-
4/30(日)東京10R ブリリアントS
2023 -
馬連
1860円
3連複
1万3750円
3連単
6万4540円
「これは千載一遇のチャンスだろ!」と関係者内で異様な盛り上がりを見せているのが⑨ディクテオンだ。当たり障りのないコメントしか掲載されないような専門紙上では触れられていないが、現場の関係者はこのレースをオープン勝ちの大チャンスと考えているよう。
本馬は未勝利戦で勝ち上がれず、一度は地方・名古屋競馬へと転出した経歴の持ち主。その名古屋では強烈なインパクトを残す走りで連勝。CHECKMATE情報班は中央競馬のみならず地方競馬の関係者とも独自の繋がりを持っているが、現地関係者から「これは中央に戻っても絶対にやれる馬だから、しっかり見ていた方が良い」との報告が入っていた。
砂を被ると位置取りを下げてしまう気性面も影響し連戦連勝とは行かなかったものの、その現地関係者の話通り再転入後はオープンまで昇級。「ちょっとクセのある馬だから乗り慣れているジョッキーじゃないと上手く導けないところはあるんだけど、ハマった時の末脚は相当なものがあるからね」と関係者は話す。
特に前走・名古屋城Sの内容は秀逸だった。当時は4ハロン目からゴールまでのラップがほぼ変わらず、全く失速しないタイトな流れ。こういった展開になるとどうしても前に居る馬が有利となるが、ディクテオンは向正面最後方から4着まで追い上げたのだから驚き。「展開的に不利だったから馬券には絡めなかったけど、先行有利の中京であそこまで差し込めるんだからやっぱり脚力はすごいものがあるよね」と、現場の関係者も目を丸くする。
今回はこれまで4戦全てで馬券圏内に入っている通り、超好相性の東京ダート2100m戦。更に、オープン昇級後の着順が9、4着とあってハンデも55キロと軽量の部類に収まった。実際のところ、名古屋城Sを差す形で上位に入ったのはディクテオンとヴァンヤール(後にG3・2着)だけなのだから、重賞級のパフォーマンスと言っても過言ではないのだが、着順や着差といった額面上ではまだ“バレてない”ようだ。
オープンで通用のメドを立て、好相性の舞台で、なおかつ有利な斤量で出走可能。クセのある馬だけに騎乗経験のある菅原明騎手とのコンビもいい。陣営にとってもそうかもしれないが、馬券としても千載一遇の狙い時と言っていいかもしれない。
-
4/30(日)東京12R 4歳上2勝クラス
2023 -
馬連2点目
2180円
3連複
2480円
3連単
1万3530円
“上半期最後のチャンス”に向けてじっくりと準備してきたのがこの⑬ハイアムズビーチだ。ここは早くから狙ってきたレースかつ、後先を考えずに攻められる場面ということ。
加えて、鞍上の三浦皇成にとってみれば待望も待望の舞台という話もある。要は、各関係者にとって力の入る一戦。オレが実際に話を聞いている人達も、このレースに関してはかなりトーンが高まっていた。
何が“上半期最後”かというと、東京ダート1400mでの2勝クラスにおける牝馬限定戦。この東京開催はこの後6月末まで続くが、当舞台での牝馬限定戦は以降に一鞍も施行されない。まだ番組の発表されていない秋以降には行われるかもしれないが、それは10月以降の話。かなり先だ。
しかもハイアムズビーチは古馬になってから、必ず牝馬限定戦にこだわってきたという経緯がある。この番組編成の状況や本馬の使い方からして、この中間も当レース一本に定めて調整が進められてきたことは、容易く想像していただけるだろう。
そして何よりここは三浦にとってようやく1400m戦で騎乗が叶う機会でもある。前々から三浦は「1200はちょっと忙しい。本質的にはもう少し距離があった方が良い」という見立てでな。これまでに騎乗したのはいずれもダート1200m戦だったんだが、本人からしてみればベスト条件ではないところでしか乗れていなかったってわけ。
この日曜の東京はG1裏。この馬に多く乗っているルメールも不在ということで、ついに三浦がベストと考える舞台で手綱が執れる。「ダート短距離ならかなりのものがある」ってずっとべた褒めしていた好素材でもあるし、これは本人としては是が非でも勝たせたいところ。
-
