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8/27(日)新潟9R 五頭連峰特別
2023 -
馬連
1140円
3連複
7270円
3連単
3万1150円
[1着]○テーオーグランビル(3人気)
[2着]◎ジュンブロッサム(1人気)
[3着]△レッドロワ(9人気)
厩舎サイドからすれば騎手を替えてのリベンジマッチ。そして託された鞍上からすれば、名門厩舎から更なる信頼を勝ち取るための勝負どころ。2勝クラスのレースながら、⑬ジュンブロッサムは各関係者が燃えに燃えている。
この馬は軽い馬場での決め手比べを得意としており、新潟外回りコースのようなレイアウトが最も合っているタイプ。クラシックを視野に入れていた3歳時や、ルメール騎手のスケジュールに合わせた2走前(3/18中山9R)では1周コースのレースにも使っていたが、ベストはワンターンでの末脚勝負。
前走7/30新潟9R(◎ジュンから的中)も陣営の本気度は高かったが、当時は最内枠を坂井瑠騎手が上手く捌けず踏み遅れる形。ラストは凄まじい脚を使って追い上げていたが、差し遅れての2着。陣営としては悔いの残るレースであったことは言わずもがな。
すぐに当レースを目標に定めてきたが、今週は札幌でWASJが行われるため坂井瑠騎手が不在。そこで白羽の矢が立ったのが石川裕騎手だった。石川騎手は昨年12月、友道厩舎のジュンライトボルトでG1を勝利。先週の新潟でもレッドラディエンスという馬で2着に好走しており、コンビを組んだ際の連対率は53.3%。石川騎手単独での数字を上回っているのはもちろんのこと、友道厩舎単独の数字よりも高い。
騎手情報班によれば「石川が友道さんのところに多く乗るようになったのはジュンライトボルトがキッカケ。とはいっても去年は6鞍、今年はまだ2鞍しか乗っていないからね。ジョッキーからしたら、そりゃ友道さんレベルの調教師と繋がりが深くなるのはイイコトしかないわけだし、これは前々から気合が入っていた様子だったよ」とのこと。更なる関係良化のためにも結果が欲しい場面。
厩舎関係者としても、このジュンブロッサムは以前からかなり期待を寄せていた素質馬だ。「ぶっちゃけなんでまだ2勝クラスに居るんだよ、ってのが正直なところ。さすがにもう勝っておきたい」と話しており、得意の新潟で行われる当レースにかける本気度は相当だ。
対抗は、上村厩舎サイドから「かなりのポテンシャルを感じる」と高評価が与えられている⑮テーオーグランビル。体質の弱さがあって間隔を空けての臨戦過程にはなるが「まだまだ完成度は高くないけど、その中でもしっかりしてきている。今回は乗り込んだし、仕上がりは十分だよ」という話。ここ新潟で上がり最速をマークした実績もあり、3連勝の可能性も十分。
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8/27(日)小倉11R小倉日経オープン
2023 -
3連複
1万0750円
関西ジョッキーは「だいたい友達」
加藤
[1着]△カントル(5人気)
[2着]△ワールドリバイバル(7人気)
[3着]◎グラティアス(2人気)
⑩グラティアスが安田隆行厩舎に転厩してきたわ。来年2月に定年の厩舎になぜという感じだが、これに関してはそんなに気にしなくていいんじゃないか。馬主のスリーエイチレーシングって美浦の厩舎と結構ケンカ別れが多いみたいで……関西で厩舎を探したところ、手を挙げてくれたのが安田パパのところだったんだろう。
それよりもね、今回は和田竜二が騎乗するってのに驚いたんだ。スリーエイチレーシング×和田のタッグって、21年菊花賞(ノースザワールド)以来のこと。グラティアスが転厩してくると聞いた時には「一体誰が乗るんだ?」と思っていたんだが、まさか久々の和田起用とはね。
スリーエイチさんは高い馬をセリで落としていたり、なかなかな血統馬を持っていたりするんだよね。昨年はドゥラエレーデでG1も勝っている。そんでもって、騎手起用に偏りのある馬主さんでもあるから、お気に入りのジョッキーには繰り返し乗ってもらう傾向にあるんだ。今は坂井瑠星の起用が多いかな。
