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9/30(土)中山5R 2歳新馬
2023 -
3連複
1万0110円
[1着]△ロンドンアームズ(6人気)
[2着]★スミレファースト(5人気)
[3着]◎ルージュラメンテ(1人気)
早くから中山への遠征を計画していた④ルージュラメンテ。その関係者にとって「想定以上ですね」と驚くことがあったという。それが相手関係だ。
関東への遠征を予定していた以上、関東馬がほとんどのメンバー構成になるのはわかっていたこと。厩舎関係者としても、関西圏のレースよりもくみしやすい相手関係になると考えていたようだが「それにしてもここは騎手も厩舎も全然目立たないところばかりじゃない?」と。堀厩舎や藤原英厩舎といったトップ厩舎の馬が除外されたことで、斉藤崇厩舎のような上位厩舎の馬がほとんど居ない。
故に、最終的なメンバーを確認した関係者からは「これなら決めなきゃいけないわ」との声が。入厩してからはしっかりと乗り込んでおり「輸送を考慮しつつ、それでもバッチリと仕上げた」という話。ただでさえしっかり調子を整えての東上なのだから、とにかく結果が欲しいという姿勢。
調教では特筆すべきような好時計は出ていないものの、これは前述の通り輸送を考慮しているから。「テキ(斎藤崇師)は、実戦向きだと思いますってかなり前向きだったし、不安要素がないみたいだね」と現場の厩舎関係者から報告が入っていたように、実際は出たとこ勝ちが狙えるだけのトーンだ。
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9/24(日) 神戸新聞杯(G2)
2023 -
馬連
4740円
3連複
6370円
3連単
3万4690円
[1着]◎サトノグランツ(3人気)
[2着]▲サヴォーナ(10人気)
[3着]○ファントムシーフ(2人気)
友道厩舎らしからぬ強気の調整は、この神戸新聞杯でしっかりと結果を出して本番へ向かうという姿勢の表れ。「夏を越して川田サイドが更に褒めてくれるようになってきたんだ」と良化も見込める③サトノグランツが◎。
1週前にCWコースで負荷をかけ、当週の追い切りは坂路・芝・ポリトラックで軽めというのが友道厩舎の一般的な調教パターン。しかし今回のサトノグランツは当週水曜の最終追い切りで、坂路での自己ベストをマークと速いタイムを出してきた。
これは決して仕上げが遅れていたからではない。「たしかに1週前に川田が乗った追い切りは併せ馬で遅れているけど、あれは相手が先行していただけだし、川田も持ったまま感触を確認していただけだからね。速い追い切りはあの一本しか乗ってないけど『シュッと動けるようになってる』ってご満悦だったぐらい」というのが関係者の話。それでもなおレース当週に強い追い切りを行ったのは、万全の状態でレースに向かいたいと考えているからだろう。
春のダービーではサトノグランツ・シャザーンと2頭出しだった友道厩舎だが、菊花賞ではシャザーンを出走させない方向。サトノグランツは既に菊花賞へ確実に出走できるだけの賞金を持っているものの「自信を持って大一番に向かうためにも、前哨戦のメンバーなら結果が欲しいと考えるものですよ」と関係者。
ダービーでは11着と敗れたが、当時は超スローペースからの瞬発力勝負。スタート直後にカラ馬に煽られたこともあってポジションを下げたサトノグランツにとってはかなり厳しい競馬。それでも上がり3ハロン33秒1とメンバー中2位の脚を使っているように、脚力の高さはかなりのもの。秋初戦から積極的に狙いたい。
対抗は地力を評価して⑦ファントムシーフ。実は厩舎に近しい某関係者は「ここよりも次の菊花賞の方が舞台としては合っているんじゃないの?」と本音をこぼしており、これに関しては我々としても同意見。長い直線での切れ味勝負となりがちな阪神外回りコースよりも、ロングスパートを仕掛けやすい京都外回りの方が、より力を出し切れると見ているからだ。
とはいえ、だから「神戸新聞杯では狙えない」という訳ではない。「ユタカさんも2回目になるし、この馬にとってどういう競馬が理想かはわかってくれている。ゲートが決まればある程度先行する予定だし、スムーズに進められれば普通に勝ち負けでしょ」と一定の自信は持っているのだ。ここを勝つようであれば、次走はかなり有力となるかもしれない。
穴馬ならば⑥サヴォーナが狙い目。春はここ阪神芝2400mで◎サトノグランツと小差の争いを繰り広げているだけに「なんでサトノが3番人気でこっちが10番人気なん?」という声も現場では飛び出している。それだけ、ここでも通用するだけの手応えを持っているということ。
