豊富なデータと現場情報の二刀流で活躍する記者・山川が重賞レースの攻略ポイントを公開。エリザベス女王杯では◎ラヴェル(12番人気)を大抜擢して、馬連1万6020円・3連複4万4140円の高配当をお届け!!
さらにジャパンCでは人気の一角チェルヴィニア(2番人気4着)を軽視した上で、人気薄の◎シンエンペラー(8番人気)から◎○▲で完全的中。今、絶好調です。
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今週からは2歳のG1レースがスタート。まずは牝馬同士での争いとなる阪神ジュベナイルフィリーズだ!
さて、今回はこのレースにおいて一つ注目してほしいポイントがあるんだが……まず皆さんに聞いてみたいことがある。
ズバリ、皆さんはいつも何を参考にして馬券を買っている?
近走の着順、タイム、位置取り、騎手……馬券を買うにあたってチェックしたい要素ってのは色々あるよな。
ただ、今回の阪神ジュベナイルフィリーズにおいて注目してほしいのは、ほとんどの競馬ファンが注目していないであろう要素。
それが、誕生日である!
思わず↑こんな顔をしてしまった方も少なくないと思うが、実際にデータを見てもらえれば“誕生日”が大事であることをおわかりいただけると思うぞ。
基本的なこととして、北半球産の馬は上半期に産まれ、南半球産は下半期に産まれる。日本の競走馬であれば、基本的に1月~5月に誕生日を迎えるケースがほとんどである。
ただ、競馬界では誕生日にかかわらず1月1日に一斉に歳を取る。2022年生まれの競走馬であれば、1月生まれであろうと5月生まれであろうと同じ2歳馬なのだ。
この“生まれ月”が2歳戦では成績に大きな影響を与えているんだ。
生まれ月 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1月生まれ | 1- 2- 1-18/22 | 4.5% | 13.6% | 18.2% |
2月生まれ | 4- 3- 3-24/34 | 11.8% | 20.6% | 29.4% |
3月生まれ | 4- 3- 1-49/57 | 7.0% | 12.3% | 14.0% |
4月生まれ | 1- 1- 4-40/46 | 2.2% | 4.3% | 13.0% |
5月生まれ | 0- 1- 1-17/19 | 0.0% | 5.3% | 10.5% |
ちなみにこれ、朝日杯FSとホープフルSの成績を加えてみると更に顕著な偏りが生じるぞ。
生まれ月 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1月生まれ | 6- 4- 2- 28/ 40 | 15.0% | 25.0% | 30.0% |
2月生まれ | 8- 10- 10- 77/105 | 7.6% | 17.1% | 26.7% |
3月生まれ | 8- 8- 6-118/140 | 5.7% | 11.4% | 15.7% |
4月生まれ | 4- 4- 8-109/125 | 3.2% | 6.4% | 12.8% |
5月生まれ | 1- 1- 1- 36/ 39 | 2.6% | 5.1% | 7.7% |
もう一丁。グラフにするとその差が更にわかりやすいだろう。
すごく簡単な話で、誕生日が遅ければ遅いほど2歳G1での成績が下がっていくという傾向にあるんだよな。
これってメカニズムも簡単。2歳馬ってのはまだまだ成長途上な若駒だが、1月生まれと5月生まれであれば4か月もの差が生まれるんだよ。
阪神ジュベナイルフィリーズは2歳12月のレースだ。「ひと夏を越して馬が成長した」という話が現場でもよく出る世界とあって、まだ各馬が若い時に開催されるレースだからこそ、生まれた時期が数か月違うだけでも成長度合いというのは大きく変わってくる。
それこそ小学生なんかだと「同じ学年でも4月生まれと3月生まれだと約1年の差があるから、体格に違いが出たりする」なんて話もあるが、これと似たようなもんだ。
では、今年の阪神ジュベナイルフィリーズに特別登録した各馬を誕生月で分けてみよう。
先ほどもお伝えしたように、1月~3月生まれの馬は例年の2歳G1で結果を残している。
問題は↓コッチ。結果の出ていない4月~5月生まれの中に、ルメールやデットーリが乗る馬が入っているんだよ!