要するに、ここで和田が結果を出せば、今後は馬主さんの選択肢に入ってくる可能性が高い。騎乗数の多い和田からすれば乗り鞍には困っていないけど、やっぱり重賞級・G1級の馬とはより多く出会いたいものでしょ?ここで勝てばそのチャンスが広がるニオイがプンプンするんだよなー。
そもそもグラティアスは重賞ウィナー。最近はワンターンのレースに出走する機会が多かったけど、実はコースを1周する競馬でしぶとさを活かしたらもっと良いんじゃないかと思っていたのも、ここで本命にする理由の一つ。鳴尾記念は着順だけ見たら10着だけど、勝ち馬とはたったの0.5秒差だからね。このメンバーなら面白いだろう。
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8/26(土)小倉12R 3歳上1勝クラス
2023 -
馬連
2240円
3連複
2890円
3連単
1万7480円
[1着]◎ハクサンパイオニア(3人気)
[2着]▲ニシノコウダイ(2人気)
[3着]○トーホウフランゴ(1人気)
ライトなファン層が戦績だけを見ると芝では3戦0勝。ダート替わりが転機となって活躍しだしたように思えるであろう⑥ハクサンパイオニアだが、関係者の見立ては少々異なる。「切れ味勝負が苦手なだけで、スピードを活かす形なら芝でも問題ない。特に1200mはもう一度使ってみたかった条件だし、これはガラッと変わるかもしれない」と、色気十分なのだ。
ハクサンパイオニアが出走した芝のレースは全てがスローペースからの決め手勝負。持続力に長けているこの馬にとっては苦手な展開で結果が出なかった。とはいえ、昨年10/16もみじSではオープン特別に格上挑戦しての4着善戦。決して芝コースに対する適性がなかったわけではない。
ダートに矛先を向けてから好走を果たしたのは、短距離戦を主戦場としていたのも要因の一つ。「芝の時も1400mを使っていたけど、ダートの1400m戦ともなるとテンからガンガン出して行くからね。この馬のしぶとさを存分に活かせる条件になる分だけ、パフォーマンスが上がったんじゃないかと思うんだ」と厩舎関係者。
芝スタートのレースでは安定して先行出来ていたように、やはり芝コースへの適性は十分にあると判断。その上で、初勝利を挙げた4/8阪神3R(ダ1400m)は単独先頭で通過した1200m地点が1分11秒0。これは、同じ不良馬場で行われた前週のダート1200mの2勝クラスと全くの同タイム。
更にその2勝クラス(3/26阪神12R)は、1着サトノテンペスト(現OP)、2着カフジエニアゴン(現3勝クラス)、3着マルモリスペシャル(現OP)と極めてメンバーレベルが高かった。この比較からも、ハクサンパイオニアの先行力・速力の高さは1200m向きだろう。
小倉芝1200mは序盤が下り坂とあって、前半のペースが速くなりがち。自ずと上がりのかかるレースが多く、ダート戦で活躍している馬の好走が目立つ特徴もある。ハクサンパイオニアの今回の条件替わりは、激走の可能性を十分に秘めた機会である。
③トーホウフランゴが対抗。前走8/12小倉12Rでは9着と着順を落としたが「さすがに開幕デーの8枠はキツかった。上手く内目で脚を溜めたい馬だけに、あの形はしんどいよ」と、極端に不利な枠を引かされてしまったのが敗因。今回は一転して内目の枠をゲットし、なおかつ相手関係も軟化。「前走に比べたら時計もかかる馬場になってきたと思うし、今度は違うぞ」と巻き返しを期す一戦。
同じレースに出走していた⑫ニシノコウダイは内枠を引いていたが、スタートを失敗して後手を踏む形。「休み明けってこともあって反応が悪かったし、叩いた今回はもっと良くなってくるはず」と関係者。減量騎手を配したことで前半の反応面も変わってくる可能性が高く、こちらも巻き返しに注意が必要だろう。
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8/26(土)新潟11R BSN賞
2023 -
3連複
1万6790円
[1着]△アイコンテーラー(8人気)
[2着]△ブルベアイリーデ(9人気)
[3着]◎ヴァンヤール(1人気)
