富士S的中のテーマは『逆張り』！これ、実は天皇賞秋にも……

ルメールなら何でもいいわけじゃない
いかにも過剰人気になるパターン

本命馬の◎ナミュールはようやく力を出し切れたよな。春は不利を受けて結果が出なかったレースも多かったが、今回の臨戦過程はナミュールにとって完全な“勝ちパターン”だった。

これだけ復活の材料が揃っていた。世間では「やっぱりモレイラの手腕はすげー！」という声も出ていたようだが、今回は他のジョッキーでもある程度結果は出たんじゃなかろうか。まあもちろん、こうして勝ち切ったのはモレイラの腕も大きいがな。


さて、このレースで注目したいのが“関東馬”について。我々は関東馬のレッドモンレーヴ、ソーヴァリアントの２頭を相手本線に据えて２万馬券的中を仕留めているのだが、一方で思いっきり軽視したのがルメール騎乗の③エターナルタイムだった。

最終的にエターナルタイムは単勝２番人気だったのだが、実はこの馬、前日23時頃からレース当日の発走５分前ぐらいまで、ずっと１番人気となっていたんだよな。気になって某大手専門紙を見てみたが、関東のトラックマンはこの馬に本命を打っている人間も複数いたようだ。

たしかにエターナルタイム、いかにも人気する要素が揃っているよな。

この辺りはライトな競馬ファンが馬券を買いたくなる材料だと思う。

でもな、その一方でエターナルタイムはまだ３勝クラスを勝ったばかりで今回が初のオープンクラス。更に、夏の関屋記念へ出走していたものの、体調が整わず同レースを回避したという、順調さを欠いていた面もあった。

果たして、本当に重賞で単勝２番人気に推されるような馬だったと思うか？

たしかにルメールは上手いし、ノーザンファームの素晴らしい施設を利用しての調整も高評価すべき材料ではある。菊花賞なんかはルメールが完璧なエスコートをもって勝利に導いたからな。

ただ、だからといってそれでなんでもかんでも馬券を買っていたらしょうがない。今回はナミュール、レッドモンレーヴ、ソーヴァリアントという重賞ウィナー３頭がイイ状態でレースに臨んでいたのだから、真っ向勝負では昇級戦のエターナルタイムが苦しくなりそうなんて、少し考えれば誰でもわかると思うんだよな。

『逆張り』は上手く使うべし

今回CHECKMATEは、ライトな競馬ファンが買いがちなエターナルタイムを軽視する、いわゆる“逆張り”で成功した。結果的に単勝１番人気の馬が勝ちながら３連単2万7890円と高配当を手にしたのだから、リターンも非常に大きいレースだった。

もちろん競馬であるからには、全てのレースで“逆張り”が上手く行くとは限らないのだが、時と場合によってこの動きは大変重要。

エターナルタイムの場合は明らかな不安材料があったから、こうして思い切った軽視に踏み切った。『根拠なき逆張りはＮＧ』ということだけ覚えておいてもらいたい。


例えば、この10月に関西情報社CHECKMATEは『関東馬にだけ印を打って買い目を公開』という新しい提供スタイルを行った。

ＧＩ・重賞レース
(シルバーランク以上の方限定)

[10月７日(土)東京11Ｒ]
サウジアラビアRC(G3)
◎ボンドガール(関東馬)
○ゴンバデカーブース(関東馬)
▲シュトラウス(関東馬)

馬連完全１点：５６０円的中
３連複完全１点：２２０円的中

このレースは１～３番人気が関東馬で、“逆張り”するなら４番人気以降の関西馬から買い目を公開することになった。

ただ、冷静に考えて「関東馬同士の決着となる可能性が非常に高い」という結論を出したため、逆張りせずに関東馬を正当に評価した。なぜなら『根拠なき逆張りはＮＧ』なのだからな。何度でも言うぞ。


そういう意味では、今週の天皇賞秋ってすごくいいチャンスだと思うんだ。

なぜなら……


１番人気濃厚の

イクイノックスに

逆張りする論拠がある


と、言える状況だからな。

もちろん能力だけでどうにかしてしまう可能性があるだけの馬だが、とにかくこのページ↓を一度読んでほしい。◎イクイノックスでいこうと思っていた方々も、ちょっと考え直すかと思うはずだ。

天皇賞秋2023予想 イクイノックス天皇賞勝つ必要なくね？

個性派記者の本音トーク：山川

富士Sもそうだが、今週は厳選勝負レースでも２戦２勝といい結果を残すことが出来た。

来週は一般ファンも大注目の天皇賞。更にその後も注目すべき馬券の獲りどころが盛りだくさんの秋競馬を、まだまだ俺たちと一緒に楽しんでいこう！