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9/24(日)阪神3R 2歳未勝利
2023 -
馬連
4450円
3連複
5370円
3連単
2万6060円
[1着]◎オコタンペ(1人気)
[2着]△ユウスペシャル(8人気)
[3着]▲アスロス(2人気)
なかなか過激な発言だけにどういった関係者が発していたかは伏せさせていただくが、①オコタンペに関して当社情報班が聞き入れたのは「大きく2つ間違いがありましたよね。条件と、乗せる騎手がミスチョイスでしたわ」との声。その2つを一挙にクリアしてきただけに、今回は堅軸と言える存在だろう。
関係者の言う1つ目は“条件”。ここ2走は共に芝のレースに使っていたが、本馬は父・母ともにダートで活躍していた血統。芝のスピード比べよりも、ダート戦でパワーが必要なレースでこそ真価を発揮するタイプという見立て。
その上で、前走9/3札幌1Rでは武豊騎手を配していたが……冒頭の関係者からすればこの鞍上采配も不満が残るよう。いわく「前半からしっかりと動かしていく必要のある馬ですからね。ユタカさんみたいにフワッと乗るタイプのジョッキーには合わない馬なんですよ」とのこと。これが2つ目だ
今回の鞍上は川田騎手。馬へのあたりの柔らかい武豊騎手とは裏腹に、とにかく自身の支配下に置いて御す乗り方をするジョッキー。たしかに、レース前半から動かす必要のある馬には川田騎手の方がマッチするだろう。結果はもちろんだが、条件変更・乗り替わりによってレースぶりがどれだけ変わるかにも注目したい。
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9/18(月)阪神11R JRAアニバーサリーS
2023 -
馬連
9550円
3連複
1万3700円
3連単
6万7710円
[1着]◎セラフィックコール(1人気)
[2着]△アイブランコ(10人気)
[3着]○オーロイプラータ(3人気)
あまり声を大にして言ってしまっても得がないだけに、あくまで内々でコッソリという雰囲気だが「本当にこのハンデでいんですかね?間違ってませんかね?」と思わずハンデ54キロという斤量を二度見していたのが、⑩セラフィックコールの関係者だ。
そもそも、3歳9月のダート1800m戦における定量は55キロである。ハンデ戦はメンバー構成によって斤量に変化が生じる面もあるため一概に言えないところもあるが、定量戦に出走するよりも軽い斤量設定を与えられたということ。陣営が驚くのも不思議ない。
特にこのセラフィックコールは現在3連勝中。こういった馬は陣営の想像以上にハンデが見込まれるケースの方が間違いなく多い。「まさか⑨オーロイプラータよりも1キロ軽くなるとはね。逆にコッチの方が1キロ重くなるかも、とすら思っていただけにこれはラッキーだよ」と関係者は笑顔。
恐らく⑨オーロは2勝クラスを約1秒差で楽勝したことや、交流G1で5着に入ったことが評価されたことでの55キロ設定なのだろう。ただ、セラフィックコール陣営に言わせてみれば「ウチだって状態が万全ならG1に使う予定があったんだし、前走(6/11東京9R)は並の馬だったらコロっと負けてるような内容だからね。見た目は辛勝だったけど中身は濃密だった。あれを見て改めて、上のクラスでやっていけると自信を持ったんだよ」とのこと。
その前走について補足すると、当時は降雨で馬場が軽くなっており、ラスト2ハロンが12秒0-12秒0と失速しないラップ構成。先行勢が雪崩れ込む決着を、ただ1頭だけ中団から差し切ったセラフィックコールの走りは極めて優秀である。
今回は新馬戦で秀逸な内容を披露した阪神ダート1800m戦。良馬場の競馬ならば前走のように極端な先行有利の決着にもならないだろう。「ミルコ(デムーロ騎手)としてもここで結果を出せば自分のお手馬に出来るかもしれないからさ、力入ると思うぞ」と騎手情報班。鞍上の騎乗ぶりにも注目だ。
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9/16(土) 阪神ジャンプS(JG3)
2023 -
馬連
1620円
3連複
2760円
3連単
1万1760円
関西ジョッキーは「だいたい友達」
加藤
[1着]◎ジューンベロシティ(1人気)
[2着]▲ホッコーメヴィウス(4人気)