4/30(日)東京3R 3歳未勝利
2023 -
馬連
1990円
3連複
1万6600円
3連単
4万7090円
中内田厩舎が関東遠征をする際に時々起用しているのが津村騎手。昨年から先週までの間に9鞍に騎乗している。
この④パワフルボンドは中内田厩舎が【勝負の関東遠征】を敢行してきたのだが、その鞍上には津村騎手……ではなく、同騎手と同じエージェントが担当している石川裕騎手が抜擢された。石川騎手は昨年から先週まで、1度たりとも中内田厩舎の管理馬に騎乗していない。
もちろんこれは明確な“意図”があっての采配だ。「ほら、津村って馬に対するアタリが柔らかいジョッキーでしょ。この馬はもっとガシガシ追ってくるようなジョッキーの方が合っている。石川はムーアみたいなヨーロピアンスタイルで追うタイプだから、いかにも手が合うと思うんだよ」というのが関係者の話。
これだけでも陣営に力が入っているのは明らかだが、当レースに関しては関係者内で出回る想定メンバー表に名前が載らないよう、マスコミ各社へ口封じをしていたという裏事情も存在する。確実にこのレースへ出走するためにも手を打っているあたり、やはりここは本気度が高い一戦。
-
4/23(日)東京3R 3歳未勝利
2023 -
馬連
1万2770円
栗東生まれ栗東育ちのベテラン記者
ビックボス堀江
『ワンコイン投資馬券』の方では日曜東京1Rに出走するスーパーファルクスという馬を推奨させてもらっているが、それと同じく武英智厩舎がセットで東京に送り込む、3Rの⑦エールレヴリーにも関係者は色気を持っているようや。
前走がこの馬にとってのデビュー戦で結果は10着。ただ、序盤はレースに戸惑い後方追走という形になってしまったことを思えば、後半は悪くない走りをしとった。実戦を経験したことで中間の上積みも大きいみたいで、調教の内容も良くなっとるよ。
それから、今回は最終的に相手関係を見て『勝負の東京遠征』になったワケやけど、厩舎サイドから「実は、最初は京都でルメールに頼んでいたんです。結局、東京の方が戦いやすいと思って予定を変えたんですけどね」という面白い裏話も聞いてるんよ。つまり、名手に頼んでも恥ずかしくない……という自信があったっちゅうことやな。
元々、初戦の時も厩舎のジャッジは悪くなかったのが、今回はあらゆる面でトーンが上向いている。ガラリ一変に期待してみようや。
-
4/22(土)福島2R 3歳未勝利
2023 -
馬連
660円
3連複
5210円
3連単
2万0330円
「これは福島向きだと思っていたんです。使えてよかったですよ」と、出走が決まり某関係者が安堵の表情を浮かべていたのが⑩クリノエンジェル。
芝・短距離の未勝利戦はレース数がそう多くないため出走希望馬が集まりがちとあって、まずは希望通りに出走できるかが一つ目の関門だった。
適性の高さを感じている条件へと出走が叶っただけに、関係者のトーンは高まっている。「ゲートさえ決まればまず前に行けるぐらいの馬だし、小回りで直線の短い福島はビンゴだと思っていてね。次の新潟だと直線もそこそこ長いし、京都だと主場でメンバーも揃う。そういう意味で狙うならこの条件じゃないか」と、とにかく饒舌に話してくれた。
前走2/11小倉6Rは、降雨の影響で重馬場での競馬。前半3ハロン33秒3は2回小倉では、古馬OP特別の北九州短距離Sに次ぐハイペース。これを2番手で進めただけに失速しての7着敗戦は致し方なし。
むしろこのオープン特別並のペースを前受けできるだけの速力の高さを見せつけた点を評価したい。好天に恵まれ良馬場での競馬が濃厚の今週ならば、走りの質は上がるはず。
-
4/16(日)阪神4R 3歳未勝利
2023 -
馬連2点目
1万9270円
3連複
3万1820円
3連単
21万5510円
阪神は今週が最終週になる。ここ数年は阪神開催があと2週間続くっていう流れやったからちょっと不思議な感覚なんやけど、元はと言えば今年のスケジュールが普通やからね。ワシらも感覚を戻していかないとアカンな。
この阪神最終日に狙いたいのが⑩マコトヴェリーキーや。“マコト”の冠でお馴染みのオーナー・株式会社ディアマントって京都馬主協会の所属なんよ。せやのに、京都が目前に迫っている状況であえて阪神に使ってきた。言わんくてもわかるやろうけど、やっぱり本気度は高いよね。