「本当にこれでいいんですか!?」と、関係者の声が聞こえてきそうなのが④ヴァンヤール。今年1月の東海Sでこそ落馬のアクシデントがあったが、それ以外の重賞では出走機会3連続で馬券圏内に好走中。オープン戦のメンバー構成では明らかに一枚上の実績がありながら、斤量は57キロに収まった。
特に陣営が自信を持っているのが「2走前にキングズソードに勝っているんだよね。あの馬ってかなり力を付けているじゃない?」という点。自身が2着だったアンタレスSでは、3着のキングズソードに2馬身差をつけて先着。そのキングズソードは現在オープンで連勝中。特に小倉の阿蘇Sでは58キロを背負っての勝利だった。
この力関係を考えると、ヴァンヤールが57キロでオープン戦へと出走できるのは明らかに有利と言えるだろう。「先々を見据えたらここで賞金を加算したいと思っていたし、恵まれたここはなんとしても結果が欲しいね」と関係者も口を揃えている。
昨年の当レースでは4着だったが、当時の勝ち馬は後のG1馬であるジュンライトボルト。更にヴァンヤール自身も蹄の不安を抱えていた。ここ最近は関係者から“蹄”という単語も出なくなるほどには状態が安定しており「去年とは全く違う馬になっていると思いますよ」と某関係者も自信あり。更なる飛躍を目指すためにも、ここは落とせない一戦。
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8/26(土) 小倉サマージャンプ(JG3)
2023 -
馬連
4270円
3連複
1万0000円
[1着]◎テーオーソクラテス(1人気)
[2着]△ナギサ(8人気)
[3着]△マイネルヴァッサー(5人気)
⑧テーオーソクラテスはこのレースを狙い撃つため、特殊な臨戦過程を踏んできた。
今回は中山グランドジャンプ以来の実戦で、栗東へと帰厩したのは8月上旬になってから。中間の4か月ほどは放牧に出ていたのだが、実は6月に一度トレセンへ帰厩しているというのだ。
厩舎関係者に聞くと「元々早い段階からこのレースを狙っていたんだけど、あんまり休みが長いと馬がボケちゃうかもしれないと思ってね。一瞬だけトレセンに戻して飛越の確認をしたんだよ」とのこと。レースに使う予定は一切なかったが、とにかくこの小倉サマージャンプを万全の態勢で臨むために、わざわざ中間に一度師の手元に戻している。
字面だけで見ればこの工夫はそう難しいものではないと思えるかもしれないが……。「6月って2歳馬も3歳馬も入り混じって調整する時期で、馬房の数が足りないって嘆いている厩舎も多いんだよ。奥村豊厩舎だって馬が少ないわけじゃないのに、この時期にわざわざ一つ馬房を割くってのは、それだけ力が入っているってことでしょうよ」と、現場の関係者は力説する。
今年の冬には、ここ小倉のOP特別を連勝。好相性の舞台で行われる重賞でなんとかタイトル獲得を狙っているということだろう。道悪も問題なしの万能型とあって、雨が降っても問題なし。得意舞台で重賞勝ちが見込めるところだ。
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8/20(日) 北九州記念(G3)
2023 -
馬連
2490円
3連複
1万6910円
3連単
9万9380円
[1着]○ジャスパークローネ(5人気)
[2着]◎ママコチャ(1人気)
[3着]△ストーンリッジ(9人気)
金子真人ホールディングスといえば、ディープインパクトやキングカメハメハなど、競走馬だけではなく種牡馬としても超大物を所有してきた、国内を代表する馬主。王道と言える中距離路線を歩んできた馬が非常に多く、現在の馬主名義で最も勝利を挙げているのは芝2000m。以下、芝1800m、芝1600m、ダ1800mと続いて行く。
そんな金子オーナーが、ここに来て短距離戦線にも力を入れてきている傾向にある。今年はゾンニッヒという中距離実績のある馬を1200m戦に使い勝利を挙げるなど、その馬に合った条件へ切り替える動きが目立っているのだ。この⑨ママコチャも今回が初めての1200m戦で「短距離はゾンニッヒ、ママコチャの2頭で大きいところを狙う態勢だね」という声が現場でもっぱらだ。