[3着]★ネビーイーム(3人気)
厩舎サイドも褒めている馬なんだけど、それよりも何より西谷誠の⑪ジューンベロシティへの評価は相当なもの。だって、この馬を語る時に引き合いに出されるのが、あのサナシオンなんだからね。
先にサナシオンという馬についてちょっと触れておこうか。障害重賞2勝でG1は勝っていないから、知名度という点においてはあんまりな馬かもしれないんだけど、西谷はサナシオンのことを「天才」「日本のジャンプレースの完成形」とまで評していたんだよね。
というか、サナシオンがG1を勝てなかったのは、アップトゥデイトやオジュウチョウサンと言った『何年に1頭』というレベルの実力馬に阻まれていただけ。後者に至ってはもはや伝説だからね(笑)。普通なら障害界で一時代を築くような馬だった。障害G1を複数勝っている西谷がこれだけ言うんだから、相当な馬だったんだろうなあ。
で、改めてそんな馬が引き合いに出されているんだからジューンベロシティってどんだけ良いのよって話なんだよね。「(西谷)誠の評価は高いのはもちろんだけど、厩舎側としてもかなり楽しみにしている存在。年末の(中山)大障害が一番の目標になるだけに、ここでは負けたくないんだよな」と、厩舎関係者もかなり強気。
この夏は猛暑にやられてしまう馬も少なくなかったけど、この馬に関しては上手く乗り切れたみたい。「早めにトレセンに戻して、しっかり乗り込めましたよ~」と満足気に話していたからね。これまで障害戦で大きく負けたのは、試運転だった初障害のレース(22年10/30新潟4R)に、重馬場で慎重に乗った中山グランドジャンプだけ。ここでは崩れず走り切れると思っているよ。
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9/3(日) 小倉2歳S(G3)
2023 -
馬連
1460円
3連複
3000円
3連単
1万7530円
[1着]○アスクワンタイム(5人気)
[2着]◎ミルテンベルク(2人気)
[3着]△キャンシーエンゼル(4人気)
オーナーの悲願成就を果たすため。⑨ミルテンベルクの関係者はとにかく“結果”にこだわりたいという話だ。
本馬を所有するキャロットファームは毎年この小倉2歳Sに出走する“速攻枠”が存在する。特にここ数年はモントライゼ、スリーパーダ、プロトポロスなど毎年有力馬を送り込んでいるが、最高着順は2着。今回のミルテンベルクは悲願の小倉2歳S制覇を果たせるかどうかがポイントとなる。
なぜキャロットファームがこの小倉2歳Sに力を入れているか?それはクラブの出資募集スケジュールも関連しているという話。
キャロットさんは9月の上旬に出資の募集が始まるんですよ。まあ考えてみてください。出資者が『どうしよう、申し込むか悩むなあ』と考えている目の前で、キャロットの勝負服が重賞を先頭で駆け抜けるようなことがあったら。『よっしゃ申し込むぞ!』ってなる人は絶対いるでしょう?
現在は一口馬主人気が高まっており、キャロットファームのような大手クラブではあまり売れ残りも見られないものの、販促のために結果が欲しいことには変わりはない。
厩舎サイドのトーンも高い。「馬は更に一段階良くなっているし、もう調教ではキレッキレって感じ。万全を期して先週の内に小倉に入れて調整もしたのが上手く行った感じがあるし、楽しみだよ」。連勝でのタイトル獲得が濃厚だろう。
対抗は追って味のある⑩アスクワンタイム。ボンボヤージやファンタジストといった小倉で重賞を勝った実績馬の弟にあたる存在とあって、今回はコース替わりがプラス材料となりそう。「坂のあるコースでも結果は出たけど、あれだけちょこまか走る前のめりなピッチ走法は、平坦の方が合っていると思う。コイツも小倉で重賞を勝てるレベルにあるんじゃないかな」と、厩舎関係者は色気あり。
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9/2(土) 札幌2歳S(G3)
2023 -
馬連
2060円
3連複
2370円
3連単
1万6700円
[1着]▲セットアップ(3人気)
[2着]◎パワーホール(4人気)
[3着]○ギャンブルルーム(2人気)
今年のクラシック戦線ではトップナイフが重賞でも活躍した昆厩舎だが、実は管理していた3歳世代の内、勝ち上がったのはわずかに2頭だけ。聞くところによると現3歳世代に関してはとある理由(オフレコ指令)からあまり力が入っておらず「今年の2歳世代からまた成績が上向いてくるはずだよ」というのが厩舎に近しい関係者の話。