関係者は「平坦の小倉でもいい脚使って追い上げていた通り、脚力のある馬だからね。直線に坂のある阪神ならより末脚を活かせるんじゃないかと思っているんだよ」と。舞台設定を優先すると、来週から始まる直線が平坦な京都よりも、阪神の方がええっちゅう判断や。
今週の最終追い切りは、皐月賞に出走する僚馬ベラジオオペラと併走してしっかりと負荷をかけておった。「無理せず成長を促しながらの調整が上手く行っているし、ケイコの走りもいい雰囲気。これは2走目でキッチリ変わってくると思うよ」と、そのトーンは高かったね。
<レース後裏話>
▲ホールネスについては、サイト内でも先週から再三採り上げていた『関東2年目の若手・西塚騎手』の騎乗馬。しかも、栗東での武者修行をバックアップしてくれている藤原英厩舎の管理馬や。
先週、栗東滞在初週に騎乗したアクートゥスという馬をしっかりと勝たせた(4/9阪神4R)ことで、今後さらにチャンスが巡ってくることも増えるやろう。このホールネスも「ワケアリでデビューが遅くなったけど、モノ自体は悪くない。人気が無いなら初戦から積極的に狙ってくれ」と関係者からイイ話を聞いていた。特大配当に貢献してくれて嬉しいね。
-
4/15(土)中山8R 4歳上2勝クラス
2023 -
馬連3点目
1770円
3連複
1万7460円
3連単
4万1270円
長期休養明けをひと叩きしたことで関係者のトーンが上がるというケースは決して珍しくはないが、それにしても①ジャスパークローネはその“上昇度”が著しい。今回はレーン騎手とのタッグだが、現場の関係者から入ったのが「逃げ切れる自信があるからこそ頼んだ」という報告。相当にデキが上がっているようだ。
3歳時にはOP特別でも好走していた実力馬だが、蹄に不安を抱えており夏以降は休養に。その復帰戦となったのが、約8ヶ月ぶりの実戦だった前走3/4阪神12R。当時は強烈なハイペース。前半3ハロン33秒0というラップは、過去10年の阪神芝1200m戦における2番目の記録。比較対象には秋開幕週に行われるG2のセントウルSも含まれているのだから、とにかく相当な激流だった。
ジャスパークローネはその厳しい流れを先行しながら、差しに徹した3着馬とはわずかに0.5秒差の8着。実は当時、中間には川田騎手へも騎乗を依頼しようかという話があったのだが「もしユウガ(川田騎手)を乗せていれば、あわやがあったんじゃないか?それぐらいいい競馬をしてくれたのは間違いないよね」と関係者。敗れはしたものの、誰もがその内容を評価している。
この中間は馬なりのまま坂路で好時計をマークと、状態面は明らかに一段階アップ。厩舎サイドを直撃しても「良い時の状態に近づいているね。それこそ、去年の春の時みたいなキレが出てきているよ」と表情は明るい。
加えて土曜の中山は道悪での競馬が濃厚だ。出走陣営の中には降雨でトーンダウンという関係者も少なくはないが、ジャスパークローネに関しては「この馬ってダートでも走れると思っているぐらいだから、芝の道悪はいかにも合うと思っているんだよね。力の要る坂路でもいいタイムが出せるんだから、スイスイ行けるじゃないか」と。
-
4/9(日)中山11R 京葉S
2023 -
馬連2点目
2590円
3連複
7470円
3連単
3万1560円
◎⑧テイエムトッキュウに関しては栗東・木原厩舎サイドも強気の姿勢だが、関東情報筋から「津村が相当嬉しそうにしていたぞ。自分で乗って、オープンでも勝てる馬だってエラく高い評価をしていたからな」という報告も入った。再タッグで気合の入る鞍上の渾身騎乗にも期待大の場面。
津村騎手は2走前の初春S(1/7中山10R)で初めて騎乗し、2馬身半差での逃げ切りと完勝。「砂の重くなりがちな1月の中山ではかなり優秀な時計だったでしょ」と関係者が話すように、1分10秒4という勝ちタイムは近5年の1回中山で行われた3勝クラスとしては最速。確かにオープン特別でも十分に通用レベルのパフォーマンスだ。
