも早くなりやすく、結果として厳しくなるのは逃げ・先行勢だ。

今年のメンバーを見ても、先行争いはそこまで激しくならないはず。となると、どうしても前に行く馬を買いたくなるかもしれないが......

とにかく、これまでの傾向を踏まえると、

「逃げ馬の単勝は買うな!」

これが、秋華賞を攻略するうえでの鉄則と言えるだろうな。

1枠2枠が不振な珍しいG1

秋華賞の枠順が確定したな。

オークス馬カムニャックは8枠17番に、桜花賞馬エンブロイダリーは6枠11番に入った。まずは、過去10年の枠順傾向を見てみよう。

■秋華賞・枠順別成績
※過去10年で京都で行われた8回
枠順 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 0- 0- 2-16/180.0%0.0%11.1%
2枠 0- 1- 1-17/190.0%5.3%10.5%
3枠 3- 0- 1-16/2015.0%15.0%20.0%
4枠 2- 4- 1-13/2010.0%30.0%35.0%
5枠 0- 1- 2-17/200.0%5.0%15.0%
6枠 2- 2- 0-16/2010.0%20.0%20.0%
7枠 2- 2- 2-21/277.4%14.8%22.2%
8枠 1- 0- 1-25/273.7%3.7%7.4%

過去8回に絞ってはみたが、実は2000年以降の22回で枠順傾向を見ても、ほとんど同じ傾向が出ているんだ。

というのも、上のデータからも分かる通り、差し馬の台頭が多いレース。3~4角での動きも激しく、むしろ内枠は包まれて動けず、仕掛けが遅れるというケースも少なくない。

よって、枠順の有利不利は比較的フラット。むしろ、1・2枠がやや不利気味という珍しいレースでもあるんだ。

そう考えると、この馬の枠はちょうどいいところを引いたと言っていいだろう。

⑧テレサ
「持ち前の勝負根性を活かして」

ローズS2着のテレサは4枠8番に入った。

この馬の持ち味は、末脚の持続力と、交わされそうになってからの勝負根性。出遅れて後ろからになったスイートピーSでは、その良さを活かせなかっただけに、6着という結果は度外視していいだろう。

2走前も、2着馬に交わされそうになったところで再加速。前走のローズSは、前にいた馬ほどラストで苦しくなる展開だったにもかかわらず、早めにカムニャックに交わされてからも踏ん張っての2着。負けて強しの内容で、勝ちに等しい走りだったと言える。

タイプ的にも、いかにも秋華賞という舞台が合いそうで、この真ん中の枠なら、展開に応じてどんな立ち回りもできる絶好枠。スイートピーSのことを考えれば、後入れの偶数枠というのも歓迎材料だ。

厩舎関係者も......

これまでは少頭数のレースが多くて押し出されるような競馬も続いていましたが、多頭数だった前走では、先を見据えてしっかりと馬の後ろで我慢させる競馬をさせて、収穫のあるレースができました。

短期放牧明けになりますが、前走よりも帰厩当初の息の入りも良かったですし、ゴールまで止まらずにしっかり走りきれる、気持ちの強い馬なので、その持ち味を活かすような競馬ができれば

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と色気を持っていた。鞍上の松山も、杉山厩舎とのタッグで、三冠牝馬デアリングタクトを思い出していたし、いいイメージを持って臨むことができるんじゃないかな。

新聞には載らない関係者情報を公開

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最後に直前情報のチェックだ。CHECKMATEが日々入手している関西関係者とのパイプから、スポーツ紙や専門紙では公開されないような裏ネタや関係者の感触、さらには独自の分析を元に、有力馬を中心にお送りしていく。

⑧テレサ
杉山晴紀/松山弘平

ローズS2着で優先出走権を手にした⑧テレサ。着差はあったけど、前が潰れる展開を先行して残ったのはこの馬だけだ。交わされてからも最後まで踏ん張った勝負根性は、内回りでタフな競馬になりやすい秋華賞でこそ光ると思う。

2頭出しとなる杉山晴紀厩舎も「こっちのほうがチャンスありそう」と言っていたし、色気があるのはやっぱりこの馬だ。大きく崩れたのは東京への長距離輸送や出遅れが響いた3走前のスイートピーSだけ。前走で控える競馬で結果が出たことを考えれば、ここも大きく崩れることはなさそうだな。

⑬セナスタイル
安田翔伍/岩田康誠

ローズS3着で優先出走権を手にした⑬セナスタイル。直線は最後方付近の馬群を縫うように伸びて、権利を確保。3着と4着では雲泥の差だったし、大きなクビ差だったよな。

展開が向いたとはいえ、後方からの伸びは一番目立っていた。スムーズに走れていれば2着もあったんじゃないかと思う。父は凱旋門賞馬ソットサス、母は秋華賞で2着だったG1馬ヌーヴォレコルト原禮子オーナーも岩田康誠も思い入れは強い一頭だろうね。

厩舎サイドも「短期放牧を挟んだけど、前走より落ち着いて雰囲気が良い。前走は権利を取る競馬に徹して目論見通り3着。岩田さんも今度は勝つ競馬に徹してくれると思う」と色気を持っていたぞ。

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申し訳ないが、全員にお伝えできるのはココまで。その他の有力関西馬についてはCHECKMATEにアカウント登録(無料)をしてぜひチェックしてほしい。

各馬の関係者情報をコッソリと公開しているので、是非この先も読んでみてくれ!


そしてレース当日には
オレの最終結論(予想印)を全て余すことなく公開しよう!

「逃げ馬は買っちゃダメなんだな」

「でも、どんな馬券を買えばいいんだろう?」


と考えている方は多いことでしょう。

では、何を買う?
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山川レオ

重賞・GIはオレに任せろ
情報も分析もイケる二刀流

1週間で72(48)レースある中でも、特に重賞・GIレースに特化した情報収集・精査を得意とする情報網。常々「勝てるレースしか勝負しない」と公言しており、独自の情報ネットワークに加え、ラップ解析を中心とした徹底的なレース分析から的中馬券を量産している。

なお、「勝てるレースしか勝負しない」という姿勢は、競馬に加え他の公営ギャンブル、株、FXなどの投資から身に着けたという。

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