ママコチャは元々1400~1600m戦を中心に使われてきたが「ジョッキーが促して出して行く競馬をしていたら、徐々に引っかかるようになってきちゃったんだよ」と担当者。位置取りへの意識が高い松山騎手が騎乗していく内に、馬の前進気勢がかなり強くなってきたよう。
たしかに前走の安土城Sでは、1400m戦ながら道中でハミを噛んで行きたがるようなシーン。今は1400m戦のペースでも折り合いが難しくなっており、陣営は早々と距離短縮を決断。「今の短距離界ならG1でも台頭できる」という手応えを持っての路線変更だ。
ハミを噛んでいながらも、安土城Sの内容は秀逸だった。ラスト2ハロン=21秒8というラップはコース史上2位。「要はそれだけ余力が残ってたってこと。気分よく進められれば、まだまだパフォーマンスが上がると思うんだよね」と、厩舎関係者は当時の走りを振り返る。
鮫島駿騎手はここ九州が地元だが、基本的に夏の間は北海道が拠点。今週が終わると残り2週の小倉開催で故郷に錦を飾るチャンスは少なく「もちろん気合入ってますよ」と騎手情報班。先週は川田騎手が地元九州での重賞制覇を果たしただけに、続きたいところだろう。
出脚が速いのは⑮ジャスパークローネだろう。逃げる形に持ち込めれば、多少のハイペースならば耐えられる持続性能の持ち主。小倉芝1200m戦は前半が下り坂でペースが上がりやすく、上がりのかかりやすいコース形態。道悪適性のある本馬はタフさも備えているだけに、いかにもこのコースレイアウトが合いそう。
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8/20(日)札幌4R 3歳未勝利
2023 -
馬連
4010円
3連複
4340円
3連単
3万4880円
[1着]◎カナオールウェイズ(5人気)
[2着]○ヴェルミセル(4人気)
[3着]★ドラゴンヘッド(3人気)
一般向けの取材では公になっていないが、現場からは「厩舎サイドからしたら前走は明らかな失敗。今回はそれを取り返すためにも、かなり気合の入るレースになるんだよな」という報告。⑩カナオールウェイズ陣営に力が入る。
何を失敗したかと言えば、前走8/6札幌6Rではブリンカーを装着しなかった。それまではブリンカーを着けて好走に持ち込んでいたのだが、ややモタれる面がある馬だけに、厩舎サイドとしても良かれと思って変化を与えたよう。ただ実際は逆効果で「全然進んでいかなかった」と鞍上サイド。力を出せず終いのレースに。
こういった類の話は決して珍しいものではないが、カナオールウェイズに関してはタイミングがタイミングである。もうすぐ未勝利戦が終わるというタイミングで、馬具の選択を誤ってしまったというのは、厩舎側としても痛い。「しかもこの馬って海外の大物馬主の馬だからさ。そういう意味でも勝たせたい馬なんだよ」との声も。
今回は当然ブリンカーを再装着。「これで行きっぷりが変わってくるだろうし、条件的にはこの馬向きだと思っているコースだからね。本当、ここでなんとかしないとアカン」と、某関係者も燃えている。
距離延長で前進が見込める⑬ヴェルミセルが相手の筆頭。これまでは2000m戦までにしか出走していないが「ゴールドシップ産駒だし、スタミナ勝負に持ち込めれば簡単には止まらないタイプ。洋芝の2600mなんていかにもこの馬向きじゃないか」と関係者内で話題になっていた馬。待望の条件替わりで更にパフォーマンスを上げてきそうだ。
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8/20(日)札幌1R 2歳未勝利
2023 -
馬連
370円
3連複
3270円
3連単
2万6330円
[1着]▲タイセイレスポンス(2人気)
[2着]◎キャプテンシー(1人気)
[3着]△アンクルクロス(9人気)
デビュー当初から「ひとまず札幌2歳Sは狙えそうな器かもしれないって、結構盛り上がっているんだよ」と現場の評価が報告されていた①キャプテンシー。新馬戦を勝ち損ねてしまった分だけ札幌2歳Sには間に合わない可能性が高くなったが、重賞級の期待が寄せられている馬である。未勝利戦はアッサリ通過しなければならない。