前走は本馬で2勝を挙げている北村友騎手が騎乗可能とあって手綱を譲ったが「津村のヤツ、めっちゃ悔しそうだったわ。なんで乗れないの?って言い続けてたもんね。そんな馬にまた乗れる事になったんだから、こりゃ本気で乗ってくるぞ」と関係者。
ちなみにこの津村騎手、今年既に17勝を挙げてキャリアハイのペース。特に逃げた際には複勝率6割超えの高確率だ。CHECKMATE騎手情報班・加藤が勝負レースとして公開した2/5東京10Rでも、単勝7番人気のリンカーンテソーロで逃げ粘っての3着。馬連1720円・3連複1万4400円・3連単5万3920円の高配当的中に貢献の好走を果たしている。
テンの速いテイエムトッキュウはまさにそんな津村騎手向きの馬。芝スタートでダッシュを決めて一目散での逃げ切りに期待だ。
-
4/8(土)中山1R 3歳未勝利
2023 -
馬連3点目
1160円
3連複
1万0560円
3連単
3万2840円
土曜の注目レースは中山の1R。元々は福島遠征なども視野に入っていたDMMドリームクラブの③エンプレスペイですが、ある“特権”を使ってこのレースへの出走が決まっています。
というのも、この馬を管理しているのは武幸四郎調教師。出馬投票の様子を見て、この中山1Rならば出走が可能と確認した上で、お兄さんの武豊騎手を確保して出走を確定させました。
関係者に聞くと「“先週のジャックドールみたいに先行してよろしく”って頼んだみたいだよ。兄弟じゃなかったらこんな砕けた頼み方出来ないよなあ」なんて話も出ていました。現場のホースマンも遠慮しがちなレジェンドにこういった依頼が出来るのは、弟ならではの特権ですね。
これまでのレースぶりを見ていても、すんなりとハナを切れた時のパフォーマンスが最も高い印象。ユタカさんが弟の指示通りに前々でスムーズに競馬が出来れば、関東のメンバーレベルならばまず勝ち負けになるでしょう。
-
4/8(土)阪神12R 4歳上2勝クラス
2023 -
3連複
2万5010円
スプリント戦で多くの活躍馬を輩出し“短距離王国”と呼ばれる安田隆行厩舎が、⑤ロードジャスティスを初めて1200m戦へと送り込んできた。前々から「距離を詰めてスピード全開の競馬ならそう簡単には止まらない」と関係者が評価していた存在で、この条件替わりは魅力的。
米ダート最高峰のBCクラシックを逃げ切った父・フォートラーンドの産駒らしく、レース前半から積極的な競馬をしてこそ持ち味の活きるタイプ。これまでに挙げた2勝はハナに立つか先行抜け出しかというスタイル。近2走はスローペースでの決め手勝負に対応できていないものの「強気に乗れるジョッキーなら変わってくる」というのが関係者の見立て。
今回は減量騎手を配した上での1200m戦。この条件自体は初出走になるが厩舎サイドは適性の高さを確信している様子。その理由の一つが「ハナ行って頑張ってたユニコーンSを見てみな。1200mのラップが相当速いんだよ」という点だ。
当時、先頭で通過したラップは1分10秒4。良馬場の阪神のダート1200m戦で1分10秒台前半の時計が出るのはオープン級のレースぐらいと、確かにこれは速い。広く時計の出やすい東京コースに限った話でも、良馬場のマイル戦でこれほどのラップが刻まれたケースは過去10年で7度しかないという。このスピード能力の高さはいかにも短距離戦向き。
しかも阪神ダートは土曜朝の時点で不良馬場。速力を活かすにはもってこいの馬場状態にもなった。スタート決め強気の競馬が出来れば、十分に首位争いが見込める存在だ。
-
4/2(日)阪神11R 大阪杯
2023 -
馬連
830円
3連複
8980円
3連単
3万1240円
昨年の経験を糧に今年のローテを決定した⑨ジャックドール。あらゆる面において上積みが見込めるのは間違いなく、厩舎関係者も「ワールドレベルの馬と対等に戦えていた時と同じ走りを見せられるはずだぞ」と胸を張って臨む一戦。
昨年は金鯱賞→大阪杯という中2週でのローテを選択。大阪杯では落鉄の影響もあって5着に敗れてしまったが「後から改めて考えてみると、間隔の詰まったローテはあまり良くなかったかとも思ってね。それもあって、今年はあえて金鯱賞をパスした」というのが関係者の話。昨年レコード勝ちした得意レースには出走せず、G1の当レース一本で調整を進めてきた。