ルメール騎手はブラウンラチェット
デットーリ騎手はメイデイレディ騎乗
ブラウンラチェットは日本で、メイデイレディはアメリカでそれぞれ重賞を勝っているものの、今回はG1ともなると他馬の勝負度合いもグンと高まる。
各馬が究極の仕上げで臨むG1レースだからこそ、4月、5月生まれという誕生日が影響して勝ち切れないという可能性は十分にあるよな。
もちろん他馬との力関係をしっかり精査する必要はあるが、まだ若駒である2歳のG1レースだからこそ、遅めの誕生日であるこの2頭は過信できないんじゃないかな。
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と、ここまではちょっと珍しく思える切り口を用意させてもらったが、この要素を頭に入れた上で大事なのが出走各馬の能力比較や仕上がり度合いだ。検討材料は山ほどあるぜ!
ただ、すでに現状の段階でも、今年の阪神ジュベナイルFには、このレース特有の好走パターンに合致する上、情報面でも不足の無い『ココでぜひ買いたい!』と考えている馬が複数居るんだ。
手前味噌ながら、この秋はエリザベス女王杯では12番人気ラヴェルを◎指名、ジャパンCでは8番人気◎シンエンペラーで良い馬券を獲らせてもらったが、今週もなかなか楽しみだぞ。
これからレース直前まで精査を重ねた上で、◎本命馬や、期待が大きい穴馬については、レース当日に予想印と共にまとめて公開するので、情報を見る準備を済ませて楽しみにお待ちください!
「関西情報社CHECKMATEでは、私や記者の仲間たちが予想に役立つ記事や独占情報を毎週無料で公開しているから、ぜひ、この機会に読んでみてくれよ!」
ジャパンC(G1)
3連複1万2230円的中
3連単2万2390円的中
◎シンエンペラー(8番人気・2着同着)
○ドウデュース(1番人気・1着)
▲ドゥレッツァ(7番人気・2着同着)
★ゴリアット
△ジャスティンパレス
これ、まず言いたいのは『チェルヴィニアを筆頭とする3歳牝馬はまだ世代レベルが怪しい』という話を事前にしていたこと。結果4着敗退で、この視点で事前に語っていたのは我々くらいじゃないかな。
そして◎シンエンペラーは人気の盲点。コッチは逆に『今年の3歳牡馬、実はレベルが高い』というのを分析から導き出した上で、凱旋門賞帰りでも状態がピカイチという現場情報が完全にマッチ! これは美味しい馬券だった。
エリザベス女王杯(G1)
馬連1万6020円的中
3連複4万4140円的中
◎ラヴェル(12番人気・2着)
○コンクシェル
▲レガレイラ
★ホールネス(2番人気・2着)
△スタニングローズ(3番人気・1着)
世間的にはレガレイラの一強ムードだったようだけど、実は密かに狙っていたのが◎ラヴェル(12番人気)。忘れちゃいけない、2歳時にはリバティアイランドに勝った馬だ。
実は今回、鞍上に川田将雅を迎えていたんだけど、コレがかなりミソでさ。「主戦だった坂井瑠星だと引っかかる馬だから、この手替わりはかなりチャンス」という話を現場でしててさ。その通りの結果で狂喜乱舞!! 騎手の手替わりって本当に面白いよな~。
福島記念(G3)
3連複1万9070円的中
◎ダンディズム(3番人気・3着)
○ドクタードリトル
▲クリノプレミアム
★フライライクバード
△アラタ(7番人気・1着)
△フェアエールング(6番人気・2着)
◎ダンディズムは今回と同舞台の七夕賞で4着に敗れているんだが、当時は超ハイペースを前で運ぼうとしたのがのが完全に裏目に出ていたんだよな。いつもは後方からの競馬なのに。
で、あまり知られていないけど、当時の競馬に厩舎サイドはカンカンで、まともなら勝負になっていたと悔やんでいたんだよ。そのリベンジとまでは至らずとも、これくらいの好走は当然だった。
葵ステークス(G3)
3連単36万2410円的中
◎ピューロマジック(8番人気・1着)
○ペアポルックス(7番人気・2着)
▲エトヴプレ
★ニコラウス
△ナナオ(6番人気・3着)
◎ピューロマジックは恐らく外枠(17番)が嫌われたんだろう。正直、この馬の過去のパフォーマンスや栗東界隈での評判を考えるとあまりにも人気が無さ過ぎたと思っている。実はこの馬、事情通の間では天才スプリンターと呼ばれるほどのスピードとスタートセンスの持ち主なんだ。
そして結果はアッサリと逃げ切りゴールイン。相手関係も含めて完璧に獲り切った一戦だった。これがCHECKMATEの取材体制と、独自のデータ・ラップタイム解析の賜物だよ。