陣営の本気度の高さがわかるのが、ここで1500m戦へと矛先を向けてきた点だ。冒頭の通り、2歳重賞でも活躍が期待されている馬。基本線は1800m戦への続戦が考えられたが、陣営は距離短縮を選択。「前走乗ったジョッキーの感触からも、先々は距離が短い方がいいかもって話でね。それなら、もう早い内にシフトチェンジしていこうかとなったんだよ」と関係者。
なおかつ、新馬戦の時は「正直まだまだ太目が残っていた」とのこと。松永幹師もレース時、この中間と馬体を確認し「前回はちょっとポッチャリしてたな。今回はかなり絞れているから、わかりやすく変わってきた」と変化を実感しているよう。
鞍上にモレイラ騎手を抜擢した辺りにも、陣営が当レースで結果を求めているのがよくわかる。鮫島駿騎手が小倉で騎乗するため不在というのは早くからわかっていたことで、水面下でモレイラ騎手をしっかり確保していた。好枠も得て、ここは必勝を期す一戦。
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8/19(土)小倉4R 3歳未勝利
2023 -
馬連
400円
3連複
4140円
3連単
1万0150円
[1着]◎プロスペリダード(1人気)
[2着]▲ゴレアドール(2人気)
[3着]△ジャパンノウレッジ(7人気)
今春に新規開業を果たした西園翔太厩舎。これまでに挙げた勝利は5勝だが2着が13回あり、トータル18連対という数字は新規開業の中でトップの数字。悪く言えば勝ち切れていないところもあるにはあるが、他の新規開業厩舎よりも好成績を残しているというのは間違いなし。
そんな西園翔厩舎サイドが一戦必勝を期すべく、万全の態勢でレースへ送り込んでくるのが⑧プロスペリダード。
元々は父である西園正都厩舎に預託されていた馬だが、西園翔厩舎の開業と共に転厩。当初は父の厩舎で使われていた時と同じようにダート戦を出走していたものの、3走前からは芝へシフトチェンジ。これが大正解で、一気に安定感を手にした。
西園翔厩舎は度々こういった大きな条件替わりに打って出て、結果を出している傾向にある厩舎としても現場でお馴染み。「固定観念に囚われないというか、厩舎として“こっちの方がいいのでは”と感じたことをキッチリ実行してくるんだよね」と、現場の某関係者も舌を巻いている。
今回は同じ芝のレースだが、1200mへと距離を短縮。テンのスピードが速いタイプだけに、前々から当条件が合うだろうとの声が出ていたそう。しかも今回は「本当は先週の開幕週にも使えたんだけど、より確実に勝ちに行くなら牝馬限定戦の方でしょ」と、番組も吟味してきたという話。勝ちにこだわった選択をしてきただけに、ここは結果が欲しい。
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8/13(日) 関屋記念(G3)
2023 -
馬連
1800円
3連複
7990円
3連単
3万6190円
[1着]▲アヴェラーレ(4人気)
[2着]◎ディヴィーナ(2人気)
[3着]△ラインベック(6人気)
「ココで勝ってサマーマイルシリーズ優勝の権利を確定させておこう!」と厩舎サイドに明確な狙いアリ。①ディヴィーナだ。
前走・中京記念(2着)時にも◎本命提供。その際にお伝えしていたように、レース前にひとつ懸念があった。それが“抽選”。
舞台適性や相手関係、関係者の本音などから“それでも◎指名に値するだけの勝算が陣営にはあった”とはいえ、中間は抽選次第では除外の可能性がある中での調整。名門・友道厩舎をしても除外になった際のリスクを見越して仕上げる必要があったのだ。
そこで賞金と共にサマーマイルシリーズのポイントを加算できたことで、関屋記念出走に向けた障壁はなくなり、むしろサマーマイル優勝へのビジョンが一気に開けてきた。今回勝利すれば、サマーマイル優勝の条件である『シリーズ1勝以上』と『12ポイント以上獲得』の条件を共に満たすことになる(※最終確定は今日の結果と9月・京成杯AH次第ではあるが)。
