山川レオ記者・プロフィール

記者歴十数年の中堅記者。重賞で1500レース以上を分析。豊富なデータと現場情報の分析に長けた二刀流が武器。今まさに伸びている有望記者で、その分析力の高さから、直近では5週連続で重賞万馬券的中を叩き出しているモットーは、「勝てるレースだけで勝負する」

lecture 1

阪神芝1600mは先行有利
しかし阪神JFだけは
“逆”を狙え!

阪神ジュベナイルFの舞台である【阪神芝1600m】というコースは普段どういう馬が有利か知っているか?試しに過去10年の条件戦での脚質別成績を見てみようじゃないか。

着別度数は数字が大きくなりすぎるので、ここでは簡易的に[勝率/連対率/複勝率]のパーセンテージで表すぞ。

■阪神芝1600m・条件戦の脚質別成績
※直近10年分
脚質 勝率 連対率 複勝率
逃げ 13.9% 23.1% 32.4%
先行 10.8% 22.0% 31.6%
差し 7.2% 14.6% 22.2%
追込 2.5% 5.4% 9.7%

こりゃわかりやすい!実は阪神マイル戦ってのは、基本的に前に行けば行くほど有利なんだよ。

しかし、阪神ジュベナイルFに限ってはこの傾向がガラリ一変するんだ。

■阪神JF・脚質別成績
※直近10年分
脚質 勝率 連対率 複勝率
逃げ 10.0% 10.0% 10.0%
先行 7.3% 9.8% 12.2%
差し 6.9% 15.3% 26.4%
追込 1.8% 7.3% 9.1%

あ、あれ!?差し馬の数字がグンと上昇したぞ!?

勝率だけは逃げ馬がトップの10%になっているが、これは過去10年分のデータ。好走したのはたった1頭(19年レシステンシア)ってわけ。普段だったら逃げ馬が一番好成績を残しているコースなのに、このレースに限っては逃げ馬を買うのが一番悪手になってしまう。


なぜそうなると思う?

俺の考えでは、2歳牝馬特有の臨戦過程が多大な影響を与えていると見ている。

以下は過去10年の阪神ジュベナイルFに出走していた馬が、前走で出走していたレースの距離だ。

1200m:12頭
1400m:71頭
---
1600m:81頭
---
1800m:13頭
2000m:1頭

▼つまり▼

距離延長組:83頭
同距離組 :81頭
距離短縮組:14頭

このレース『距離延長組』が多いんだよ。ファンタジーSとか京王杯2歳Sは1400mだし、どうしてもこの時期の2歳は短距離しか経験していない馬も少なくない。

で、こういう馬がマイル戦なのに短距離みたいなペースで走ってしまうと、道中のペースが速くなりがち。そもそも体力が持たずに直線で失速みたいな感じになって、結果的に差し馬が台頭する。そんなレースが多いんだよな。

つまり、このレースに限れば狙うべくは差し馬。更に言うと、中距離でも走れそうな体力のある馬を狙っていくと良さそうだな。

lecture 2

山川の阪神ジュベナイルF予想

とはいっても、競馬ファンの多くの方が「2歳戦なんて出走馬のことはほとんど分からないよ!」という方が多いだろう。

そんな方もご安心いただきたい。今年の阪神ジュベナイルFは『是が非でも買いたい勝負馬』『人気になるだろうけど実は嫌いたい馬』が非常にハッキリしていると考えているんだ。

そこで、このページをご覧の方のみ、阪神ジュベナイルFの最終結論を配信するぞ。

12月10日(日) 13時頃配信

山川記者の予想講座は、チェックメイトのサイト内で公開されていますので、アカウントの新規作成をお願いします。すでにアカウントを持っている方は、ご覧いただけます。

「私や記者の仲間達が無料で予想に使える記事を毎週無料で公開しているから、ぜひ、この機会に読んでみてくれよ。」

山川の主な的中実績

神戸新聞杯(G2)

3連単3万6190円的中

◎サトノグランツ(3番人気・1着)
○ファントムシーフ(2番人気・3着)
▲サヴォーナ(10番人気・2着)
★ハーツコンチェルト
△ロードデルレイ

印を打った上位5頭で決着したが、見てほしいのは▲サヴォーナを穴指名していたこと。春の実績馬に隠れて人気薄になっていたが、直近のレースぶりや陣営の感触から「夏を越して馬が別馬のように成長してきた。これなら菊花賞の権利は獲れる」と盛り上がっていたのはココだけの話だ。

北九州記念(G3)

3連単9万9380円的中

◎ママコチャ(1番人気2着)
○ジャスパークローネ(5番人気1着)
★ハーツコンチェルト
△ロードデルレイ
△ストーンリッジ(9番人気3着)

前走の優秀な走破時計から「◎は崩れない」との見立ては完璧だった。さらに、◎と同じぐらい重要視していたのが、○ジャスパークローネ。メンバー構成から「逃げれば残れる」という分析通りで1着。

このレースのポイントは、△ストーンリッジだった。◎と同じ馬主で「2頭出しだけど、コッチもいいよ」という話は、ファンも知らなかっただろう。

エルムS(G3)

3連複3万6180円的中

◎ロッシュローブ(10番人気3着)
○セキフウ(6番人気1着)
▲ペプチドナイル
★ルコルセール
△ワールドタキオン(4番人気2着)

入念な取材と事前のデータ分析から「連戦が続くペプチドナイル(1番人気13着)はそこまで信用できない。脚部不安で初ダートのオーソリティ(3番人気12着)は消せる人気馬」を危険な馬とジャッジ。その上で、現場情報で一番感触が良かった◎ロッシュローブを抜擢したんだけど、正直ココまで人気薄だとは思わなかったね。

12月10日(日) 13時頃配信

山川記者の予想講座は、チェックメイトのサイト内で公開されていますので、アカウントの新規作成をお願いします。すでにアカウントを持っている方は、ご覧いただけます。