確かに、2ヶ月以上の間隔を取って出走してきた際には崩れ知らずの成績。昨夏の札幌記念では控える形ながら逃げたパンサラッサを捕らえての勝利。天皇賞秋は着順こそ4着だが「超消極的な乗り方だった」と陣営が苦言を呈する内容ながら、ラストはパンサラッサに加え、イクイノックス、ダノンベルーガという3頭と小差のところまで追い上げるレースぶり。
ここで名前が挙がった各馬は、もれなく全馬がサウジアラビアやドバイでの国際競走で勝ち負けを演じている実力馬。更に言えば、天皇賞では昨年ドバイで勝ったシャフリヤールには先着している。冒頭の関係者の言う通り“ワールドレベル”の各馬を相手に真っ向勝負が出来ているのだ。国内トップクラスの実力は明らか。
この大阪杯は、そんなワールドレベルの馬が皆ドバイへと遠征し不在のメンバー構成だ。持つ力を出し切れれば勝ち負けの可能性が高いのは間違いなし。「最終追い切りでバッチリ仕上がったし、ユタカさんも改めてこの馬のポテンシャルの高さを感じ取っていたよ」と、厩舎サイドも納得の調整を行えている。今年こそG1タイトル奪取のチャンスだ。
-
4/1(土)中山9R 千葉日報杯
2023 -
馬連
7690円
3連複
1万3920円
-
関西ジョッキーは「だいたい友達」
加藤
わたくし加藤は2月にも騎手の大ヤリ情報を公開したんだけれども、その時に馬連2点目1720円・3連複1万4400円・5万3920円的中の高配当をもたらしてくれたのが坂井瑠星だった(2/5東京10R◎ジレトール)。
福永が騎手引退を目前に控えている中で、ノーザンFと川田の関係性が離れつつあり、ここで結果を残せば瑠星が福永の後釜になれるだろうという状況。そこでキッチリと結果を出したように、彼はもうかなり信頼度の高いジョッキーになっている。なんなら、その後にフェブラリーSで回ってきたチャンスもモノにしたんだから、勝負強さが際立っているよね。
ゴールデントークでは瑠星がデビューして間もない頃から「アイツは出世するぞ」と言い続けてきたんだけど、今年は年間100勝やリーティングトップ5入りも見えてくる。本当に順調にここまで来たなという印象だね。
さて、今回の1鞍目はその坂井瑠星が完全に手の内に入れた①テーオーサンドニが本命。何度も騎乗して、馬の変化をわかっているからこそ、この馬をどう導くのが“正解”かをちゃんと把握している。
この馬はちょっと難しいところがあって、何度か乗っているカツマ(鮫島駿騎手)なんかは「モタれるところがある」「気を抜かさないようにしないと」とか、よくレース後のコメントで課題を挙げがち。ただ瑠星はそんなことなくて、コンビを組んだレースでは漏れなく全てで3着以内に好走している。上手く力を引き出しているんだよな。
その上で、瑠星が一工夫加えてきたのが前走3/4阪神7R。たしかにブリンカーを着けたことで馬の行きっぷりが良かったのもあるんだが、当時はハナを切るとあえてペースを緩めずに消耗戦に持ち込んだ。ゴール前の1ハロンは14秒0まで失速していたんだが、その時点で後続との差をつけて勝負を決めるという乗り方をしたんだ。その結果が3馬身半差の楽勝。それまで現級で惜敗が続いていた馬とは思えない勝ちっぷりだったよ。
ちなみに当時の2着馬インテンスフレイムはその後1勝クラスを勝利。4着エスティメートも次走で勝ち上がっていて、佐山さんがこの馬を本命にして7万馬券を仕留めていたね。メンバーレベルも一定のものはあった印象だ。
テーオーサンドニは今回、中山のダート1800m戦へ。「中山のダートはタフなレースになりがち。消耗戦で一気に走りの質が上がったこの馬には絶好の舞台でしょう」と関係者が話すように、このコースとの相性を見込んでの参戦。もちろんここを狙ったのが、瑠星の継続騎乗が可能だから、という理由もあるのは言わずもがな。
中山は今週末を入れてあと3週間で春の開催が終わってしまう。無理なローテを組まない限り、テーオーサンドニがこの春の中山で出走できるのは今週が最後になりそう。関係者が好相性を見込んでいるコースだけに、一発で結果を出すべく力が入るのもお分かりいただけるだろう。今の瑠星ならばその期待通りにしっかり導いてくれるだろう。