昨年の関屋記念では13着と敗れているだけにコース適性で懸念を持つ方が多いかもしれないが「当時は馬の状態が良くなくて迷走状態だった。結局、使った後は半年くらい休まざるを得なかったからね。今は充実度に雲泥の差があるから心配していないし、むしろ左回りのマイル戦が合わないはずがない」と厩舎サイドは不安を一蹴。
母ヴィルシーナという厩舎ゆかりの血統馬であり、デビュー当初から「この血統だから遅咲きにはなるだろうけど、どこかでタイトルを獲らせてあげたい」と度々言われてきた期待の存在。いよいよ機は熟した。
関東勢からは②アヴェラーレの周辺が大いに盛り上がっている。前走・京王杯スプリングCでは1400mの忙しい流れに道中付いていけず後方からの競馬になるも、直線では豪脚を発揮して4着と健闘。「このパフォーマンスなら新潟マイルは絶好だろう」という関係者の見立て。
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8/13(日)小倉10R博多S
2023 -
馬連
8570円
3連複
3万0450円
栗東生まれ栗東育ちのベテラン記者
ビックボス堀江
[1着]★ダンテスヴュー(7人気)
[2着]◎ウインリブルマン(4人気)
[3着]△タガノパッション(5人気)
こちらも引退間際の調教師が関係する勝負話や。その主役は御年70歳の飯田雄三調教師。
1鞍目で採り上げた松永昌博調教師と同じく、来年2月をもって定年を迎えるんやけれども、昨年もビーアストニッシドにテイエムサウスダンといった馬で重賞を制している。調教師生活終盤になっても、大きいところで活躍してるのはさすがや。
そんな飯田厩舎と繋がりが深いのがウイン。ウインオスカー、ウインユニファイド、ウインリバティとか、渋いところやけどもオープンまで昇級した馬を管理してきた実績があってね。
ウインさんとしても、最後に飯田厩舎と頑張りたいって気持ちがあるみたい。来年すぐに転厩が確定しているにもかかわらず、2歳世代の馬を飯田厩舎へ預託していたりとか、3歳1勝クラスの関東馬を飯田厩舎へ転厩させたりとか、定年間近の厩舎とは思えないような馬の預け方をしている。
そんな飯田厩舎×ウインの集大成の一頭となりそうなのが、⑤ウインリブルマン。さっき名前の挙がったウインリバティの仔で、厩舎にとってもゆかりの血統馬なんや。
繋靭帯炎の影響で長い休み明けだった前走6/24東京11Rが見せ場十分の走り。確かに当時は中間の坂路で自己ベストをマークしとったけど、明らかにブランクがある中でもしぶとく粘り込んだんやから立派の一言。勝ったのは関東の実力馬やったし、同タイムで走った5着馬も既にオープン入りを決めていて、決して相手も弱くなかった。
その東京をひと叩きして、今回は厩舎サイドとしては思惑通りの小倉戦。何を隠そう、ここ小倉では4戦3連対と好相性の舞台やからね。
昨年の博多Sでは敗れてもうてるけれども、昨年が2000m戦だったのに対して今年は1800m戦。「長い距離にも対応できるだけのスタミナもあるけど、先行できるスピード性能が活かせる1800mの方が安定して走れるんだよね」というのが厩舎関係者の話。実際にこれまでの成績を見ても、1800m戦では一度も連を外しとらん。
短期放牧を挟んでの出走にはなるが「間違いなく上積みがある」ということで、前走以上のデキも見込めるところ。繋がりの深い厩舎×馬主のコンビが決めてくれるんちゃうかな。
穴っぽいところでは⑨ダンテスヴューがおもろい。軽い馬場を得意としているんやけど、かといってワンターンで直線の長いコースでは決め手勝負で見劣ってしまうというタイプ。本質的にはコースを1周するレースが合っているやろうし、小倉替わりが大きくプラスになってもおかしくない。
脚質的にハマり待ちになってしまうけど、現級の安定株である⑫タガノパッションも相手の本線に入れておこか。
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8/6(日) エルムS(G3)
2023 -
3連複
3万0680円
[1着]○セキフウ(6人気)
[2着]△ワールドタキオン(4人気)
[3着]◎ロッシュローブ(10人気)
考え得る全てのピースが噛み合った⑧ロッシュローブに、重賞タイトル獲得の絶好機が到来したと言える。