実際に現2歳は夏競馬の時点で既に3頭が勝ち上がり。中でも「こいつはかなり走ると思うんだ」と関係者も絶賛しているのが⑧パワーホールだ。
今年最も管理馬が馬券に絡んでいる数が多いのが札幌開催と、わかりやすく北海道シリーズに力の入っている昆厩舎。このパワーホールもデビューは札幌。「走るのはわかっていたから、(札幌)2歳Sは新馬に使う前から狙っていた。だから目一杯に仕上げたわけではないし、一度叩いた上積みは相当大きいと思うんだ」と厩舎サイド。
仕上げ切らずに送り出したというデビュー戦だが、その内容は非常に秀逸なもの。確かにスローペースではあったものの、ラスト2ハロンを11秒2-11秒1=22秒3とタイトにまとめての勝利。札幌芝1800mで行われた2歳戦でラスト22秒台がマークされたレースは過去に5例しかなく、その勝ち馬はプロフェット、クラージュゲリエ、ホウオウピースフル、バスラットレオン、オーソクレース。重賞勝ち馬が3頭、G1・2着馬が1頭、重賞2着馬が1頭という凄まじいハイレベル。
厩舎側としても重賞で通用の器という見立てであり、なおかつデビュー戦でマークした時計が過去の例と比較するに、一言で“重賞級”。一方で、当レースはノーザンファーム生産馬など“ブランド”で人気している馬も多いメンバー構成とあって、パワーホールは馬券的に妙味も十分の状況。積極的に狙いたい。
対抗には⑦ギャンブルルームを指名する。現場で情報収集を行っている当社情報班によると、本馬が当レースへ出走することは随分と前から内定していたようだ。「洋芝が合うだろうという見立てで北海道へ連れてきたんだけど、荒れた芝でもビシッと追い切れたように、やっぱりマッチしそうな印象はある。楽しみだね」と厩舎サイドも前向き。
関東勢では④セットアップに注目したい。キャリアの浅い2歳馬はどうしても経験値が低いが、この馬は初戦でドスローからの瞬発力勝負を、2戦目ではロングスパートからの持続戦を経験。いずれのレースでもしっかり好走した点は高く評価すべきだろう。2歳戦ではこういった経験がモノを言うケースも多々見受けられる。
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9/2(土)小倉7R 3歳上1勝クラス
2023 -
馬連
860円
3連複
5180円
3連単
1万9020円
[1着]◎バースクライ(1人気)
[2着]○マメコ(4人気)
[3着]△ビーナスローズ(8人気)
「どうしてまだ1勝クラスに居るのか、不思議だよ」と関係者が本音をこぼす⑭バースクライ。陣営にとってはまだまだ上のクラスでも通用の手応えがある実力馬。今回はしっかりと立て直し、確勝を期しての1200m戦。
これまでは1400m~1600m戦を使われてきたが、元々はデビュー戦(1600m)で騎乗した福永元騎手が「ベストは間違いなく短い距離」と評していた。ただ、オーナー・厩舎サイドの期待が大きい馬であり、ひとまず春は桜花賞を視野に入れたローテ。トライアルで敗れた後も大きくは距離を詰めずにきた。
前走5/27東京7Rではルメール騎手の進言を基に1400m戦へ出走したが、レース後の鞍上からは「カタさが気になった」との声が。元々そういった面のある馬だったが、レース当日は名手も気になるレベルにまでカタさが目立つようになってしまっていたようだ。
同レースでは4着と好走したため、古馬混合となる6月の1勝クラスにもすぐ出走可能な優先権を獲得。ただここで陣営は急がなかった。「カタさを取り除くのもそうだし、テンションが上がり気味なところもある。一度リセットした方がいいだろう」と休養へ。
その効果は絶大だったようで、中間に某関係者から話を聞くと「一番良かったデビュー前の雰囲気にかなり近づいている」と胸を張る。そのデビュー前と言えば、厩舎関係者が思わず「これはバケモンかもしれませんわ!」と絶賛するほどの動きを見せていたのが特徴。「調教では唸って走っているし、かなり仕上がりが良い」と担当者もご満悦の様子。
小倉開催は今週が最終週となるが、ややカタさのある馬の個性を踏まえると、使い込まれてソフトになりがちな最終週の馬場はマッチする見立て。ここでの勝利を機に一気にオープンまで駆け上がっても驚かないだけの素質馬だ。
相手の筆頭は⑩マメコ。札幌→小倉というかなりの長距離輸送を挟んだローテーションではあるが「帰ってきてからも全然疲れはないんだよね。北海道の水が全然合わなかったから、力を出し切っていないという部分もあるんだろう」と厩舎関係者。小倉は大の得意舞台であり、巻き返しの可能性は十分。