田中克典厩舎へ転厩してきてからはダート1700M戦で3勝2着3回。とにかく小回りの1700m戦での持続戦を得意としており、今年1月には小倉ダート1700mで重賞ウィナーも混じっていたようなメンバーでのOP特別(門司S)を完勝。関係者いわく、この小倉でのレースは一言で“絶好調”の仕上がりだったという。
その後の直近2戦では結果が出ていないが、これらはいずれも良馬場でのレースだった。ロッシュローブは極端な道悪巧者で、中央再転入後にダートで良馬場以外のレースに出走した際は5戦5連対とほぼパーフェクトの成績。近走はただ単に乾いた馬場で結果が出ていないだけで、少しでも湿った馬場になれば大きく変わる可能性を秘めている。朝イチ重馬場の今回は激変のチャンス。
なおかつ「門司Sの時に近い仕上がりになっている」というのが厩舎サイドの話。前述の通り“絶好調”だった時の仕上がりならば、持つ力は存分に出し切れるはず。
また、今回はブリンカーを再装着する。門司Sが初ブリンカーで完勝だったように明らかに効果はあった馬具だが、前走では一度外してレースに臨んでいた。「ブリンカーはずっと着けていると徐々に慣れてきてしまう」という話も現場ではよく聞くだけに、その辺りを考慮しての馬装だったのだろう。再装着の今回は関係者の目の色が違う。
最後に、今年のエルムSは先行勢が多く集結するメンバー構成となったのも好材料。揉まれたくない先行馬が積極的に運べば、脚を溜めて進めるロッシュローブにとって最適のペースになるはず。ゴール前で強襲するシーンに期待大。
ちなみに、田中克厩舎の初勝利が他でもないこの馬で、2021年3/14中京7Rでは◎指名し1万5840円的中にも貢献。そういった意味で、関係者にとっては強い思い入れのある馬という点も付け加えておく。
大沼SやマリーンSよりも軽い斤量でレースに臨める⑥セキフウが相手の筆頭。以前は砂を被ってしまうと前進気勢が削がれる気難しい馬だったが、近走では精神面も大人になってきており、ある程度は問題なく走れるように。「叩いて叩いてデキが上がっている上に斤量も軽くなるし、コーナーの緩い札幌も合いそう。いよいよ逆転できるんじゃないかな」と、関係者はここ2走で先着された馬を上回れるだけの手応えがあるよう。
武豊騎手は言わずと知れたレジェンドとあって、若手厩舎などでは「恐れ多くて騎乗指示ができない」という話もあるが、セキフウの場合は実弟の武幸厩舎の管理馬。その辺りの意思疎通が問題なく取れる関係性だけに、乗り替わりはプラスに働く可能性が高い。
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8/6(日)新潟3R 3歳未勝利
2023 -
馬連
1490円
3連複
1万0720円
3連単
2万9840円
[1着]◎カレンチャンキー(1人気)
[2着]△メイショウホウセン(6人気)
[3着]△レインメーカー(8人気)
鈴木孝厩舎は日曜メインのレパードSにクレメダンジュという馬を出走させる。交流重賞の関東オークスでも2着に好走と力のある馬で、チャンス十分に思えるが「担当者からすると、コッチの方が調子いいって話になっているんですよ」というのが新潟3Rの①カレンチャンキー。
名前の挙がった両馬は別オーナーの所有とあって、一般にはこれらの比較が公になることはないが「ゲート練習を入念にしてもテンションが上がりすぎることはないし、とにかく絶好調をキープしている。今回も良いと思うんだよな」と、カレンチャンキーに関してはとにかく前向きな言葉ばかり。
ダートでは2度の2着と惜しい競馬をしている一方で、2走前の5/21新潟2Rでは10着と大敗してしまった。ただ当時は「それまでと違うスタッフが担当していて、その影響もあったみたいなんだよね。前走では担当者が戻って巻き返したし、やっぱり人と馬の相性ってのもあるんじゃないか」とのこと。担当スタッフが前走と替わっていないここは、良い時のパフォーマンスが期待できるだろう。
新潟では3走前5/6新潟3Rで2着と好走しているが、当時の3、4着馬は既に未勝利をクリア。この力関係を考えても、カレンチャンキーも現在の未勝利戦のレベルならばまず力上位と言える存在だ。